まずは記事から。
東京電力福島第一原発敷地内のタンクから高濃度汚染水が推定300トン(ドラム缶1500本分)漏れたことが明らかになった。タンクから漏れた汚染水の量は過去最大。タンクのどこから漏れているかさえ特定できておらず、漏れは止まっていない。毎日400トン増え続ける汚染水をどう安全に保管するのか。打つ手がなく、見通しを立てられないのが実情だ。記事によれば、地上のタンクから漏洩しているだけでなく、海岸際にある建物にある汚染水が地下を経て海中に漏出しているそうだ。「地上からも地下からも」という形。それでいて、漏出場所は判明しておらず、どこを止める(ふさぐ)べきかかもわからない。
( → 朝日新聞・朝刊 2013-08-21 )
かくて、「打つ手がなく、見通しを立てられない」と記事は結論する。
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ここで、困ったときの Openブログ。(神頼み みたいなものだ。)
「どうしたらいいか?」という質問には、こう答える。
「タンカーに汚染水を入れればいい」
これは 2011年に小出裕章・助教が提案したことだ。それを素直に実行していれば、たしいて金もかからずに済んだのに、地上のタンクに収納するという案を採用したから、莫大なタンクを建設したあげく、「どこから漏れているのかわかりません」というハメになった。馬鹿丸出し。
池田信夫あたりは、「小出裕章は嘘つきだ」なんて非難ばかりしていたが、そうやって良心的な学者を非難したあげくが、このざまだ。池田信夫はケツを拭うべきだね。放射性の汚染水を使うウォシュレットで、お尻を洗うといい。
【 関連サイト 】
「タンカーに汚染水を」
という案は、2011年にいろいろと議論された。ググれば見つかる。
→ 「汚染水 タンカー」 - Google 検索
「日本は地上人工物に入れた汚染水が漏れている状況なのに今度は海上人工物に入れ船から汚染水を海へ投棄(本日確認したところ船が無くなってまして沈没してしまったようで現在原因を確認している・・したところで投棄は終了)しようとしている」と言われても仕方ない状況。もう何人かが放射線で死ぬのを覚悟でもして原発の地下の穴を埋めるか。その後がどうなろうとも原子炉の冷却を停止し原子炉地下の水をすべて抜き(抜けるかはわからないが)コンクリでもなんでも投入し汚染水の生産を停止しないともう無理なのは誰にでもわかると思うのだが。
地下に壁を造って地下水をせき止めるなんて、回り込むのは誰でもわかるし(風呂でも試せるぞ!)そもそも山側だけってのがアホすぎる。囲んでみて初めて(多少)意味があるかも?って内容だ。素人でも考えりゃわかりそうな対策を採る東電には困ったもんだよ。
なお、本文中では書きませんでしたが、タンカーというのは一時的な応急手当の案です。恒久措置ではありません。ケガをしたときにとりあえず止血をするようなもの。(放置すれば出血多量で死んでしまうので。)
根治のための手術は、別にやります。……ま、当り前だと思って書かなかったけど。不親切だったかも。「恒久措置だ」と勘違いした人がいるかも。
舌足らずだった点は、お詫びします。
> もう何人かが放射線で死ぬのを覚悟でもして原発の地下の穴を埋めるか。
あなたがやってね。言い出しっぺの責任で。私も義援金を払いますから。
今後も延々と流し続ける事態ですね。海と漁業は最悪ですね。
もう、廃炉方式を抜本的に代えるしかないでしょう。大掛かりな露天掘り方式、ロボット重機で、
核燃料ゴミを掴み出し、廃船寸前の船に積み、ロシアから返還予定の島に格納場所を設け、発熱で
爆発しない程度に小分けして(自然冷却、自然鎮火)300年待つ。
空前の土木工事の準備と並行して、日本政府と外務省は、2島でいいから早く話をまとめること
でしょう。
しかし、他の原発も、爆発事故が起こらないうちに、円満に廃炉していきたいものです。
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会長(72)は毎日新聞の取材に「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」と証言した。
今回水漏れを起こしたタンクは、設置工事の期間が短かった上、東電の財務事情から安上がりにすることが求められていた。タンクは組み立て式で、猛暑によってボルトや水漏れを防ぐパッキンの劣化が、通常より早まる可能性も指摘されていたという。
会長は「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と明かす。
→ http://mainichi.jp/select/news/20130825k0000m040091000c.html
-> 丈夫に作っても、耐用年数は長くないでしょう。腐食するし、高圧で弱いところから壊れる。
米国のハンフォードの例が示唆しています。
>原発「凍土壁」国が全額負担、14年度中完成へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130903-00000535-yom-pol
-> 自然に逆らった、無理筋な方法に見えます。豪雨が地下に浸透して押し寄せたら、熱容量の差は圧倒的で、
弱いところから「凍土壁」は融けて崩壊するでしょう。
抜本的にやるのがベストです。大変でも、大口の核燃料を取り出して害のない場所(北方領土)へ格納する。
早く、大きな島をひとつ返還してもらう。もしくは、「4島はあげるので、人が住んでないシベリアのどこかに54基
分の廃炉用の廃棄場所を提供してくれ」でもいいですね。森元首相に話をまとめてもらうしかない?
「汚染水を大きなプールに入れて、水分を蒸発させる」
何年かかければ、水分を蒸発させて、体積圧縮できるでしょう。高濃度になってから、それを他の放射性廃棄物と同様に処理すればいい。たとえば、ガラス化してから、下記の方法。
→ http://openblog.meblog.biz/article/8105464.html
いったんタンカーに入れてからなら、砂漠地域にプールを建設することで、そこで短期間で体積圧縮できるでしょう。場所がなければ、硫黄島でもいいし。
セシウムなら蒸留で分離できます。しかしトリチウムは酸化物が水ですから分離できません。半減期がブルトニウム等のように長くないので、待つしかありません。
もうひとつは、一気に薄める事でしょうが、誰も認めませんね。
→ 「トリチウム、薄めて海へ流すべき」 汚染水で学会見解
http://www.asahi.com/national/update/0903/TKY201309020521.html
ごまかしが効かない。
管理人さんご指摘の方向性が正道ですね。体積圧縮して、人間に害を及ぼさない場所へ格納する。混ぜて
薄めて撒くではなく。
いずれにしても、格納する場所が必要です。北方4島の大きい島を返還してもらい、格納島にするのが妥当
でしょう。
砂漠地域では直ぐ蒸発し、細かい砂粒と一緒にダストストームで巻き上げられて、世界中に拡散しそうです。
手に負えない物騒なもので金儲けするのではなく、日本の未来に役立ち、持続可能性のあるもので経済を
回すようにしたいものですね。知恵を結集すればいい。