2013年08月12日

◆ サッカー監督:ザックとペトロビッチ

 サッカー日本代表の監督として、ザックことザッケローニは適任だろうか? 代わる候補としてペトロビッチはどうか? ──

  ※ サッカーの話です。素人の与太話と考えてください。
    「専門家でもないくせに 素人は黙っていろ!」と思う
    人は、ここでバイバイ。


    *    *    *    *    *

  
 コンフェデ杯で、日本は検討した。このことで日本の評価は大きく上がった。とはいえ、香川や本田が活躍していることからもわかるように、選手個人の力量も大幅に上がっていることも事実だ。監督自体の力量はどうだろうか?

 特に問題なのは、次の二点だ。
  ・ 守備陣が崩壊したこと。
  ・ メンバーが固定されすぎていること。


 これらについては、いろいろと論じられている。
  → 2点差を追いつかれた中国戦。守り切れなかった責任は
  → 敗退はザッケローニの無策とメディアに責任がある
  → 日本代表の守備はなぜ崩壊したのか? 上っ面だけが良かったザックジャパン
  → なぜザックジャパンは簡単に失点してしまうのか?
  → オリベイラ「私なら今野はボランチに、DFには闘莉王を使う」

 以上をまとめると、次のようになる。
  ・ 日本代表の攻撃陣は、世界有数である。
  ・ しかし守備陣はひどすぎる。これが敗因だ。
  ・ 特にセンターバック(CB)に人材を欠いている。
  ・ しかし人材がいないわけではない。闘莉王がいる。
  ・ 闘莉王が呼ばれない理由は、年齢と、攻撃力だ。


 このうち、初めの四つの批判については、私は同意する。
 最後の点については、解説を込めて、以下で説明する。

 守備陣の崩壊を防ぐには、闘莉王を呼ぶべきなのに、ザックは呼ぼうとしない。理由は二つある。

 (i)第1に、年齢だ。どこかで「年寄りは駄目だ」とザックは言っていた。闘莉王は 32歳だから年寄りすぎる、ということらしい。

 (ii)第2に、戦術だ。ザックの戦術は、守備の底上げをして、最終ラインを上げて、攻めていく、というものだ。で、この方針には、守備と攻撃を切り替えるのが上手な選手が必要だ。ところが闘莉王は、足も遅いし、守備専用なので、ザックの好むような戦術には合わない。だからザックは闘莉王を呼ばないのだ。

 この二点について、私なりに批判してみたい。

 (i)第1に、年齢だ。年齢は確かに重要だ。とはいえ、代表の駒野は 31歳だし、遠藤は 33歳だ。闘莉王は 32歳だから、似たようなものである。守備陣に人材がいない状況では、年齢でえり好みしている場合ではないだろう。

 (ii)第2に、戦術だ。ザックの望むような「守備ラインを上げる」という方式は、3バックにはよくある。トルシエもその方針を取った。だが、その方針を取ると、強豪国相手では守備陣が崩壊する、とわかったので、選手が自発的に守備ラインを下げた。つまり、トルシエ監督に逆らった。そのことで、トルシエ・ジャパンはW杯で好成績を上げた。
 ザック・ジャパンは、選手が監督の言うことを聞きすぎた。そのせいで、ブラジルなどを相手にしたときには、守備陣が空っぽになり、最終ラインを割られたあとで、あっさり失点した。こういうことが何度も起こった。
 つまり、「最終ラインを上げる」という方針は、弱小国や同等国を相手にするときには有効だが、ブラジルのような強豪国を相手にすると、完全に崩壊してしまうのだ。イタリア相手でも同様だった。いったん得点でリードしたのだから、あとは守備を固めるべきだった。なのに、どんどん攻め上がって、守備陣を空っぽにしたから、一瞬の隙を突かれて、あっさり得点された。それが何度かあった。かくて逆転負け。
 ここで、闘莉王を投入しておけば、ラインを上げることなく、守備陣を固めたので、大量失点で負けることもなかっただろう。

