( ※ 本項の実際の掲載日は 2013-10-26 です。)
iPhone を購入するときに、オプションを強制加入させられる、という問題がある。この件は、前に論じた。
→ iPhoneで強制加入(au・ソフトバンク・ドコモ)
「値引きするから、オプションを強制加入させられる」
というわけだが、
「値引きしなければ、オプションを強制加入させられない」
というふうになるか? 建前上は、そうなるはずだ。だが、現実的にはそうでなくて、強制加入させられる例が多いようだ。
その実態を調査したページがある。
→ 「携帯オプション強制加入」疑惑をKDDIら各社に聞く
口では「強制します」とは言わないが、「オプションは不要だ」と言っても、ああだこうだと反論みたいな説明を繰り返して、「はい」とは言わない。客が「オプション込みでもいいです」と言うまで引き下がらない。どうしてもオプション込みで売りつける方針であるようだ。特に、au がそうらしい。
これについて、「ドコモとソフトバンクはあまりひどくはないが、au はとてもひどい」という解釈をする人も多いだろう。ただ、これは、会社の態度や方針の問題ではあるまい。たぶん、こうだ。
「販売店に回る販売奨励金の額が、ドコモとソフトバンクはあまり多くはないが、au はとても多い」
つまり、態度の問題ではなくて、金額の問題だ、というわけだ。たぶんそうだろう。
現状認識については、そう考えていいだろう。
──
肝心なのは、この問題の根源に何があるか、だ。これについては、上記ページの後半の記述が参考になる。
「オプション加入しなければ5000円高くなりますよ。入らなくてもいいですけど、月をまたいですぐに解約してもらうと安く済みます」とのこと。もう一方の併売個店では、解約日をスマートフォンのカレンダーに登録してくれるサービスをやっているそうです。
ここでは「すぐには解約できない」という問題がある。購入したその日のうちに、または翌日ごろに、解約したい。そう思っても、すぐには解約できないわけだ。ひどいね。
これは「解約拒否」という違法行為だ……という気もしたが、どうも巧妙に拒否しているものだと思える。次のように。
「すぐに解約することはできますが、その場合は料金割引はなくなります」
こうやって、すぐには解約できないようにするわけだ。あこぎですね。ほとんど詐欺的。
──
では、どうすればいいか?
「いちいち手動で解約する」
というのが標準的だが、とてもお薦めできない。なぜなら、ものすごく手間がかかるからだ。その例。
→ iPhone基本パック、あんしん保証パック、Yahoo!プレミアムの契約解除、解約方法
こういうものすごい手間を何度もかけさせられる。うんざり。これだけで割引価格の 5000円ぐらいに感じられる。若い人ならばゲームをクリアする気分でできるかもしれないが、中年以上には耐えがたいだろう。
こんな手間をかけるぐらいだったら、最初からオプションを拒否する方が利口だろう。
──
一方、別の回避手段もある。簡単なのは、こうだ。
「電話をかけてオプションの解除を申し込む」
しかし、これは口で言うのは易しいが、現実には大変だ。
・ 機種番号や本人の名義を伝える。他の情報も。
・ オプションごとに何度も繰り返す。
・ あれやこれやと質問に答える。
これだけの手間がかかる。
しかも、「電話をかけて」というのは、標準で用意されているサービスではないらしく、「建前上は用意されている」というぐらいのことでしかないらしい。電話を長々と待たされたりして、何時間もかかりそうだ。下手をすると、電話代がいっぱいかかるかもしれない。「電話代が 1000円になるように長電話させる」という作戦かも。
とてもお薦めできない。
──
では、どうすればいいか?
常識的には、「最初からオプションに入らない。5000円の割引を拒否する」というのが、賢明だろう。
ただ、それとは別に、うまい方法がある。裏技みたいな方法だ。au の場合で言うと、こうだ。
「有料サイト利用制限をかける」
このことによって、有料コンテンツをすべて拒否できる。と同時に、自動的に有料オプションはすべて解約される。
ただし、手続きは、「 auの電話案内窓口から」とのことだ。(ネット上からではない。)
なお、docomoの場合にはどうかというと、「コンテンツ解約にSPモードと呼ばれるプロバイダ契約を外すことで簡単にできる」とのことだ。(つまり、ネット上で ほぼ全てのオプションが解約できるそうだ。→ はてブ )
以上、「有料コンテンツをすべて拒否」という方法については、下記ページから情報を得た。
→ iPhone5につけられたauオプションの解約方法
私としては未確認なので、断言することはできないのだが、上記ページの情報を見つけたので、ここで紹介しておく。
ともあれ、この方法が最も賢明であるようだ。
[ 付記 ]
ただし……
「有料コンテンツをすべて拒否」という方法を取ると、あとで必要だと思った有料コンテンツがあっても、購入できなくなる。
その問題を解決するには、あらためて「有料コンテンツをすべて拒否するのを、やめます」と電話をかけて申し込む必要がある。二度手間だ。
でも、「有料コンテンツをすべて拒否」というポリシーを採るのも、悪くはない。特に必要なサービスなんて、ほとんどないしね。「あった方がいい」としても、「なくても困らない」とも言えそうだし。
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http://iphonech.com/archives/54048144.html