Windows XP パソコンの期限切れの問題がある。読売新聞 2013-10-06 で報道された。一部はネットにもある。
→ 期限切れXP、自治体54%に20万台
→ XP期限切れ、自治体「攻撃めったにない」
対策としては、半年前の読売の記事がある。
→ Windows XPの寿命あと1年、どうすれば?
「更新するには金がない」というのが自治体の立場だ。だが、うまい方法がある。ざっと列挙する。
(1) ネットに接続しないで使う
自治体の専用ソフトは XP専用なので、どうしようもない、という声がある。それなら、専用ソフトは、ネットに接続しないパソコンで使えばいい。ネットに接続するパソコンのみ、新しい OS に更新すればいい。
(2) 専用ソフトは 新 OS で試してみる
自治体の専用ソフトは XP専用 のものが多いが、実際に試してみると、Windows 8 で使えることが多い。案ずるより産むが易し。「Windows 8 では使えないと思っていたのに、試してみたら使えたので、拍子抜けした」という声が多い。試してみるといいだろう。
また、Windows 7 pofessional の XP モードというのもある。これだと、もっと XP との互換性が高いようだ。これも試してみるといいだろう。「 XP 専用のソフトだから、他の OS では使えない」と決めつけない方がいい。
(3) アップグレードする
一挙に大量に更新する金がないのなら、OS のみアップグレードすればいい。ただし、Windows 8 はメモリ1GB が最低でも必要で、実際には 2GB が必要だ。そこで、メモリのみ、増設するといい。1GBが 1500円だから、3000円でアップグレードできる。OS の代金が 1万円程度だとして、1台 1.3万円でアップグレードできる。
(4) 格安品を買う
コストパフォーマンスで言うなら、新品の格安品を買うのが最強だ。3万円で新品を買える。( OS 付き・光学ドライブ無しで 29,980円。光学ドライブあり は 4000円高。)
→ ドスパラ
これで何年間も使える。たいして寿命のない旧機種に 1.3万円を投入するより、新品を買う方が長期的にはお得だ。(寿命が長いので。)
──
なお、やってはいけない例を、いくつか示す。
(A)割高品を買う×
朝刊の報道によると、次の例が示されていた。
「新品に買い換えると、70台で 3000万円もかかる」
え? これで計算すると、1台 43万円だ。いったい、どういうことでしょうね? サポート代を込みにして考えも、あまりにも高すぎる。馬鹿げている。
このような馬鹿げたことをやってはいけない。
( ※ 自治体がやたらと「金がない、金がない」と騒ぐのは、こういう馬鹿高いマシンを買うことを前提としているからだ、ということが多い。)
( ※ 業者のサポート代がかかるから高くなるのは仕方ない、という見解もあるが、そもそも従来システムだって、サポート代はかかっていたはずだ。Windows 7 や 8 にしたら、XP よりもサポート代がはるかに高くなってしまった、というのは、シャレにならない。とにかく、従来比で1台 40万円も高くなる、というのは、いくら何でも高すぎる。環境構築費を込みでも、そんなに高くしないで済むはずだ。例。リカバリソフトで大量に環境を再構築する。同一設定で。なお、個別対応が必要なケースでは、最後に紹介した専用のソフト (i) を使えばいいだろう。)
(B)ソフトを買い換える×
「パソコンを買い換えたら、MS Office などのソフトを新たに購入しなくてはならないが、その購入費が馬鹿にならない。パソコン代金と同じぐらいかかる」
と思っている人が多いようだが、そんなことはない。従来機種のソフトを、そのまま新機種でも継続して使ってもいいのだ。従来機種を廃棄するのであれば。(または従来機種のソフトをアンインストールするのであれば。)
詳しくは、下記にある。
→ 古いパソコンから新しいパソコンへMicrosoft Officeのライセンスを移動する手順
ただし、これは、通常のパッケージ版のソフトの場合だ。一方、マシンにプリインストールされていたソフトでは、このようなことはライセンス違反となる。
とはいえ、自治体のパソコンならば、パッケージ版のソフトを使っているのが普通であるはずだ。大手メーカーのプリインストールパソコンを使うことは、普通はないはずだ。たいていの場合は大丈夫だ、と思っておこう。
( ※ 一応、確認の必要はあるが、たいていは大丈夫。富士通や NEC の「 Office がプリインストールされたパソコン」は、自治体にはあるはずがない。というのは、そういうパソコンは、家庭向けパソコンであって、画像処理などの余計なソフトがてんこ盛りであり、自治体には向いていないからだ。 → 「いや、そうではない」という指摘がコメント欄にあった。そこで「あるはずがない」から「現実にどうであるかは個別にご確認ください」ぐらいに修正しておきます。)
( ※ 自治体がやたらと「金がない、金がない」と騒ぐのは、こういうふうにソフトまで買い換えることを前提としているからだ、ということが多い。)
[ 付記 ]
Microsoft Office XP (2002)または Microsoft Office 2003 を使いたい、という要望が多い。実は、Microsoft Office 2003 は、Windows 7 では使えるが、Windows 8 では使えない、という事情にあるようだ。
→ Office 2003 アプリケーションは、Windows 8 と互換性がありません。
→ Windows 7 で Office 2003 がつかえますか?
