JPEG で圧縮すると、モアレみたいな変な乱れが入ってしまう。これは圧縮アルゴリズムが悪いからだ。単にボケるだけならまだしも、余計な汚れが入るのは明らかにおかしい。
昔と違って今は画像圧縮技術も優れているのだから、もっといい方式はないか?
いろいろ探してみたら、見つかった。
「圧縮方法は JPEG とは異なるが、復元方法は JPEG と同様なので、JPEG ファイルとして扱える」
という理想的な方式。
使い方は、「あまり圧縮していない画像ファイルを、このソフトで変換すると、かなりきれいな JPEG 画像を小サイズで得られる」というもの。
実例は下記。
《 元画像 》

《 新画像 》

あまり差はないが、ファイルサイズは大きく異なる。前者は 88KB、後者は 32KB。35%ぐらいに減っている。
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このソフトは、前からあるもので、かなり有名だ。
→ Caesium (無料)
ダウンロードしてからセットアップする必要がある。
また、使うときは、いちいち起動して、ファイル操作をする必要がある。かなり面倒臭い。
いろいろと面倒なので、「多数のファイルの一括処理」の場合を除けば、実用性はあまりない。私としては、使う場面を想定できなかった。
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あとで調べ直したが、JPEG で強く圧縮する、という方法もある。それでやったら、こうなった。
《 JPEG高圧縮 》

サイズは 31KB。これもかなり優秀だ。先の 32KB の画像と大差ない。むしろ優れているかも。
実は、JPEG の圧縮というのは、画像ソフトごとにかなり異なる。私がいろいろと使ってみて、最も優れた性能を持っているのは、下記のものだ。
→ ViX
これは、画像ビューアーという触れ込みだが、ファイル形式を変えて保存することもできて、同時に、圧縮比率を自由に変えることもできる。しかも、できた画像がきれいだ。お勧めです。
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結論としては、「画像サイズを小さくしたい」という目的のためには、 Caesium か ViX を使って、画像を変換すればいいわけだ。
ま、今は回線速度が上がっているから、あまりその必要はないだろうが。
( ※ それでも、写真ばかりを大量に掲載している まとめサイト などでは、Caesium を使って、画像サイズを一括して縮小してもらいたいものだ。そうすれば、大量の画像で重たくなるという弊害がなくなる。)
[ 付記 ]
画像のモデルは、土屋アンナです。