京都府八幡市で、集団登校する小学生に自動車が突っ込む事故があった。
連休明けの朝、また痛ましい事故が起きた。京都府八幡市で、小学生の集団登校の列に、乗用車が歩道の柵をなぎ倒す速度で突っ込んだ。児童5人が負傷し、男児1人は意識不明。ランドセルを背負ったまま血を流して倒れた男の子を、大人たちは「しっかりしろ」と必死に励ました。
( → 朝日新聞 2013年9月24日 )
その事故の原因は?
それを知るには、Google マップを見る。
大きな地図で見る
これを見れば一目瞭然。原因は、こうだ。
「府道(車道)の脇に歩道があるが、その境界には、細い鉄パイプの柵しかない」
あまりにも貧弱な柵である。だから、この柵をなぎ倒して、自動車が小学生の集団に突っ込んだわけだ。
地図にも次の説明がある。
「柵を破り、歩道の列に突っ込む」
※ 列とは、自動集団の列のこと。
次の報道もある。
→ 歩道の柵を押し倒して児童の列に突っ込み
→ 鉄柵をなぎ倒して跳ね上がり、他の児童らの頭もかすめ
→ 写真ニュース: なぎ倒された柵
最後の写真を見ればわかるように、あまりにも貧弱な柵だ。これは、ただの飾りみたいなものであり、自動車を止める効果は皆無だ。
──
ここまで見れば、原因と対策はわかる。
・ 原因:柵が貧弱すぎた
・ 対策:まともな柵を付ける。特に交差点付近は強固に。
ま、頑丈は柵は、いろいろある。
→ 車道 柵 - Google 検索
これらに比べると、京都府の柵は、「自動車を防ぐ」ものではなくて、「歩行者が車道に出ないようにするための柵」であるにすぎない。自動車を守るための柵であって、歩行者を守るための柵ではない。
つまり、安全対策が、あまりにもお粗末すぎる。
それが事故の根本原因だ。そしてまた、柵をまともにすることが、正しい対策だ。
[ 付記 ]
行政がまともに対処してくれないときは? その場合には、児童は、府道なんかを歩くべきではなかった。府道を歩かなくても、現地の南東には別の小学校がある。
→ 現地の地図
だから、そっちの小学校に通えば良かった。そこなら、交通の危険な府道を歩くという危険を冒さずに、登校できたはずだ。(ただし登校の距離は少し長くなる。ちょっとだけね。)
いずれにせよ、対策は可能だ。
京都では、こういう危険な登校の例が多いのだから、きちんと対策するべきだ。
【 関連項目 】
→ 集団登校は安全か?
※ 京都府亀岡市の事故。2012年04月。死者3名。
→ 人を死なせても罰金 25万円
※ 死者3名の事故への判決。たったの罰金 25万円。
上のことからして、今回の判決も、罰金25万円以下で済むだろう。大甘。
加害者はほとんど罰されないのだから、歩行者は何とか対策するしかない。現状ような危険な歩道を集団登校するなんて、ほとんど自殺行為だ。
( ※ 住民が悪いというより、京都府が悪い。ひどすぎ。)
 ̄ ̄
近くに住む無職、水嶋一晴さん(67)は、昨年4月の同府亀岡市での暴走事故を受け、八幡市に、安全対策を求める手紙を送っていた。
「毎朝たくさんの子供が通るのに、前にも事故があって、危ないと思っていた。しっかりとしたガードレールを付けてほしいと要望していたのに…」
→ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130924/dst13092415460016-n1.htm
以下、引用。
 ̄ ̄
徐行状態から回転上げてケツ流しながら左折して
回転上げすぎで左手ガードレールに衝突
衝突後もアクセル踏みっぱのまま
慌ててハンドルを右に切ったとこで
タイヤのグリップが回復して
民家に向かってロケット発進
間違いなくこれ
→ http://www.news-us.jp/article/375660698.html
VDCオフができないようにしておけば低速パワースライドが不可能なので、このような自爆系巻き込み事故は防げたでしょう。
交差点の左折でパワースライドしてカウンターステアを当ててると巧くなった気になるんでしょう。残念です。
> それが事故の根本原因だ。そしてまた、柵をまともにすることが、正しい対策だ。
→街中で危険運転した事が根本原因。
運転手を厳しく罰して欲しい。
同じフェアレディZ乗りとして恥ずかしいし憤りを覚える。
費用対効果で考えてみよう。