Windows 7 では、Office 2003 を使えるが、「 Service Pack 3 を適用する」ということが条件だ。しかも、Office 2003 のサポートは、2014年4月9日で終了するから、その日以後は、Service Pack 3 の提供はなくなる。
結局、Office 2003 を使いければ、次のようにするしかない。
・ Windows 7 ( professional )パソコンを購入して使う。
・ Office 2003 のパッケージ版をインストールする。
・ Service Pack 3 を2014年4月9日までに適用する。
・ その日以後は、サポートなし。(脆弱性あり。)
別案としては、次のようにする方法もある。
「最新版の Microsoft Office を購入して、操作系を Office 2003 のようにカスタマイズする」
その方法は下記。
→ MS-Wordのリボンをなくす
この方法で、MS-Word や Excel のリボンをなくして、Office 2003 のようなスタイルに変えることができる。
※ Windows 7 は、 professional 版の方が好ましいが、そうでなくても Office 2003 は使えるらしい。
※ 自治体が購入するなら、Windows 7 professional がお勧め。
Windows 8 は、互換性が低いので、やめた方がいいみたい。
【 関連商品 】
(i) 環境移行ソフト
環境を移行させるなら、手動でやるのでは大変だ。他人にやらせるのでは馬鹿高値がかかる。それよりは専用のソフトで実行すればいい。
ファイナルパソコン引越し9plus
ファイナルパソコン引越し11plus
(Windows 8.1 対応版 ) [新発売]
(ii) Office ソフト
Microsoft Office 2003 に似たインターフェースで、価格が格安のソフトがある。互換性もかなり行けるようだ。
キングソフト Office 2013
ただしマクロの互換性は、十分とは言えないようだ。マクロをバリバリと使う人には向いていないが、それ以外であれば、かなり使える。エクセルでマクロをバンバン使うような場合以外は、こっちで足りそうだ。
【 追記 】
Windows 7 の XPモードというものを紹介したが、これは必ずしも推奨できるものではないようだ。
というのは、これは、Windows 7 の上で XP そのものが動作するのだという。そして、その XP には、修正が停止する。XP にセキュリティホールがあれば、 XPモードにもセキュリティホールがある。
この問題は、外部からの直接の侵入に対しては、Windows 7 が防護してくれるようだが、USBメモリ経由とか、添付ファイル経由とか、通信とは別の形で侵入してきたものに対しては、無防備だ。
このような脆弱性は、Windows 7 や 8 にも存在するが、更新のなくなった WindowsXP では、格段に危険が増すようだ。一般の個人ならば、そういう侵入の懸念は小さいだろうが、何百台も運用する自治体のパソコンでは、そういう侵入の懸念も考慮する必要がある。
また、いったん添付ファイルで通路を作ったあとで、外部から強力なスパイウェアをインストールしてしまう、という手法もありそうだ。
というわけで、Windows 7 の XPモードを常用することはお勧めできない。特に、XP の期限切れのあとは。
MS Office 2003 ならば、単に Windows 7 (XPモードなし)でも使えるようなので、そういう使い方をすればいいだろう。(ただし MS Office 2003 自体のセキュリティホールは残る。これはあまり大きな問題ではないが。MS Office 2003 で外部とネット接続しないように注意するだけで足りるだろう。)
なお、この件については、下記の連続ツイートを参照。(ここから情報を得た。)
