2013年08月14日

◆ 地震学は裸の王様だった(前兆)

 地震予知について驚嘆すべき事実が判明した。「前兆はない」というのが定説だったが、データを精査すると前兆は明白にあったという。 ──

 地震予知については「前兆はない」というのが定説だった。前震もなく、前兆すべりもない、と。
 ところが、これまでのデータを精査すると、地震の前兆は明白にあったという。
 第1に、フランスのミシェル・ブション博士の調査によると、大きな地震の前には小さな前震が高頻度で発生しているそうだ。( → 1ページ目
 第2に、村井俊治・東京大学名誉教授の調査によると、国土地理院の設置しているGPS観測網を利用して前兆現象をとらえようとしたら、前兆滑りが観測された。( → 4ページ目
 詳しい話は、下記で。
  → 全国民必読 驚愕の調査結果「南海トラフ巨大地震が来る」

 記事の結論としては、
  ・ 地震の前兆はあるので、地震予知は可能。
  ・ 南海地震の前兆がある。今後半年間が危険。特に、
   8月21日、9月20日、10月6日、11月4日、12月4日。
   (若干の誤差あり。)


 以上は、地震予知についての、驚愕すべき事実だ。詳しい話は、記事を読んでほしい。

 ──

 なお、私の感想は、別にある。
 「これと似た寓話を読んだことがあるなあ」
 と思ったあとで、膝を打った。「裸の王様」である。
 「王様は立派な服を着ている」という嘘をみんなが語ったので、誰もがその嘘を信じていた……という話。真実(王様は裸だということ)を見ても、自分の見たものを信じられなかった。かくて真実のかわりに嘘が「真実」だとみなされていた。

 地震予知も同様である。
 「地震の前兆はない」と地震学者が言ったので、みんながそれを信じた。「専門家が言うなら、きっとそれは真実なのだろう」と。……ところが、事実を見れば、地震の前兆はあったのである。調べれば誰でもすぐにわかることだった。王様が裸であることが誰にも自明であったように、地震の前兆があるということはほとんど自明だった。ところが、「地震の前兆はない」というふうに思い込んでいたので、データを見ても、「前兆がある」というデータを理解できなかった。見えていても、見えていなかった。(裸の姿を見ても、裸の姿だとわからないように。)

 専門家たちはどうしてこれほどにも目をふさがれていたのか? 人々は不思議に思うだろう。
 しかし、私には、よくわかる。なぜなら、これは、地震予知の分野に限らず、あらゆる分野で見られるからだ。
 典型的なのは、「原発は安全だ」という神話である。特に東大の教授などは、「プルトニウムは安全だ」という虚偽を振りまいたりした。もちろん、「津波が来ても大丈夫」なんていう東電や自民党政府の嘘は、言わずもがな。
 他の分野も同様だ。たとえば医学では、「豚インフルエンザは超危険だ!」という虚偽が、全国を席巻した。(2009年。)……その後、事後的に検証してみたら、「死者は前年の3分の1で、かえって安全だった」と判明した。(なぜなら、前年のインフルエンザはタミフル耐性があったが、豚インフルエンザはタミフル耐性がなくて、タミフルが有効だったから。)
 また、「子宮頸がんワクチンは安全だから政府が大金を払って全員に摂取させよう」という運動もあったが、これはかなり疑問点が付く、ということも判明した。(この方針はすでに取り消されている。)
 他に、「太陽光発電は2000年ごろには普及するだろう」とか、「燃料電池車は2000年ごろには普及するだろう」とか、そういう楽観的な予想が 1990年ごろにはひろがったが、そういう専門家の予想はまったくのハズレであることが判明した。(コストが激減する、という予想もはずれた。)
 ITの分野では、まったく予想の付かない形で、いろいろと変化が起こった。IBM互換機が世界を席巻したあとでは、IBMがパソコンから撤退した。任天堂のゲーム機が世界を席巻したあとでは、スマホのゲームが世界を席巻した。コンプガチャのソシャゲがボロ儲けしていると思ったら、今では「艦これ」という無償ゲームが爆発的に広がっている。ケータイが大々的に普及したと思ったら、iPod が出て、さらには iPhone や iPad が出てきた。と思ったら、今度はこれらが Android の前にシェアを大幅に失いつつある。かと思うと、今では Firefox OS なんてのが次期を狙っている。

 結局、専門家が何を言おうと、そんなのは当てにならないのである。専門家の意見が一致していたとしても、その意見が正しいとは限らない。地震予知の場合のように、専門家がそろって裸の王様(を信じた人々)であることもあるのだ。
 
 専門家の言うことが正しいとは限らないのだ。それは、経済学のような文系の学問に限らず、地震予知のような理系の学問においても、成立する。
 思えば、天文学でも、冥王星が惑星の座から引きずり下ろされたことがあった。( →  冥王星の位置づけ [コメント欄参照])
 生物学では、「血縁淘汰説」という間違った理論が、いまだに堂々と「正しい理論」としてまかり通っている。
 物理学では、「量子は粒子でも波でもある」という仮説(それは今まで一度も実験的に観測されたことのない仮説)がまかり通っており、「量子は粒子または波である(どちらか一方である)」という仮説(それは実験的に何度も観測された仮説)が普及していない。虚偽が定説となっており、真実は踏みにじられている。