人一人の命は1−2億円でいいでしょう。
たしかに、どこもかもやるとしたら、大変ですね。
わが家のそばではどこにあるかと思ったら、小学校のそばでした。だから、小学校のそばの通学路だけにやるのなら、問題ないでしょう。しかも、府道なんだし。日本中の県道と府道でやるとしても、費用はたいしたことはない。道路の建設費に比べれば。(車のほとんど通らない田舎の道を舗装する方がよほど無駄だ。)
ま、金が足りないなら、自動車税の減税をやめれば済む話。ここでは超巨額の金が減税される。子供を殺して、自動車販売のために金をつぎこむ。それが自動車業界。
> →街中で危険運転した事が根本原因。
> 運転手を厳しく罰して欲しい。
DQN というのは一定確率で存在するものです。いくら罰したところで、DQN がこの世から消滅することはないし、DQN による事故が消えるわけではありません。被害者にしてみれば、「DQN を罰すれば被害を甘受する」ということはないでしょう。
亀岡でも死亡事故がありました。DQN に罰金 25万円を課したところで、彼らの命がよみがえるわけじゃない。DQN に対策してもらうのではなく、まともな人間が自力で身を守るしかない。通学路にガードレールもないなんて、危険すぎる。
( 私としては、ガードレールもない府道を通学する、という発想そのものを否定しているが。)
> 人一人の命は1−2億円でいいでしょう。
あなたの妻や子供が殺されたとき、その値段を付けてください。
まあ、暴走族を死刑にしない限り、同様な事件は減りません。
> 運転手を厳しく罰して欲しい。
> DQN というのは一定確率で存在するものです。いくら罰したところで、
> DQN がこの世から消滅することはないし、DQN による事故が消えるわけではありません。
これはまさに○○異常者の無法運転ですね。
(私は普通免許所持で、両親の通院のため某工業団地+市道を
週1〜2回通行しております)
地図の写真を拝見すると、加害者の走行してきた道側には
・停止線付きの横断歩道がある
・府道に入る脇道
ですから、停止標識こそなくても、直前で
「左後方確認(左折巻き込みをしない為)」
「同じく左方確認(府道歩行者の安全確認)」
の為、徐行orスピードダウン必須ですから
柵を「なぎ倒す」程の速度で突入する事も(その動作の必然でブレ
ーキに足を載せておりますから)アクセルを踏み込む事もあり得ま
せん。
ましてや「向かい側の」歩道に車が突っ込むのであればハンドルの
コントロールが失われた挙句に30km以上は速度が出ているでし
ょうから、コメントの見解に出ているような「ドリフト気取りの無
謀運転」にまず間違いないと思います。
対策としては管理人様の提言がその通りかと思いますが、一方
Z乗りさんの言われる通り、運転者(DQN)にも厳しい処罰を
(本項の趣旨とは別の意味で)望みたいですね。
本コラムの趣旨と同様の事を京都市の担当者が考えれば「何で
こんな連中(DQN)のために我々が苦労せねばならんのだ」と
思うのも最もだと思います。
フェアレディZには徐行の状態から急加速する走行が構造
上可能なのですね。とすると、犯人の走行は「遊び」のノ
リだった訳ですか。やりきれないですね。
住宅街など、スピードを出してほしくない場所の道路が出っ張っている場所がありますが、同じものを停止線に作れば、ドリフトなんて馬鹿なことは怖くてできなくなるでしょうし、今まで徐行すらしていなかった人は徐行をし、徐行していた人は一時停止するというように、低コストで万人向けの対策になるのではないかと思います。
市街地、特に路地に向いているのですが、コスト高で見送られます。
今回の場合、それでも飛び出すでしょう。
それは、交通量の少ない住宅地(路地)でのみ成立します。
私が言っているのは、一般道路ではなくて、府道という幹線道路だけです。あと、通学路のうち、小学校のそばと、交差点。
2013年09月25日 07:35
のコメントを参照。
幹線道路に出っ張りなんか付けたら、それこそ自動車がジャンプして、危険です。事故続出でしょう。
今回の事件の最大の根源は、府道なんかを通学路にする(裏通りがない)という京都の特殊な事情です。
→ http://openblog.meblog.biz/article/8740426.html