→ https://twitter.com/a4lg/status/386822444004044800
──
となると、WindowsXP 専用のソフトを使うことについては、やはり、「孤立した環境で」というふうにするしかないようだ。
この場合には、たとえ外部から(USBやメール経由で)ウイルスみたいなものが侵入したとしても、パソコンから外部(ネット)に出る経路がない。したがって、安全性はかなり高い。それでも、絶対ではないが、危険なのはかなり特殊な場合しか考えられないので、一応は安心して良さそうだ。一般的に、「物理的に外部と接続しない」という方法は、最強のセキュリティの方法だろう。
自治体への勧告としては、こうなる。
「WindowsXP を使うシステムは、外部から遮断して使え。外部とつながるシステムは、Windows 7 か 8 に更新せよ」
「住民票などのシステムは、できれば従来のシステムの使用をやめて、クラウド上で使うシステムに全面的に乗り換えよ。その方が長期的にはコストが低く済む」
> 1.USBメモリ等でウイルスが持ち込まれて全滅、ということが有史以来何度も
ウイルスとセキュリティホールは別のこと。
セキュリティホールはOSの更新で。ウイルスはウイルスチェックソフトで。
> 2.ひとまず使えることとサポートや動作保証は別
そうですね。だから、原則は(4)の「3万円の新品」です。本文中の(1)(2)(3)は,応急手当であり、推奨ではありません。
> 3.多くの場合はアップグレードの材料では無く人件費が問題に
そんなことを言うのは変ですね。だったら「更新しないでXPのままにしろ」とでも? それは、はてブでさんざん批判されたでしょ? → http://j.mp/1bAiVtY
人件費という最低限の負担は必要です。本項は「費用を最低限にする方法」ではあっても、「費用をゼロにする方法」ではありません。「費用をゼロにする方法」を求めるのは、虫が良すぎる。
> 4.同様に入れ替えの人件費が。
特に人件費に絞るなら、(外部の業者でなく)内部の職員にやらせれば、追加の人件費負担はゼロです。特に、「いつでもいいから暇なときに」というふうにやらせれば、忙しくないときにやるだけであって、人件費コストは追加分はゼロです。
※ それだけの人材がいるかどうかは疑問だが、いなければ問題なので、システム担当者を一人雇用するといい。
> 5〜10台だったらこれでも良いと思うが、100〜台だと担当者が死ぬると思う。
と思うでしょ? ところが、大丈夫。なぜなら、このあと 180日もあるから。計算上、1日1台で済む。どうってことない。1人でやっても大丈夫。1度にまとめてやる必要はないんだから。
あと、台数が 10倍なら、職員も 10倍いるわけだから、パソコンに詳しい人の人数も比例して増える。何人かで分担してやればいい。エクセルを使えるぐらいの人なら、パソコンの設定ぐらいはできるだろう。どうせ全部同じ機種だし、いっぺん覚えれば、あとはただの繰り返し。
別案として、全部 Mac にしてしまう、という案もある。Mac なら設定も超簡単だ。MS Office などのソフトの価格は高いが、人件費が浮くから、何とかなる。将来の更新も楽ちんだ。
住民票などのシステムのソフトに互換性がない? ま、その分だけは、Windows にすればいい。特に、WindowsXP のままでもいい。ネットに接続しないのであれば。(ただしウイルスチェックだけは やる。)
(つづく)
ここで問題。孤立した WindowsXP システムについての問題。
「ウイルスチェックをするとき、ネットに接続していなければ、ウイルスのパターンファイルをどうやって入手するか?」
うーん。これは問題だ。パターンファイルを別マシンで入手してから、独立してインストールすればいいと思うが、ちょっと大変っぽいですね。どうしよう?
