真新しいショッピングモールが廃墟になってしまった、と話題になっている。ピエリ守山というショッピングモールだ。滋賀県の琵琶湖湾岸にある。建物は立派だし、展望もとてもいい。こんなに素晴らしいショッピングモールが廃墟になってしまった、というので話題になっている。
→ 滋賀県最大級の大型モール・ピエリ守山の過疎化がヤバすぎる
→ 今、話題のピエリ守山に行ってきた!
ではなぜ、こんなことになったのか? 次のページを見るとわかる。
→ なぜ存続?「ピエリ守山」が生ける廃墟モールと化した経緯と理由
一部の人々は「地方のショッピングモールがすたれる」と危惧しているが、そんなことはない。この地域は、ショッピングモールが大賑わいだ。まずは最初に5連発ぐらいの感じで、ピエリ守山のような店が5店もできた。(すたれるどころじゃない。)
さらにその後、イオンなどが出店して、7店もできた。明らかに店舗過剰である。そうなると、ピエリ守山が淘汰される形で、不人気になってしまった。理由は下記。
・ 交通の便が最も悪い。
・ 市街地から最も離れている。
・ 経営母体が、流通の素人だった。
つまり、建物だけは立派だが、あとは何から何までショッピングモールには適していない。こんな場所にショッピングモールをつくるということからして狂っている、とさえ言える。(素人の乱脈経営か。)
で、会社は倒産して、その後、倒産後の管財人が資産を管理しているようで、とりあえずは「タダ同然の激安で大型小売店を招く」という方針のようだ。しかし、そんなことをしても、客が来ないのだから、やるだけ無駄というものだ。
では、どうすればいい? むむむ。難題。
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そこで、困ったときの Openブログ。名案がほしいときには、ここに頼めばいい。
Q 「ピエリ守山をどうしたらいいでしょう?」
A 「本質を考えよ」
また同じことを。 (^^);
しかし、これでいいのだ。
本質を考えると、次のように言える。
「ピエリ守山は、ショッピングモールとしては、まったく適していない。本質的にショッピングモールには向いていない」
ここから、論理的な結論が得られる。
「ショッピングモールには向いていないのだから、ショッピングモールとしては使わない」
「それでも何らかの用途で使うのであれば、ショッピングモール以外の用途で使う」
ここまでは論理的に得られる結論だ。(これだけでもかなり有益だ。)
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このあとは、ヒラメキごっこだ。どんな用途があるか?
・ 病院
・ 介護院
・ 幼稚園や学校
・ 企業のオフィス
こんなところが普通だろうが、一つ、致命的な難点がある。それは、「交通の便があまり良くない」ということだ。
「京都駅から 57分」(電車とバスと徒歩)
ということだから、京都駅からの通勤圏内ではあるが、一般の人々を招くには、いささか郊外過ぎる。
この程度の距離にある場所は、何に使えばいいか? 思い浮かぶのは、「企業などの研究所」だ。
ひとまず思い浮かぶのは、前項の「日本版 NIH 」だ。その研究所を、ピエリ守山に置く、というアイデアがある。
ただ、よく考えると、日本版 NIH にしては、ちょっと手狭だろう。また、東京から遠すぎるのもまずい。
ただ、「関西圏の IT産業の研究拠点」というのなら、悪くはない。
そこで、とりあえず似たものを思い浮かべると、次のものがある。
「マクラーレンの本社・研究所(オフィス)」
→ 画像 一覧
→ 動画 1
→ 動画 2
この建物は、かなり空間が広くて、ピエリ守山に似た雰囲気がある。だから、企業の研究所として使うのであれば、ピエリ守山はなかなか適している、と言えるだろう。食堂もあって便利だし。
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結論。
ピエリ守山は、ショッピングモールとして使うのは諦めて、研究所として使えばいい。官製の研究所でもいいが、それだとあまりにも贅沢すぎるので、民間企業の研究所として使うといい。格安で販売するとしても、原価の3割ぐらいは回収できそうだ。それはとても素晴らしいことだ。
企業としても、普通の狭苦しい研究所と違って、天井の高い優雅な建物で研究できて、そばには琵琶湖の展望が利くとなると、「ここで働きたい」という人々が殺到するだろう。かくて優秀な人材を集めることができる。
たとえば、トヨタなんかはお勧めです。
トヨタの現状は、こうだ。
→ デザイン本部
→ 中央研究所
何という、野暮ったさ。これほど野暮ったいビルで開発しているのだから、トヨタの車がどこからどこまで野暮ったいのは、当然だろう。
ひるがえって、日産の開発拠点は、はるかにマシだ。
→ 日産先進技術開発センター (厚木市 郊外)
まるでマクラーレンのオフィスみたいだ。かっこいい。
というわけで、日産に対抗する意味でも、トヨタはピエリ守山を買収するといいだろう。マクラーレンは、大きな池に面していたが、琵琶湖に面しているなら、トヨタ(ピエリ守山)の方がずっと上になる。
→ 湖岸から琵琶湖を展望する
ま、トヨタじゃなくてもいいんですけどね。どこかの大手企業が、自社の研究所として買収するのが、ベストだろう。
また、トヨタは、たとえここを買収しなくても、どこかにカッコいい研究所をつくるべきだ。今みたいに兎小屋みたいなところで研究したリデザイン開発をしたりするなんて、経営者として狂気の沙汰ですね。(だから ダサいデザインばかり生み出すんだよ。)
ただ、トヨタは三河の田舎企業なので、大都会近辺(京都郊外など)に研究所を作った方がいい。そうすれば優秀な人材を集めることができる。