こういう状況では、強力な柵を付けるしかないでしょう。あと、私の自宅のそばでは、小括弧区のそばの通学路に、次の二つの措置が併用されています。
・ 規則的に蛇行する道路。(1車線)
・ 直径 15センチの鉄の柱。(柵なしの柱)
これらによって自動車の速度は自動的に大幅低下しています。住宅街だし。
> ガードレールは柵よりも強度がある分、コストがかかります。
鉄の柱のコストなんて、道路の造成費に比べれば、ものの数じゃないでしょう。せいぜい万円単位。1億円もかかるわけじゃない。
しかも、いっぺん作れば半恒久的だから、1年あたりにすれば、格安で済む。
そもそも、車道の整備費の一部なんだから、超巨額の道路財源の一部を使うだけで済む。「道路財源は自動車の利益のためだけに使う」という発想を変えればいい。「道路財源は自動車による被害のためにも使う」と。
強力な柵って高速道路で使ってるやつでも使いますか?
「鉄の柱のコストなんて、道路の造成費に比べれば、ものの数じゃないでしょう。せいぜい万円単位。1億円もかかるわけじゃない。
しかも、いっぺん作れば半恒久的だから、1年あたりにすれば、格安で済む。」
??????????
あのー見てて大変不可思議なんですが。
具体的には控えさせていただきますが、マジコストかかるし、半永久的ではありませんよ。
狭いところに主さんが想定しているであろう頑強なタイプのガードレール。
いざ設置となると歩道や車道の設置部分はどうとるか、周辺施設住宅や地権者との調整
さらには支柱などの腐り確認や耐候性の問題で、触ったりすると劣化した塗料が手や服・鞄についたりとメンテは継続的に必要で、これまたお金がかかります。
イメージ的にはとても理解しやすくお気持ちもわかりますが、他の方が言うとおり現実的ではないのです。
それでも、鉾盾ではないですが、絶対にくだんのZが、児童に怪我させないのかはわかりませんよ。
子供が歩いていても見た目頑丈そうなガードレールがあることで逆に相当無理しても大丈夫などと考えるやからがいないことを切に祈ります。
それどころか、京都にだってありますよ。現場の西 400メートルのところ。
→ http://goo.gl/maps/VnMgR
この写真にあるように、交差点にはちゃんと太い柱が立っています。
あと、手間と金がかかるといったって、府道なんだから、当然金をかけるべきでしょう。裏道に金をかけるとなったら、金がいくらあっても足りないだろうが、府道ならばどうってことはない。範囲は限られている。
あと、自治体が金を出すのは無理でも、道路財源から金を出すのは容易。金はありあまっている。金が余りすぎて、超大型の自動車減税をしたい、と言い出す始末だ。
効果についてなら、「絶対に」とは言えないが、ものすごく効果があることが判明しています。私の自宅のそばの交差点にある防護用の鉄柱に、自動車が突っ込んだことがありますが、鉄柱は何ともありませんでした。自動車の方は、真っ二つというわけではないが、それに近い感じで、半壊していました。あれはもう修理不可能ですね。廃車にするしかない。
つまり、それほど強力な効果があるわけです。たった一本の柱で。
鉄柱の言い分を書くなら、「なめんなよ」というところでしょう。
→ http://openblog.meblog.biz/article/8740426.html
他の都市では、そういう問題はない。裏道があるから、裏道を通って、学校までたどりつける。裏道ではないところだけ、太い柱をつければいい。そういう場所は、ごく限られている。
京都は違う。裏道がない。なのに、柱を付けるのがイヤならば、裏道を新たに作るしかないね。つまり、区画整理みたいな形で、人家を退去させ、新たに横断的な道を新設するしかない。
柱代の数百万円を惜しむのであれば、区画整理のために数十億円を費やすしかない。ただ、私としては、その方がいいとも思う。だから京都府は、区画整理のために、府下で大々的に区画整理するべきだろう。数千億円がかかると思うが、仕方ない。柱代を惜しむのであれば、そうするしかない。
でなければ、「京都の子供なんか死んでしまえ」ということだね。京都府の児童虐殺計画。橋下ヒトラーもびっくり。
運転手が悪い
この事故で行政が悪いとかないわ
半永久的にとか、ボルト緩むの知ってます?