ところがこれは大丈夫。たとえウイルスに感染しても、外部のネットと結びついていなければ、外部に流出しようがない。ウイルスが「外部に漏らしてやれ」と思っても、外部につながる経路がない。だから、情報漏れは起こらない。起こるとすれば、せいぜい、「システムのクラッシュダウン」ぐらいだが、その程度なら、騒ぐほどのこともない。いちいち個別に対策すれば済む。(ときどきシステム全体のバックアップを取っておけばいい。)
というか、「システムのクラッシュダウン」をめざすウイルスなんて、いまどき流行らないですよね。昔の小説では話題になったが、いま流行っているのは、情報を盗むスパイウェアばかり。それへの対策があれば十分。そして、その対策は、「ネットとつながっていない」ということで、達成される。
──
ただね。住民票などの情報が WindowsXP のシステムでできているのだったら、いっそのこと、システムを全部取り替えた方がいい。
個別のシステムじゃなくて、標準のシステムを購入して、それをクラウド上で運用する方がいい。個別の専用システムなんて、維持費も大変だし、さっさと捨てた方が身のためだ。
WindowsXP から移動する先は、Windows 7 や 8 でなく、クラウドだと思う。日本中の自治体が同一のデータシステムを使う方がいいですね。
まずはこれを見ましょう。
→ http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/lg-cloud/
わからなければ、「自治体 クラウド」で検索してから、大手会社に丸投げすればいい。
独自アプリも多くあるので、仮にwin8で動いたとしても補償外となってしまうからというのも理由にあるかと。
中央官庁あたりは入替え進んでいるので時間が解決してくれる話だとは思います。
その意味は、「自治体は期限切れ後も、危険を覚悟で WindowsXP を使い続けるしかない」ということですか?
それは駄目ですよ。
> 時間が解決してくれる
何もしないでいると、自動的にうまく行くと?
もう。何をかいわんや。
はてブでも見たら?
→ http://j.mp/1bAiVtY
→ http://j.mp/1ggBB1i
Officeの互換性がなくなって作り直しが必要になったらフリーのOfficeソフトで作り直す。
そうすれば自治体に納品する業者もOfficeを買う必要がなくなり、その分のお金が地元に落ち易くなる。
専用のソフトの作り直しが発生したらOSをWindowsからLinuxに変える。
その結果他のところにお金が回せるようになります。
揚げ足で恐縮ですが、NECのビジネス向け「MATE」ですと、購入時に
OFFICE2003のプリインストールモデルが多数ありましたよ。一般企
業でしたけど、それ絡みの仕事をしていた時はそのタイプのXPパソコンが
割安で大分重宝しました。あとNEC系はCPUやマザーボードも丈夫なも
のを使っていましたので頼もしかったですね。
あとメモリだけでなくCPUのパワーはどうなんでしょうね。98系からXP
に移行した時は、CPUのパワーが足らずに動作が重く、やむなく廃棄したPC
がかなりありました。
自治体の規模にもよるかもしれませんが、少なくとも県庁クラスや大きめの市では、プリインストールが標準ですよ。
自治体のパソコン知識は一部のオタク的な人を除いて極めて低いので、自分たちでソフトをインストールするなんて考えられないんじゃないかな。
多少知識がある人はいるのかもしれませんが、何か問題が発生したときの対応まで含めて、責任持った対応ができる人がいないんです(知識面およびモチベーション面で)
そんな状況だから、業者に足下見られて馬鹿みたいな見積もり取られるんでしょう。
どんな高めに見積もっても、1台当たり20万超える事はないです。PCのリプレースだけなら。
おそらく、新しいPCでの業務アプリの動作試験まで含めて、丸投げで移行作業してらう場合の価格なんだと思います。
だとしたら、それでも高いですが、非常識というほどではないです。
ネットを検索するといくつか出てきますし、(大きな声では言えないという意味では)
Office2000までならオンラインチェックがかかりませんから、Xp上でならコピーし
放題なんですね。上位ソフトならフォーマットの指定でそれを読み込むことができま
すから実務上それほど不便がないですし、結構全国規模で残っているような気もします。
CPU:Pentiam4またはCeleron
使用ソフト:Office2000
OS:Xp
なんかだと、これはもう処置なし、総入れ替えのみかと思います。下手を
すると、それさえも気がついていないユーザーがかなりの数いたりするか
もしれません。
>(1)ネットに接続しないで使う
何に使うんですか?勿論USBメモリ等も不可ですよ。
>(2) 専用ソフトは 新 OS で試してみる
ライセンスの問題もあるし、その他諸々ダメです。
>(3),(4)
(1),(2)もそうですけどね。他の方のご指摘通りNGです
>(A)割高品を買う
これどういう内訳なんでしょうね?