 こういうことは、どの分野においても、よくあることなのだ。(決して地震予知の分野だけで専門家が間違ったのではないのだ。)
 で、こういうふうに、世の中の定説にはおかしい点がときどき見つかる……というふうに、本サイトではしばしば指摘する。

( ※ ところが、その高度な内容を理解できない人々が、ときどき現れて、「専門家の言うことを批判するやつはトンデモだ! 専門家は常に絶対的に正しいのであり、専門家は無謬なのだ!」と大騒ぎするのである。)
 


 【 関連項目 】

 地震予知について、私は前に何と述べていたか? これだ。
  → 地震予知は可能か? (2012年10月27日)
 
 「地震予知は不可能だ」という専門家の見解を否定して、「地震予知はいくらかは可能だ」というふうな趣旨で述べている。ふむふむ。私は方向としては、間違っていなかったな。はっきりと「前兆はある」と明言しておけば満点だったが、データもなしにそこまで断言するわけには行かなかった。
 データのないなかで、当時としては、方向性をあやまたずにいた……という点では、われながら、よく言った。自分を褒めてあげたい。 (^^); 


 【 関連サイト 】
 
 過去の前震について説明している サイト:
  
  http://www.jisinreal.net/yosoku/1000000034.html (過去の前震)
  http://jishin.b5note.com/xn-cesq99l/2294/ (東日本大震災の前震)
posted by 管理人 at 20:29| Comment(7) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大地震の前に必ず前兆現象があった

前兆現象の後に必ず大地震がきた
とは違うと思います。
Posted by linu at 2013年08月15日 01:32
> by linu

 うん。理屈ではそうですね。はてブでもそういうコメントがずらりと並んでいた。
 でもまあ、実用的には、けっこう役立つんじゃないでしょうか。現状では「わからない」というふうにバイアスがかかりすぎている。そのせいで、3月11日の前の小地震多発を、あえて無視してしまった。あのとき「前震だぞ、次に大きいのが来る可能性がある」と理解しておけば、どれほど有効であったことか。
 たとえば、原発を一時停止しておけば(そのままメンテ入りしておけば)、原発事故も避けられたはず。その効果は実に多大だ。
Posted by 管理人 at 2013年08月15日 09:20
科学技術では、新発見や新発明がでてくる余地を残しておくことが肝要ですね。

 ところが、「人為起源のCO2のみが地球温暖化の原因だ」という、科学研究では最初の試算的な仮説が、なぜか、一時期猛威をふるって、視野狭窄症になった例もあります。日本は世界最悪の赤字国債国家なのに膨大な金をCO2排出権購入のために払っている。幸い、今は妄信する人は減り、京都議定書も継続しない。日本人は、大きな戦略を立てるのが苦手な人が多いのかもしれません。

 地震予知研究も、プレートのひずみという観点だけから攻めるより、電磁波の異常を検知するなど、あらゆる方法を試せるくらいの、公平な予算配分をやればいいですね。何が本命か分からないのだから、1か所へ予算集中は、まずいやり方でしょう。
 下記の投稿は興味深いです。
http://www.asyura2.com/11/jisin17/msg/866.html
Posted by 思いやり at 2013年08月15日 12:42
>実用的には、けっこう役立つんじゃないでしょうか。
数字的なことはまったく知りませんが、たとえば
1000回の前兆現象の後の大地震が1回だけ
とかなら「わからない」が正しいのではないでしょうか?
Posted by linu at 2013年08月17日 02:14
東日本大震災の前震は、M7.3 です。これほど大規模な地震は、めったにありません。

参考記事
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060101000145.html
Posted by 管理人 at 2013年08月17日 06:35
次の記事もある。

 ──

 関東大震災(1923年)の前震として起きた二つのマグニチュード(M)7級の地震は、いずれもフィリピン海プレートの内部で起きていたことが、東京大学地震研究所の分析で明らかになった。
 二つの地震は、1921年の茨城県南部地震(M7・0)と、22年の浦賀水道地震(M6・8)。22年は25人が死傷した。関東地方は、陸のプレートにフィリピン海プレートと太平洋プレートがもぐりこむ複雑な構造をしている。地震研の石辺岳男特任研究員らは、二つの地震は、
フィリピン海プレートが太平洋プレートにぶつかり、フィリピン海プレートの内部が破壊されて
起きたと結論づけた。
 → http://www.logsoku.com/r/news/1316074805/

 ──

 この例だと、1〜2年前に前震があったことになる。前兆すべりによる地震で、本震の震源地からは少しだけ離れている。
 東日本大震災の前震は2日前だから、期間はかなり違いますね。
 それでも、「0〜2年前に大きめの前震」「直前にも中規模の前震が多発することもあり」と見なしてよさそうだ。
 必ず前震があるとは言えないが、前震があれば本震が来ることになる。群発地震が鍵ですね。単発ならば無視してもいいだろうが。
Posted by 管理人 at 2013年08月17日 09:49
最後に 【 関連サイト 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2013年08月17日 09:55
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