2013年08月10日

◆ 豪雨と温暖化

 ひどい豪雨で被害が発生した。このような異常気象は、地球温暖化のせいだろうか? ──

 山口に続いて、秋田でも記録的な豪雨が発生して、被害が発生した。
  → 秋田豪雨:土石流で5人不明…毎日新聞
  → 秋田・岩手の記録的豪雨 読売新聞
  → FNNニュース: 記録的大雨 秋田 (動画あり)

 このような豪雨は、なぜ発生したのか? 豪雨の原理は、バックビルディング現象らしい。下記で説明してある。
  → 東北豪雨もバックビルディング現象か
  → 積乱雲の連鎖、山口・島根豪雨もたらす 気象研究所
  → 気象異変(積乱雲のバックビルディング現象)
  → 「バックビルディング現象」とは

 ──

 ここで問題だ。バックビルディング現象が原理だとして、それはこれまであまり発生していなかったのに、ここのところ連発するのは、どうしてだろうか? ひょっとして、地球温暖化のせいだろうか? 

 ここで私が思い浮かべたのは、次のことだ。
 「このような局地的な大規模な豪雨は、熱帯ではしばしばある」

 ここから、次の結論(推測)が得られる。
 「局地的な大規模な豪雨が頻発するのは、日本が熱帯に近づきつつあるからである。それは、地球温暖化のせいだとも言える。ただし、地球温暖化がもたらすのは、奇怪な異常気象ではなくて、日本の熱帯化である」


 つまり、大規模な自然災害が起こったのを見て、人々は「大変だあ! 天変地異だあ! 凶事だあ! 禍事 (まがごと)だあ!」と大騒ぎしたがるが、別に、日本が地獄になったわけではない。日本が熱帯化したというだけのことだ。
 その意味で、「この異常気象は温暖化のせいだ」とは言えるが、それは「温帯だった日本が熱帯化したので、うまく適応できない」というぐらいの意味でしかない。

 ただ、それを甘く見るわけには行かない。「うまく適応できない」ということには、次のような事例がある。
 「温帯の緑豊かな山野に、集中豪雨が起こって、土砂崩れた起こり、麓の人々が生き埋めになる」

 このような問題はしばしば起こる。では、どうすればいいか?

 私としては、次のように提案したい。
 「集中豪雨の対策として、地球気候の改造や、山岳地形の改造などの、大規模な対策は必要ない。危険が迫ったら危険地帯の人々が逃げ出す、という対策を取るだけでいい」

 これで被害は最小限に収まるはずだ。特に、人的被害は皆無になるはずだ。ところが、現実には被害が発生した。(冒頭のリンク先を参照。)

 この被害は、次のことで予防できる。
 「集中豪雨が起こったら、土砂崩れが起こるまでに(できれば 30分以内に)行政が避難命令を発して、強制的に村人を退避させる。従わない場合には、公務執行妨害で逮捕して、連行する」


 これを実行するには、あらかじめ、次の二つが必要だ。
  ・ 被害予測。(被害の場所と人員をデータ化しておく)
  ・ 強制連行を法的に制度化しておく。

 この二点により、今後の被害を予防できる。そのためのコストは、最小限で済む。人的なサービスだけで済むからだ。コンクリートを使って何十億円もかける必要はない。たいていは国や村の、通常の人件費の範囲で済む。つまり、追加コストゼロ。それで被害を十分に予防できるはずだ。



 [ 付記 ]
 強制連行には、反対する人も多いだろう。特に都会の民主的な人々は、「強制するのは行き過ぎだ」と思うだろう。
 しかし、田舎に住むのはたいていは高齢者だし、高齢者はまともな判断ができないまま、自宅にいつまでもすがりつきたくなるものである。「自宅がつぶれるなら、自分もいっしょにつぶれてしまいたい」と思うような高齢者が多い。そして、そのような高齢者におもねって、「彼らの意見を尊重しよう」というような民主的な見解を吐くのは、「愚かさゆえに死ぬのを放置しよう」というのと同じであり、人の死を容認するのも同じである。善人面した悪魔の発想だ。
 それゆえ、ここは、心を鬼にして、「自分が悪者になってでも、判断力をなくした人々を引っ張って、彼らの命を救おう」とする態度が必要なのだ。
 甘い顔をするばかりが優しさではない。仮に土砂崩れがおこなら蹴れば、「ほら見ろ、何ともなかったじゃないか」と悪罵を浴びることになるだろう。そして、そういう悪罵を何度も浴びるだけの覚悟で、何十ぺんかに一度起こる大規模な大量死を、防ぐべきなのである。
 なぜか? 罵る人は生きているが、助けを乞う人は生きていないからだ。今回、秋田では老人たちが死んだが、彼らは生き残って「ありがとう」と感謝を語ることはないからだ。
 われわれが聞くべき言葉は、災害に遭わずに生き残った人の声ではなくて、災害に遭いながら死ぬ直前の人々の声なのである。そして、その声は、決して届くことはない。その届かない声をこそ、我々は聞くべきなのだ。





( ※ 届かない声を、どうやって聞くか? イタコの言葉を聞くか? いや、同じことを伝える文章を読むだけでいい。それはここにある。)
 
posted by 管理人 at 20:42| Comment(1) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今夏の記録的豪雨が発生したケースを、気象庁HPのレーダー・ナウキャストの降水実況で眺めると、
西から東へ直線状に伸びた準定常な線状降水帯に覆われていた。その意味では大変シンプルな現象です。

 これらの集中豪雨の仕組みについての合理的な説明(TV,新聞等)は、まだみかけません。たとえば、
1)バックビルディング説は、冷気が次の積雲を生むとしても、都合よく線状に長時間やれないだろう。
2)上層に寒気が来て鉛直不安定になると積雲を生むが、ランダムに発生する。綺麗な線状にならない。

 以下のような事実はあるでしょう。
1)インド洋や西太平洋の湿潤な大気が、太平洋高気圧等を迂回し、西から日本へ流れてきた(事実)。
2)より寒冷な北側気団と接して、南北の温度傾度が大きい状況であった(事実)。
3)温度風の関係で、高速気流が発生していた(事実)
4)高温多湿な大気は、水蒸気の分子量が小さいので、印象と違って、より軽い(事実)。

 次のような視点は、まだないようです。
5)西から東へ高速で流れる湿潤な大気は、鉛直上向きのコリオリ力を受ける(理論)。
6)上向きのコリオリ力は小さくても、500kmも流れるうちに、数km上昇する(理論)。
7)飽和になる高度まで上昇しても、凝結するとは限らない(理論)。
8)ゼロから雲粒を形成するには、核になる種(浮遊物質=エアロゾル=汚染物質)が不可欠(事実)

 昔と現在の違いは、大気中の浮遊する汚染物質の増加。
9)2013年3月10日に、スカイツリーが見えなくなるほどの浮遊物質に覆われた(事実)。
10)日本は大気の流れの上流側に、大気汚染物質(砂漠化+垂れ流し工場)を放出する国がある(事実)。

 まとめ、
 今夏のような潜在的な状況は、昔も今夏も未来もある。大気浮遊物質が増えると顕在化しやすくなる。
(以上は私の仮説に過ぎず、違っているかも知れません。現時点では、ありうると思います)
Posted by 思いやり at 2013年08月10日 21:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

過去ログ