内訳もわからずに割高と決めつけるのはどうかと。
管理人さんの記事は、私の専門外の事だとへぇ〜なるほどとか思う事がありますが、専門内の記事については噴飯ものばかりですね。(どういう意味かわかるでしょ?)
書いてあることを読めばわかるでしょ。住民票の発行です。内部データで完結しており、外部と接続する必要はない。外部とのデータのやりとりは、CD-ROM や、閉鎖された孤立ネットで。
あとね。話をちゃんと読んでごらん。孤立していれば、外部からの侵入があっても、外部への流出がないんです。そこが肝心。「USBメモリは駄目」ということはない。
クラッシュはあるかもしれないが、それはバックアップで対策できる。
> ダメです。
理屈も述べずにダメダメ言っても駄目です。論理になっていない。論説にもなっていない。ただの便所の落書きと同じ。
だいたい、「試すのも駄目」とは、いかなる理屈か?
そもそも、アップグレードをするのや、格安品を買うのは、私の意見じゃない。世の中にいっぱいある意見であり、同じことを述べている人はたくさんいます。私の意見じゃないですよ。文句を言う相手を間違えている。
> 内訳もわからずに割高と決めつけるのはどうかと。
内訳もわからずに割高じゃないと決めつけて文句を言っているのが、あなたでしょ。
私が割高だと言っている基準は、次々項で示しました。次々項を読んでから文句を言ってください。
> 専門内の記事については噴飯ものばかりですね。
それは、「自分は専門分野のことは何でも知っている」と自惚れているからでしょう。
たとえば、この人も最初は偉そうに突っかかってきました。
→ https://twitter.com/a4lg/status/386822444004044800
これ読むといいですよ。
管理人さんの考え方は前者です。
サポート切れたOSのPC1台で運用?それで住民のデータ扱えと?クラッシュしても良いって?
「試すのも駄目」ではなく「意味が無い」です。
「新品に買い換えると、70台で 3000万円もかかる」と「新品に買い換えると、70台で 3000万円もかかる」は同じ話ですか?
そもそも「朝刊の報道によると」しか書いてないからソースが不明です。
>それは、「自分は専門分野のことは何でも知っている」と自惚れているからでしょう。
このコメントの最初に書いた通り、考え方がシロウト過ぎるのですよ。
「OS の移行の支援ソフト」なんて紹介しちゃう辺りもね。
ドシロウトな管理人さんですが、
次次項の
「自治体にまともな情報システム担当者を置いた方がいい」というのだけは良いアイディアだと思います。土木建築課とかあるのにIT科が無いのは不思議ですね。いや実はあるのかな???
人のことを「シロウト」と呼んで喜んでいる人の結論がこれじゃあね。
本項を読んだ人は、すめしさんの言葉を信じて、「サポートの切れたXPをネットにつないで使えばいいんだな」と思いそうだが、それは絶対駄目ですよ。
( ※ 本項では、「金がない」ということが前提となっている。そもそも金が十分にあるなら、何も問題は起こらない。すめしさんはたぶん日本語を読めないのだろう。goto とかばかり読み過ぎているせいで。→ まずは本項の1行目を読み直しましょう。)
> 「新品に買い換えると、70台で 3000万円もかかる」と「新品に買い換えると、70台で 3000万円もかかる」は同じ話ですか?
何が言いたいの? まともな文章で書いてください。
そもそも、社会人としてまともな口の利き方ができるようにしましょう。子供じゃないんだし。
「他人の悪口を言って得意になっている」(おれってカッコいいな)なんてことをしているのは、周囲に自分がどう見えているのか、わからないからでしょう。あんまり恥をさらさない方がいいですよ。すごく恥ずかしいって、わからないのかな?