 ──

 以上をまとめよう。
 ザック監督は「攻撃優先」という方針を取る。それは、弱小国や同等国を相手にするときには有効だ。しかし、ブラジルのような強豪国を相手にすると、完全に崩壊してしまうのだ。
 とすれば、強豪国を相手にするときには、「攻撃優先」という方針をやめて、「守備陣を固める」という戦術を採る必要がある。なのに、ザック監督はそのことがわからない。とすれば、来年のW杯でも、同じことが見られるだろう。コンフェデ杯の再現となるはずだ。攻撃陣は奮闘するだろうが、守備陣の崩壊で大量失点負けをするだろう。これは避けがたい運命だと言える。
 とすれば、日本がW杯で勝ち進むには、次のいずれかが必要だ。
  ・ ザック監督が戦術を変える。
  ・ ザック監督をクビにする。


 このうち、前者が望ましいのだが、頭の固い老人が同意するとは思えない。とすれば、後者を取るべきだろう。悲しいことだが。
 
 ──

 では、ザック監督に代わる監督がいるだろうか? いることはいる。
 候補の一人は、オリベイラだ。実績もあるし、信頼できる。ただ、現在は日本にいないので、実状に疎い。また、年をちょっと食っている。
 もう一人は、ミハイロ・ペトロヴィッチだ。広島の監督に付くと、下位チームをトップクラスに引き上げた。その翌年には、下位チームの浦和をトップクラスに引き上げた。めざましい成果である。ほとんど魔術師だ。ドルトムントのクロップ監督みたいだ。
 クロップ監督は「ゲーゲン・プレス」(Gプレス)という独自の戦術を採った。それで快進撃したので、バイエルンは「ドルトムントの戦術を真似ろ」という監督の号令のもとで、そっくりの戦術を採った。そうするとどちらも強くなって、欧州CL杯では、この2チームが決勝に進出した。レアル・マドリードや、バルセロナや、マンUなどは、その前に撃破されてしまった。
 ペトロビッチ監督はどうか? クロップ監督に似ているが、もっと進歩的な戦術を採っているようだ。
  → ペトロヴィッチの戦術を読み解く
  → ペトロビッチが目指す新戦術とは?
 つまり、「4バック」とか「3バック」とかの固定的な布陣ではなく、状況に応じて可変的にシステムを変えるわけだ。これは、私も前から考えていたもので、「理想的な攻撃法」だと言えるだろう。

 というわけで、私としては、ペトロヴィッチを代表監督に推挙したい。これが結論だ。



 [ 付記 ]
 闘莉王を呼ぶべきだと述べたが、他にも考えることがある。代表のメンバーを固定せず、くるくる変える方がいい、ということだ。
 その点では、トルシエがうまかった。その方針だから、代表の何人かがケガで出場できなくなっても、チームは機能した。その点、ザックの現状は、お寒い限りだ。誰か一人がケガをすると、全体が崩壊しそうだ。
 ザックはコンフェデ杯と東アジア杯で、お役ご免にした方がいい。「良くできました。ご苦労さん」で、バイバイした方がいい。……現状では、難しいだろうけど。でも、最善を狙えば、そうするしかない。
 といっても、そうはなりそうにない。となると、来年のW杯は、「大量失点で敗退」という結果になりそうだ。コンフェデ杯の再来である。負けるとわかっていても、その道を突き進むことになるのだろう。……愚者というものは、そういうものなのである。実際に本番で負けるまで、おのれの間違いに気づかない。練習試合でどれほど負けても、それを現実だと理解できないのである。あるいは、失敗しても、それに学ぶことができないのである。(だから愚者なのだ。)
 
( ※ 何だか日本の家電産業みたいだ。NECもパナソニックも、壊滅するまで、おのれの間違いを理解できない。理解したときには、すべてを失うしかない。)
 
( ※ 最初にも述べたが、これは素人の勝手な見解ですから、同意する必要はありません。ビールでも飲みながら、「何言っているんだ、ボケ」と思って、読み流して下さい。 (^^); )
posted by 管理人 at 21:06| Comment(11) | 一般(雑学)2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
与太話だと分かっての反論ですが、今の闘莉王はかなり衰えており、空中戦以外だと代表の控えにも劣るレベルの選手です。闘莉王復帰論はグランパスの試合を見てない、2010年W杯の残像に取り付かれてる人が語ってるもの。惑わされないでくださいね〜
Posted by por at 2013年08月13日 19:34
闘莉王で駄目なら、誰にすればいいんでしょうか? 現在の代表は、毎試合3失点だから、落第。国内から探すとなると、失点の少ない C大阪か、広島。すると、扇原貴宏か、石川大徳? 
 この二人が現在の闘莉王よりも上なの?
Posted by 管理人 at 2013年08月13日 19:50
ネットで見ると、賛否両論で、真っ二つみたいですね。
 →  http://j.mp/1cwRv8v