( ※ だけど、よく考えると、こんなに研究所向きの物件を、たかがトヨタなんていう田舎企業にくれてやるのは、もったいないな。もっとまともな企業が研究所に使う方がいいですね。キヤノンとかソニーとか。ヤフーでもいい。……孫正義さん、買いませんか? NTT でもいいが。)
( ※ 環境が良くて、建物がカッコいいと、女子社員も美人がいっぱい集まりそうですね。で、美人に引かれて、優秀な社員も集まる。相乗効果。)

滋賀県は最近人口増ですし、名古屋空港も関空も視野に入るし、研究所としてはそこそこ良さそうなんですが、欠点は孤立環境ですね。
京都から同程度の所要時間圏内に京阪奈学研都市があります。
住宅街があって、交通の便がよく(将来のリニア含む)、奈良先端科学技術大学院大学、同志社大学他がある、京大や阪大に遠くありません。
外国人留学生や研究者も多く、この辺ではちょいと国際色も豊かです。関西指向の研究者にはシリコンバレーの様にならんかな?と期待出来る場所です。
ピエリがこれに打ち克つにはちょっと厳しそうです。
なるほどね。学界・大学との連携が必要な、電気や情報や医学などには、適していないようですね。
一方、自動車会社ならば、連携なんかしないで、孤立を好みたがる。日産やマクラーレンの研究所も孤立しているし。どちらかというと秘密保持の方が重要らしいし。だからピエリは、トヨタには向いていそうだ。
> 京都から同程度の所要時間圏内に京阪奈学研都市
これは大阪に近い方で、賑やかな方だから、方向性が逆じゃないのかな? 土地代も高そうだし。新築の建築費もまるまる必要だし。
一方、ピエリは格安です。また、周囲には広大な空地(田畑?)があって、余っているから、自動車のテストコースを作ることもできそうだ。(大がかりでなければ。)
さらに学研都市も駅から少し離れると土地代はがくっと安くなります。
ピエリは琵琶湖のリゾート地にあって、周囲は広大な水田なのでテストコース建造は無理です。一方飛行艇発着は不可能ではないので、極秘研究所には向いていそうですね。
水田は、水を入れなければただの農地なので、普通の道路ぐらいは作れそうです。(買収して農地転用すれば。)
本格的な(過酷な)テストコースは無理でしょうが、無人自動車用のテストコースみたいなもの(教習所みたいなもの)なら作れるでしょう。
大事なのは、ナンバーを取っていない試作車を走らせる市街地ふう道路がある、ということ。法規制の及ばない私有道路がある、ということ。
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日産自動車は、2020年までに革新的な自動運転技術を複数車種に搭載する予定です。
この計画に沿って、現在、初の自動運転車開発専用のテストコースを日本で建設中です。
日本では、すでに自動運転開発専用のテストコースを建設中であり、2014年度中には完成する予定です。実際の街並みを再現したこのコースは、公道では実施できない安全性を確認するための車両実験に利用されます。
→ http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2013/_STORY/130828-02-j.html
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動画は
→ http://www.gizmodo.jp/2013/09/_nissan360.html
ついでに学研都市よりも良くするために、Google 並の福利厚生(遊び場)を設けても良いでしょう。
対岸は雄琴温泉、びわ湖バレイがありますし、少し足を伸ばせば岐阜もお隣♪
京大大学院でも誘致すれば人も増えそうです。
半分冗談ですけど、適度に隔離されているのがむしろメリ
ットになるかもしれません。滋賀県の債務軽減にも貢献し
てくれそうな感じがします。立地的にパチンコ店とも競合
しないでしょうから反発も少ないでしょうし。
「カジノ ラスベガス 赤字」
で検索するといいでしょう。
得心しました。ありがとうございます。
そういえばパチンコ・スロットでも(OLDアニメオタクの私が)
辟易するような商品開発が行われていますし、ギャンブル産業自体が
臨界点に達している可能性は大きいですね。
80年代あたりに「カジノと風俗(ぶっちゃけ売春)を国営管理すれ
ば財政赤字は解消」のような(実現性はともかく、という感じで)
提言されていたような記憶がありますが、バブルの当時はともかく
現在となっては完全に夢事なわけですね。
→ http://gahalog.2chblog.jp/archives/52234534.html
0店舗になるのは時間の問題。1カ月もつかな。さすがに1店舗になると、物珍しさを見に来た客を独占できるから、しばらくはもつかも。
→ http://blog.livedoor.jp/burai__ha/archives/52237889.html
本日16日からは、ピエリ守山は無人の廃墟状態。
ただし、この店は(会社が丸ごと)買収されている。将来的には店舗街として新装リニューアルオープンと報道されているが、実現性は疑われている。
→ http://j.mp/1hV8Kh7 Wikipedia
→ http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131008-00000000-rnijugo-sci
一方、こんなふうにしろ、という提案もある。
→ http://wp-jp-matome.com/archives/2387
面白いが、ノウハウがないので、まず無理。よほどの傑出した人材がいれば別だけど。(その人は日本人ではないね。)