2013年09月20日

◆ iPhone に勝つ方法

 スマホでは iPhone が圧倒的に強い。ここで国産機が iPhone に対抗するには、どうすればいいか? その方法を示す。 ──

 ドコモが iPhone を発売した(2013-09-20)。
 これにともなって、国産機(Android )が、シェアを大幅に落としつつある。
  → 新型iPhone きょう発売
  → NTTドコモのiPhone導入で国内シェアはどう変わるのか?
  → ドコモ iPhone発売 国内メーカーに深刻な打撃
  → 瀬戸際のシャープ

 最後の記事からの引用。
 シャープが5月に発表した中期経営計画には、裏バージョンがある。「対外厳秘」の約40ページの資料は、シャープ製端末のドコモ内でのシェアが、12年度下期の約20%から15年度は約16%に落ち込むと見通す。「13年度の連結営業黒字」などの目標が確保できなければ、「国内他社との合弁事業化を含めたバックアップ・プランに移行する」とある。

 これほど厳しい状況にある。
 では、国産各社は、坐して死を待つしかないのか? 

 ──

 いや、実は、生き残るすべはある。それは、先に示した項目を見ればわかる。
  → ドコモで iPhone よりも
  → iPhone よりも新 Nexus7 LTE

 新 Nexus7 LTE ならば、iPhoneの半額以下で、スマホ(みたいなもの)を使える。(これではサイズが大きいというのなら、1万円を足して、Nexus 4 を使えばいい。)
  → Google Nexus 4 (ブラック) LGE960.AJPNBK

 このページに記してあるが、新 Nexus7 LTE は品切れだ。「お1人様1点限り」という制限までかかっている。何という大人気! 

 ──
 
 以上の情報から、次のことがわかる。
 「国産メーカーも、新 Nexus7 LTE と同様のことをすればいい」
 つまり、こうだ。
 「国産メーカーも、Android の SIMフリー機を発売すればいい」

 その意味は、こうだ。
 「国産メーカーは、3大キャリアなんかに頼らないで、独立系の通信会社と組めばいい。3大キャリアは、Android 機に不当な価格上乗せ(差別政策)がかかっており、不利である。だったら、3大キャリアに頼らず、外部の通信会社と組めばいい」

 こうして価格が半額以下となるような商品を売り出せばいい。それならば、購入する人は激増するだろう。
 そして、これを見れば、3大キャリアも格安の Android 機を販売するようになるだろう。
( ※ 逆に言えば、3大キャリアは SIM の制限を付けることで、莫大な不当利益を得ている。何のためかと言えば、その金をアップルに貢ぐため。つまり、iPhone を過度に値下げするため。)

 ──

 とにかく、国産メーカーは、ドコモみたいな通信会社に頼り切っているところが駄目だ。通信会社に頼らず、独自の方針で商品を売り出せばいい。そうすれば、「大幅にシェアを失う」というハメにはならず、かえって iPhone のシェアを食って、シェアを増やすことができるはずだ。

 ここに正解がある。正解を取れば、国産メーカーは十分に生き残ることができる。

( ※ 実際には、正解を知らされても、正解を取ることができない。シャープもかつてはそうだった。「無謀な投資をするな」と言われても、無謀な投資を重ねて、倒産寸前にまでなった。だから、上記の正解があっても、愚かな国産メーカーはスマホのシェアを失うかもしれない。……そのあとは? サムスンあたりがシェアを奪うのかもね。あるいは、Google が日本では最大のスマホメーカーになるかもしれない。情けない話。)
 


     [ 余談 ]
     そもそも、iPhone が3大キャリアと「5割」または「4割」というようなシェア契約を結ぶことは、独禁法違反だ。
      → ドコモ版iPhone 5S/5Cの販売ノルマは「新規契約の4割」に
      → アップルは泥棒だ 2

     以前、ソフトバンクと au だけが契約しているときならば、「ドコモの Android を買う」という選択肢も(名目上は)あったが、今では3大キャリアのすべてが iPhone のシェア契約を結んでいるから、「ドコモの Android を買う」という選択肢は、今後は事実上ふさがれることになる。高額な Android を買うことはできるが、SIMフリー機みたいな安価な Android 機を買うという選択肢はなくなった。(もし安価な Android 機が発売されたら、圧倒的なシェアを得てしまうので、アップルとの契約に違反してしまう。ゆえに、安価な Android 機を発売することはない。)
     こうしてユーザーは、「3大キャリアから安価な Android 機を買う」という選択肢を奪われた。これはつまり、独禁法違反だ。(不当な販売制限。理由はアップルとの契約。)
     したがって、国産メーカーとしては、この「独禁法違反」を訴えるのが、もっとも手っ取り早い方針だと言えるだろう。「独禁法違反」が裁判所に認定されれば、3大キャリアも「SIMフリー機みたいな安価な Android 機」が発売されることになる。そうなれば、公正な競争が起こって、安価な Android 機が普及する。(同時に iPhone のシェアは激減する。諸外国並みになる。)
      → 日本人のiPhone、調査国中で唯一Androidシェアを上回る (グラフあり)

     というわけで、国産メーカーは、アップルを「独禁法違反」で訴えるべきだ。……その肝っ玉があれば、の話だが。
    ( ※ 巨人に向かって進撃することができるか、という問題。)

posted by 管理人 at 19:58 | Comment(2) | コンピュータ_03 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
関連情報。
 ドコモの LTE 回線はすごく遅いので、iPhone 5c, 5s もすごく遅いそうだ。一方、au と ソフトバンクはかなり速い。
  → http://labaq.com/archives/51804099.html

 ※ といっても、ADSL よりは速いようだ。問題となるのは動画再生(精細モード)のときぐらいだろう。
Posted by 管理人 at 2013年09月20日 21:18
Posted by 管理人 at 2013年09月20日 21:25
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