2013年09月08日

◆ f.lux :ブルーライト・カットのソフト

 パソコンを長時間使用すると、ブルーライトが目に良くないので、ブルーライトをカットするメガネ(サングラス)が人気だ。これの代わりをする無料ソフトがある。 ──

 パソコンを長時間使用すると、ブルーライトが目に良くないそうだ。
  → 眼の専門家に聞く、LEDディスプレイから出る「ブルーライト」は何が悪い?
 
 そこで、ブルーライトをカットするメガネ(サングラス)があり、人気だ。
  → トッププログラマーも愛用するブルーライトカットのメガネとは?
  → ブルーライト(青い光)をカットするメガネレンズが発売
  → 青い光(ブルーライト)をカットするパソコン用メガネの選び方

 しかしいずれもメガネの代金がかかる。度なしで 3990円、度入りで 9900円。かなり高い。
  → 度入り対応もコミで9990円!
 これだけ高いと、購入をためらう人も多いだろう。また、昼間と夜とでは、暗さが違う方が好ましいので、実際には2本あった方が好ましく、値段は倍となる。(1本でもいいが。)

 ──

 これらの問題を一挙に解決するソフトがある。f.lux というソフトだ。上記のメガネの代わりになる。しかも無料。
 私が解説しようかと思っていたが、下記ページで解説してあるので、そちらを読むといいだろう。(インストールの方法も書いてある。)

  → f.lux の解説
  → f.lux のダウンロード

 はてなブックマークのコメントを見ると、次の疑問がある。
 「色温度を変えるだけじゃないの?」
 「色が不自然になるんじゃないの?」


 これらについて回答しよう。私は長く利用していて、とても気に入っているので、上記の疑問に答える立場にある。


 (1)「色温度を変えるだけじゃないの?」


 ノー。色温度を変えるだけではない。輝度(明るさ)も変える。次のように。
 「昼間は明るくし、夜は暗くする。時刻に応じて、なだらかにサインカーブで輝度を変える」

 そのサインカーブのグラフは、上記の解説ページにコピー画像があるので、転載しよう。(孫引きふう)


flux.png


 このように「輝度を連続的に変える」という点が重要だ。このような機能は、ただのメガネにはない、とても大切な機能だ。

 この機能が大切だということは、次の二点による。
  ・ 就寝前は、暗くした方が、寝付きが良くなる。
  ・ 起床後は、まぶしい光を浴びると、目覚めが良くなる。

 この二点は、健康の常識である。知っている人が多いだろうが、知らない人はググって調べるといいだろう。(常識だし)


 (2)「色が不自然になるんじゃないの?」


 色温度を変えると、画面全体ががオレンジ色っぽくなる。昼間はそうでもないが、夜になると、いかにも日暮れのときみたいに、オレンジ色っぽくなる。そのせいで、一見、不自然に感じられる。
 しかしながら、人間の目というものは、慣れてしまうものだ。何十分か f.lux を使っていると、もはや不自然さはまったく感じられなくなる。(夜間に)
 この状態で、(夜間に) f.lux を OFF にすると、画面全体がやたらと青白く感じられて、目に痛くなる。「本来はこんなに青白い光をいっぱい見ていたのか」と感じる。それでも、しばらく見ていると、慣れてしまう。(知らず知らず目は疲れているはずだが、とにかく慣れてしまう。)
 ここで f.lux を ON にすると、画面全体がやたらと暗くてオレンジ色っぽくなる。「何だ、暗くて見にくいな。変な色だな」と一瞬思う。しかし、数分間見ていると、まったく自然な色に感じられる。

 以上のように、「色の変化」に対しては、人間の目は修正能力が高い。初めは不自然に見えても、すぐに修正してしまう。
 そして、それをうまく利用して、色温度を変えるように画面色変化させているのが、f.lux だ。

 非常にお勧めです。最初は慣れないだろうが、しばらく使っていると、手放せなくなります。おまけに、無料。超絶、お勧めです。特に、パソコンを長時間利用する人は。



 [ 付記1 ]
 ただし、機種による制限がある。ディスプレイの種類によっては、うまく機能しない。私の場合、下記では駄目だった。
  → LG Electronics Japan 23インチ
 一方、次の機種では大丈夫だった。
  → iiyama 昇降・ピボット機能対応 IPS方式パネル 23型

 前者(LG)は、価格は安いのだが、f.lux がうまく使えないほか、「ディスプレイの輝度が勝手に変動する」という不具合があり、さらに、「画面色がきれいでない」という難点もあった。不具合があるので、Amazon で買ってから返品して、後者(iiyama)に買い換えた。価格差は 8000円近いが、長年使うものであることを考えると、8000円の差は十分にある。というか、LG の方はほとんど使い物にならなかった。安かろう悪かろう、かな。
 iiyama の特にいい点は、スタンドが堅牢であることだ。一方、安物のスタンドだと、ディスプレイ全体がぐらぐらして、ひどく使いにくい。だから、スタンド代をケチるのは、やめた方がいいですよ。あとですごく後悔する。(ユーザーも、スタンドがぐらついて不便だ、と後悔しているユーザーが多い。それぞれの機種のユーザー評を読むといいだろう。)

( ※ 私は LG 製品から iiyama に買い換えたが、こういうふうにすぐに買い換えができるのが、Amazon だ。だから機械製品は Amazon で買うといいだろう。特に、返品の可能性が高い商品[格安品]は、そうだ。なお、Amazon 以外の店では、返品にすごく長い時間がかかるようだ。Amazon ならば、最短日数で済む。)

 
 [ 付記2 ]
 iiyama の方は、ディスプレイとしての性能は文句なしだが、ディスプレイの調整スイッチ(ボタン)が使いにくい。ここでボタンの数を1個節約しているせいで、ひどく使いにくい。使うのは最初だけだが、難点ですね。
 その点、DELL のディスプレイは良かった。DELL の 24インチは、29800円ぐらいだが、ときどき 23000円ぐらいに値下げするキャンペーンがある。これがお勧めだ。

 [ 付記3 ]
 今なら、DELL の格安商品がある。
 23インチ IPS モニター(U2312HM)が、4000円引きで特価販売。(9月17日までの限定。)
  → 液晶モニター 購入ガイド

 くそ! 私もこれを買えばよかった! 悔しい! 
 


 【 関連項目 】

 → 液晶がまぶしいときは?
  ※ ブルーライトについて前に論じた項目。

 → 液晶のコントラストを下げる
  ※ そもそも大前提として、輝度やコントラストを下げるといい。
posted by 管理人 at 21:37 | Comment(4) | コンピュータ_03 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後のあたりに [ 付記3 ] を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2013年09月08日 22:59
度付きのJINS PCを使っていますが、ご解説の通り、メガネよりよさそうですね。

早速ダウンロードしてみます。ありがとうございます。
Posted by 北海道の人 at 2013年09月09日 13:27
良いものを教えていただき、ありがとうございました。
Posted by ご at 2013年09月16日 05:16
青い光が細胞を死滅させる、という研究成果。
  → http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20140723/3190031.html
Posted by 管理人 at 2014年07月23日 22:42
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