 それだったら私の提案は次のようになる。
 「試しに代表に呼んでみて、強豪相手に、45分間ぐらい試してみろ」
 つまり、「試してみろ」だ。試さないで賛否を論じても仕方ない。
 少なくとも現代表には「落第」という評価が付いたのだから、現代表との比較になる。
Posted by 管理人 at 2013年08月13日 20:11
>>闘莉王で駄目なら、誰にすればいいんでしょうか?
候補としてなら塩谷、森重。正直、現代表CBが落第扱いなのは遠藤と長谷部のところで守備のフィルターがかかってない部分が大きいです。CB2人は尻拭いさせられてるようなもん。ようは、管理人さんが書いてるように戦術変更(岡田さん時代みたいに3ボランチとか)が一番手っ取り早い。それをしないのは確かにザッケローニが悪いかも。
Posted by por at 2013年08月13日 20:43
上のporさんに補足させて頂くと、
2010W杯での闘莉王選手の輝きは、
4バックにアンカー阿部を置いて守備陣の役割を明確化させ、
とにかく最終ラインを割らせない、失点だけは何がなんでもさせないという姿勢で臨んだ結果です。
守備陣はもちろん素晴らしい守りでした。

しかしそれではW杯でベスト8以上を狙えないという流れの中で出てきたのがザッケローニです。

ちなみに現代表でも守備的に戦えば強豪国相手に健闘はできるはず。
昨年に親善試合をしたフランス戦。あの様な戦い方なら、無様に失点を重ねたりしないでしょう。
W杯本番でくじ運が悪ければ、そういう戦術を採るのも大アリです。
結果こそが正義ですから。

しかし選手達はやりたくない!と言って結局管理人さんの危惧している通りになるかもしれませんね^^;

遠藤や香川を見てるとザックの指示をあまりきいてない様に見える時がありますし…。
現代表はアジアカップ優勝。W杯予選最速突破と結果を出している分、メンバーは変えにくいでしょうねえ。
コンフェデでも、ブラジルとイタリアだよ?みたいな。
しかもザック本人はイタリア戦での善戦で気持ちよくなっていますしね。
管理人さんの仰るとおり解任でも個人的には良いと思います。
イタリア戦で強豪国相手に勝てる気持ちを選手達に植え付ける事ができなかったザックには、
正直ガッカリですしね。

ちなみにCBの吉田は、足はそんなに早くないのですが189cmで足元があり、
繋ぐサッカーを志向する遠藤や今野、香川との相性、
あとはプレミアで日本人最長出場記録を作っているので変えにくいと思います。
変えるならCBのもう一人を誰にするかですね。
現時点なら栗原を吉田の横にして、今野をボランチにするのがベターですかねえ…
去年降格したガンバ大阪が降格決定後、
最終ラインから今野をボランチにして、
天皇杯で勝ちまくって決勝まで進んだという実績がありますし。

後はゴールキーパーも変えたら良いと思います。
現代サッカーはGKも組み立てに参加するわけですから、
西川にそれこそ変えてみたら良いと思います。
ブッフォンやセザールがいるイタリアやブラジルが羨ましい^^;
Posted by アレン at 2013年08月13日 23:52
昨日のウルグアイ戦では、予想通り、守備陣が崩壊した。特に吉田は、敵軍へのアシスト(?)をして、あっさり1点を献上した。ひどいね。CB の適性がまったくない。ひとことで言うと、頭が悪すぎる。判断力がない。
 吉田は、はずすか、ボランチに移すか、どっちかだろう。ためしにボランチにして、そこで合否を決定するといい。駄目なら、はずす。今野も同様の扱い。
 CB は、まったく別の人を何人か試して、合格者を選別する。
 ボランチは、遠藤の毎試合出場は無理なので、1試合おきにする。またはハーフ出場。
 長谷部は、控えに回す。
 川島はクビ。ひどすぎる。

 p.s.
 本田は、守備時には下がってボランチの補助をすることにして、本田の穴を香川と岡崎が埋める。(トップ下に入る。)
 香川はやたらとあちこち動かない方がいい。誰が動いて、誰が穴を埋めるか、フォーメーションを決めた方がいい。そうすれば無駄な動きが減り、疲労が蓄積しない。
Posted by 管理人 at 2013年08月15日 09:55
>CB の適性がまったくない。ひとことで言うと、頭が悪すぎる。判断力がない。