既にリースであれば、ここ最近はリース延長毎年更新で格安であったはず。
固定資産もかからないし、期限毎にリプレースできるからそれでいいと思います。
閉鎖系ネット内ならXP もいいと思いますが、本体の劣化が気がかりです。HDD, 電源のコンデンサとか…
そのあとは? 私が優秀な人を一人雇って、丸投げします。「OS の移行の支援ソフト」を使わせて、1カ月で 500万円でやらせる。
彼はたぶん2週間でやり遂げる。2週間で 500万円なら、いい商売だ。私は 1500万円を中抜きできるし、私もいい商売だ。自治体も予算が 1000万円減らせて、ありがたいはずだ。
だから「70台で 2000万円」で、私に頼むといいですよ。もし自治体が私に頼んだら、「2週間で 500万円」の仕事を、このブログで募集するかもね。 (^^);
( ※ それはありえん。ホントは、知り合いの優秀な技術者に任せます。)
それにしても2週間で1人で70台。
思いつく作業をつらつら書いてみると
・作業手順作成
・チェックリストなど作業記録準備
・各種ソフトの発注、受領
・インストール作業(os,office,セキュリティなど)
・ネットワークなど各種設定
・管理No.付与登録など
・専用ソフトインストール,設定
・旧PCからのデータバックアップ、新PCへのデータ移行
こんな感じですか。15日しかないので寝なくても上記作業を1台平均約5時間でこなす必要があります。雇用された彼は超優秀ですが死にそうですね。
最初の1台だけは、ていねいにやる。
あとは、手順をメモしておいて、20台ぐらいまとめてやる。流れ作業。
データや設定の移行は、「OS の移行の支援ソフト」を使って、クロスケーブルで結ぶだけ。あと、移行できないデータがあれば、各人に自分でやらせる。自作データの移行ぐらいは、ど素人でもできます。自分でいじっているんだから。せいぜい USB メモリの使い方を教えるぐらいでいい。
ネットワーク設定も、今はけっこう自動化されています。先週、無線LAN子機を買い換えたとき、あまりにも簡単なので、拍子抜けした。インストールに時間は食うが、単に待っているだけ。手間はかからない。
パソコン更新のためにすごく必要なのは、時間であって、手間じゃない。だから、20台ぐらいまとめてやれば、1台やるのとたいして違いはない。1台ずつやったら、死にますけど。
実は、もっとうまい方法もある。アルバイトを日給1万円で雇って、流れ作業の仕事をやらせる。指導者が口で指導して、実際の作業はアルバイトにやらせる。これだと、指導者はイスに腰掛けて管理しているだけで済む。アルバイトの給料は 1万円が 14日間でも 14万円だ。ほとんど費用はかからない。2名で 28万円でも同様。アルバイトの雇用に 100万円がかかっても、楽な仕事で 400万円が手に入るのなら、うまい話だ。
それは家庭用のネットワークで、某大手電機チェーン店から個人用の
ネットワーク機器(家電レベルの)を購入して済ませている場合です。
その場合はセキュリティははっきり言ってザルレベルで(古い例だと、
住基ネット騒動の時に「差し込み口にケーブルを差し込めばネットに
入れてしまう」と言われていたのがこれ)移行を云々する以前の問題
がありますね。企業ユースのL3・L2スイッチをきちんと使用して
いたり、業者がサーバーを立てて自治体用に業務システムを展開して
いたらもう一筋縄では行きません(ちなみに当方数年前に必要上でC
CNAを取った後、現状の凄まじさに目の前が真っ暗になりました。
一番初級の資格でこれです)。実務作業としては地方のSEさんの
言われている通りかと思いますし、実感としてはアルバイトを雇っ
てやる気にはとてもなりません。何気ない作業でも、相応のスキル
がなければ、どこでどんな「地雷」が仕込まれるかわかりませんか
ら。大学生レベルでも公園の蛇口に○○を突っ込んで面白がる人間
が出ている御時世ですし。管理人様の御意見はあくまで思考シミュ
レーションとして有意義であり興味深いと思います。それが本ブロ
グの目的でしょうけど。
うーん。話はごもっとも。
だけど、よく考えてみると、自治体のネットワークが XP 専用ということはないはずです。接続しているマシンが、2004年以前のマシンばかりということはなくて、Windows Vista, 7 , 8 のマシンも接続しているはずです。それらのマシンが何の問題もなく接続できているということを確認した後であれば、いったん新パソコンを普通に接続したあとで、環境を移行するだけですから、地雷みたいなものが発生するとは思えない。最悪の場合ですら、個人データを移行すれば済むはず。というのは、すでにWindows 7 や 8 を使っている人がいるはずで、それらの人々は、何らかの方法できちんと新型マシンを接続していたはずだからです。特に面倒なサポートなしで。
