リニアコライダー(量子の直線加速器)は、建設する必要がないが、どうしても建設するなら、復興予算(19兆円)でやるといいだろう。 ──
リニアコライダー(量子の直線加速器)について、「北上山地に」という案が有力になった。
→ リニアコライダー候補地:北上山地、大差で選出
→ ILC候補地は岩手北上山地 NHKニュース
「これで東北復興にもなる」という目論見なのだろう。
しかし私は前に、これに反対した。「こんなことに莫大な金を使うべきではない。どうせなら外国の金でやれ」という趣旨。
→ 直線加速器・誘致は愚行
同様の見解は、8月6日に、学術会議も具申した。
→ リニアコライダー:学術会議の検討委「誘致は時期尚早」
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さて。新たなニュースが出たわけだが、私としては改めて、同じ見解を出したい。「こんなことに莫大な金を使うべきではない。どうせなら外国の金でやれ」と。
ついでに言えば、次の根拠もある。
「三陸沖ではしばしば地震が起こるのに、地震の被害の起こる土地に、こんな精密装置を設置するなんて、馬鹿げている。どうせなら、地震の起こりにくい欧州や米国に置く方がいい」
これはネットで見かけた意見だが、たしかにその通りだろう。
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ただし、次の案もある。
「どうせ 19兆円も復興予算にかけるのであれば、そこから 4000億円を削り取って、それでリニアコライダーを建設すればいい」
この場合、かかる予算の総額は同じだから、特に費用発生が生じるわけではない。また、防潮堤という無意味なものを作るのに比べれば、はるかに有益だ。防潮堤というものは、
「津波が来ると壊れるので、津波防止効果がゼロ」
「津波が来る前には、(安全だと錯誤させて)そばに住居を引き寄せるので、かえって被害を増やす効果がある。被害阻止の効果は大幅なマイナス」
従って、何もしないのよりも、はるかに悪い。何もしなければ、
「防潮堤がないので、防潮堤の建設費が浮く」
「防潮堤のそばに人々が来ないので、溺死者が出なくなる」
というふうになって、損得がない。
それに比べて、防潮堤の建設は、「1箇所につき数千億円をかけて、その地で莫大な溺死者を出す」ということになるので、大いなる無駄だ。
そこで、この無駄を削除して(防潮堤の建設をやめて)、それで浮いた金で、リニアコライダーを建設すればいい。
これなら、まだ道理が通る。
( ※ ただしこれは次善の案である。巨大なマイナスが、小さなマイナスになるだけだ。)
( ※ 最善の案は、無駄をやめた費用を国民に配ることだ。たとえば1兆円なら、1人あたり1万円ぐらいになる。)
2013年08月23日
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