昨日の試合は仰る通りでしたね。ひどい出来だった。

プレミアで吉田とコンビを組むプレイヤーはフィジカルがあり対人に強いのですが、
「そういう特徴を持った人の相方としてバランスを取りながら、予測力で未然にゴールを割らせない動きを取ること」が吉田の持ち味なわけです。

しかし日本代表では、吉田が上のフィジカルに優れたプレイヤーの役割と本来の持ち味との両立を強いられます。
昨日は長友は出ていませんでしたが、SBがずっと高い位置にいる場合の守備陣(CB)の負担はそれはそれは大変なものです。
吉田今野は頑張っている方だと思いますよ。
管理人さんが仰る通り今のザックの戦術を採用している限り、今後も失点は止まらないでしょう。
よって、国内から良いCBを選んできても結果は変わりません。
CBの合格者などず〜〜〜っと現れませんよ…
ザックは守備ラインについて色々細かい指示があるので慣れるまででアップアップですしね(苦笑
強豪国相手なら5点以上取られるかも?!
オージー相手にあれだけ通用する今野も強豪国相手
には厳しい訳ですし…。

管理人さんが苛立つ気持ちは良くわかるのですが、4大リーグで初めて日本人のCBが長期間試合に出ているわけです。初めてですよ?
最も経験が要求されるポジションですので大目に見て上げて下さい^^;
でもGKは変えても良いですよね(笑

ちなみに香川から動き回るのを止めたら特性が何も無くなってしまいます。
ドルトムント時代からそれが持ち味ですしね…。
Posted by アレン at 2013年08月15日 23:18
> CBの合格者などず〜〜〜っと現れませんよ

 宮市兄弟なんかどうでしょう? 兄は足は速いけど、パスの精度が悪い。FW よりは DF に向いている感じ。CB よりは SB かも。だけどフィジカルがあるから、CB もいい。
 まだ若いんだし、FW と DF を両方勉強するといいんじゃないかな? 現状だと、FW のまま伸び悩みそうだ。
 兄はアーセナルに行ったのは失敗だった。弟は国内で成長して欲しい。
Posted by 管理人 at 2013年08月15日 23:43
兄は本当に残念な経緯をたどっています(ここまでは)
やはりちょっとビッグクラブすぎましたかね…

確かに伸び悩んでいるのですが、私としてはFWとして覚醒して欲しいです…
あのスピードとフィジカルはもったいなさすぎるので^^;
SBとしては普通に違いを生み出せる男だと思いますが…、
ファンペルシだってアーセナルで覚醒してワールドクラスになったわけですし、
ベンゲルがもっとレッスンしてやれば良いのにと思いますね(怒

弟にも期待してますが大事なことは…やはり野球と同じで、
「国内で活躍→4大リーグ中堅→ビッグクラブ」
これが一番良いですね!
Posted by アレン at 2013年08月16日 22:02
新聞記事の紹介。

武田修宏氏「ザック解任やむなし。後任はビエルサ氏かペトロビッチ氏」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131017-00000007-tospoweb-socc
Posted by 管理人 at 2013年10月17日 19:15
今回は欧州の奥深さを見せつけられた感があります。
監督交代でも良いと思いました。

あと香川は出場機会がないとこんなに落ちるんだと驚きました。
シャルケの内田の同僚ドラクスラーがレアルのオファーを蹴って残留した理由がよくわかるというものです。
W杯前年で試合に出場できるかどうかは代表に大きな影響を及ぼしますから。
まぁファーガソンが辞めるとは私も思いませんでしたが^^;

今のスタメンで確約しても良いのは内田・長友・本田ぐらいです。
川島もベルギーで結果出してるので当確でしょうか。
その他はもっと争わせて良いと思います。
あと前田がいなくなってから得点力が結構落ちました。
プレス・ポストプレー・2列目のためにスペースを空ける動きを献身的にしてくれていた前田の存在は大きかったと言う事です。
柿谷にその役割は無理なのでCFをどうするかは本当に緊急課題です。
もちろんDF陣は再編成必至です。
Posted by アレン at 2013年10月18日 19:58
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