こうして考えてみると、何らかのサポートは必要だとしても、40万円もかかるサポートが必要だとは思えません。
とりあえずは、すでに 、Windows 7 , 8 のマシンが接続されているかどうかを確認してから、受注をすればいいでしょう。
・ Windows 7 , 8 のマシンが接続されている → 安値で受注する。
・ XP しか接続されていない。→ 撤退する。
後者の例は、ほとんどないと思います。たいていの職場に新型のノートマシンがあるし。10年ぐらい前のマシンしか接続されていない、という職場は、例外的でしょう。
──
あと、別案。
「古臭い業務システムは XP の孤立ネットで使うだけにする。それとは別に、外部と接続できる新型パソコンのネットを新規に構築する。一般業務はそこで行なう」
「古臭い業務システムは、近い将来、クラウド上の新システムに移行する。古臭い業務システムは、短期間だけ使って、そのうち廃棄する」
後者については、下記を参照。
→ http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131008/509846/
※ 自治体クラウドにともなう業務標準化、という話題。
そこで、こういうふうに告知する。
「3万円パソコンとソフトを全員に供与します。インストールや設定は、できなければ面倒を見て上げますが、自分で設定できた人には3万円をプレゼントします」
これで、たいていの人は、次のいずれかを選ぶはず。
・ 自分で設定して3万円をもらう。
・ 職場の誰かに 2.5万円で丸投げする。
(差額の 0.5万円は、懐へ。)
それでもできない人が出現するだろうが、いちいち面倒を見なくてもいい。職場の誰かが「3万円で引き受けます」と言い出すだろう。
というわけで、自治体から 43万円で引き受けたIT会社は、ハード代とソフト代と3万円(合計10万円程度?)で1人分ずつ丸投げして、差額の33万円を頂戴できる。何もしないで33万円ももらえて、ウハウハだ。
※ 70人分をまとめて丸投げするのではなく、1人分ずつ職場内で丸投げする、というのがミソ。
※ その職場ではすでに Windows 7 や 8 のマシンが普及している、ということが前提だが。
・ 職場で新パソコンを渡される。
・ 通信設定だけは設定済み。標準ソフトも。
・ 標準ソフト以外のソフトや、自作データなど
については、自分でやる。(インストールや
データの移行を、自分でやる。)
パソコンを使い慣れていれば、そんなに面倒ではないようだ。いや、面倒は面倒だろうけど、できないわけじゃないようだ。どうしてもできない高齢者には、若手の人が手伝うのだろう。
それで済んでいる。
>面倒は面倒だろうけど、できないわけじゃないようだ。どうしても
>できない高齢者には、若手の人が手伝うのだろう。
意外に知られていませんけど、日本人は欧米人より「組織的に目的
の情報システムを構築していく」のは得意だそうです。彼の国です
と個々の担当者の意見が衝突して作業がストップする事が珍しくな
いそうで...。この後の項目も拝見しましたが、職場の上司に決
済上の理解が若干あれば管理人様が指摘する草の根的な手順で徐々
に対応策が(かなりのレベルに)進行していくと思います。
ただ今回の話題で気づいたのですが、どんな相手が接続しているか
わからないインターネット(ワーク)に接続している現状でセキュ
リティが実質個人の端末単位のみ(NATがあるから昔のような直
接の侵入はできませんけど)というのは如何にもお寒いですね。
基本公共の(個人)情報を扱っているケースも多いわけですし。
末端の役所(事業所)レベルでも「所属するネットワーク単位」
での運用とセキュリティが必須になっているのかもしれません。
そうした意識改革の意味でも管理人様の「情報技術部門の統合と派
遣」案は大賛成です。
あと(蛇足ですが)当方クラウドの将来には大いに懐疑的です
(個人的にはひ○ゆ○氏は好かんですけど、この発言には同意
です)基幹データの実質的な丸投げになるのがどうにも....
何年か前の某大手情報会社に買収されたFS社に危なく(メン
テナンスCGIによる)データ削除を喰らいかけた経験がトラ
ウマになっています^^;