緩みようものなら、また、行政が悪いという世の中やで?
金額は正確に維持費として、年間いくらかかるのか
明確にしてから書こうな
どこから出てるお金で誰から徴収してるかもな
ちゃんと読みましょう。
運転手が悪いのはわかっている。
誰が悪いかという問題じゃない。
どうやって命を救うかが問題だ。
「運転手が悪い」で済むのなら、あなた、それで殺されても、納得できますか? 「運転手に罰金 25万円」(未成年だから懲役はなし)で、「それでいい」と言えますか?
> どこから出てるお金で誰から徴収してるかもな
ちゃんと書いてあるでしょ。道路財源ですよ。
・・・なんつーか
財源の扱いといい表現とかなんとかなんないすかね
誰も子供に死ねとか考えてませんよね
冷静装ってピーキーで会話ならんよ
金の出し惜しみじゃなくって
他の施設のメンテだとか新規の安全施設とか信号、道路改良その他もろもろで、動いてるし
今回の柵は、テレビで見てますけど反対側はガードレールなのになぜそうなったのか、当時の設置にいたるプロセスも検証すべきだと・・・
朝からドリフトですよ
すごいとこですね
今時町中でドリフトきめる暴走車が生息できる町もすごいわ
ちなみにですけど
主さんが自分の周りの道路事情を言われますが、交通規制のプロがかならず公的機関にはいますから、根本から、学区単位でもいいですけど、登下校の安全対策いろいろ考えると良いですよ
別に主さんと論争したくて寄り道してるんではないですよ
私の周辺では、登校時間帯と下校時間帯は居住者以外は、歩行者専用道路となっており走行禁止です。
特定の道路をご近所の顔なじみの人以外は走れないのです。走れても徐行。
もちろん新聞配達も宅配もだめです。
許可対象は、規制道路に駐車場が面している居住者のみ。
実際にとある日本のある都市でやってる規制です。これも町の住民の総意(反対の人もいるけどね)で、警察・自治体も巻き込んで実施していますよ。
府、府もいいですが、ガードレールにしても、施設への乗り入れ部分がどうだとかね、車の出し入れに邪魔だとかね・・・結構苦情来るから
道路財源・・・て、上段に構えて言いたい気持ちも重々理解できますが、地区の総意を安全対策で盛り上げてくだいね。
検討を祈ります。
何度も繰り返しますが、現場は府道なんです。当然ながら、通行制限なんかできない。
なのに府道を通学路にせざるを得ない、というところに、根源的な問題があります。
まず、事故を起こした車にはエアバックが装着されていなかったのか?
次に、ハンドルを交換していたようですが、エアバック装着車からエアバックを未装着にして違法にはなぜならないのか?
最後に、ある程度強い衝撃を受けた車のエンジンがなぜ安全のために急停止しないのか?
事故を起こしたとき、エアバックが開き、同時にエンジンが停止し、ブレーキがかかれば最初にガードレールに接触したときに車が停止いたのではないかとおもうのですが。
疑問があったとき自分で理由を考えると頭が良くなりますよ。
たとえば
>エアバック装着車からエアバックを未装着にして違法にはなぜならないのか?
逆に何の法律に抵触すべきで、どういう条文があるべきだと思いますか?
なお、Wikipediaの「歩行者」における行列の記載(事実上は、児童等・・・)は編集者による不正確な追記事項と考えられます。
<道路交通法>
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html
<道路交通法施行令>
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35SE270.html
<歩行者:Wikipedia>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A9%E8%A1%8C%E8%80%85