Naver まとめは、他人のページを丸パクリすることがある。たとえば、これ。
→ Naver まとめ 「ネット回線乗り換えでiPad mini貰えたー」
その原典となる togetter は、これ。
→ Togetter 「iPad miniを貰ったらCOVIAのCTB-701だった」
丸パクリした上で、単に写真を加えただけで、別の内容であるかのように見せかけている。それだけで 755877 view も稼いでいる。
この人は、同様にして、他の togetter からもたくさんの丸パクリページを作っている。そのことで、Naver まとめの本部からも「さすが」と褒められる始末だ。
で、これだけパクリでアクセスを稼ぐことで、ボロ儲けしているらしい。計算して、推定した人がいる。
月に2百万円近く稼いでるんじゃないかこれほどのパクリだから、著作権法違反になるのではないか……と思ったが、そうではないようだ。というのは、 togetter というのは、もともと他人のツイートをまとめたものであり、 togetter のまとめ主には著作権はない。また、ツイートした本人も、ツイートをまとめられることで不利益を被っていない。(仮に文句を言うとしたら、その相手は、Naver まとめではなくて、togetter の方だろう。)
( → はてな匿名ダイアリー )
どうも、Naver まとめは togetter をライバル視しているらしくて、 togetter のパクリをすることは「ライバルつぶし」になるとみて、歓迎しているようだ。
では、上記のようなパクリが横行することを、野放しにしていいのだろうか? 対抗するすべは、ないのだろうか?
──
いや。実は、うまい方法がある。次のことだ。
「 togetter でまとめるかわりに、自分が Naver まとめにまとめてしまえばいい」
この場合は、Naver まとめの内部規約によって、パクリは阻止できる。内部規約には、
「他の Naver まとめ をパクってはいけない」
という条項があるからだ。(当り前ですね。さもなくばパクリが無限増殖してしまう。)
しかも、このようにした場合、最初の作成者は、Naver まとめ の会社から、一定の料金をもらえる。 togetter は1円もくれないが、Naver まとめ は(ささやかながらも)お金をくれるのだ。
というわけで、
・ 他人によるパクリを防ぐ
・ 自分がお金をもらえる
この二点のメリットがあるがゆえに、Naver まとめ を使うといいだろう。他人にパクられる前に、自分がNaver まとめ を使えばいいのだ。これで、パクリを完全に予防することができる。
──
ただし……
パクられる危険があるのは、「ページビューをたくさん稼げそうな場合」に限られる。つまり、俗な話題の場合だ。
一方、学術的な話題の場合には、ページビューはたいして稼げないだろう。それだったら、もともとパクられる危険はない。
とすれば、そういう場合には、togetter を使っても問題ないわけだ。
( ※ togetter の方がユーザーインターフェースは優れている。単にツイートをまとめることだけに特化されているので、使いやすい。デザインはいかにもダサいのだが、その分、操作性は楽だ。学術系のまとめを作るのであれば、togetter の方がよさそうだ。)
( ※ 一方、俗受けのする まとめ であれば、Naver まとめ を使う方がいいだろう。たくさんのアクセスがあれば、小遣いも稼げるし。)
[ 付記 ]
本項は Naver まとめ の宣伝みたいになってしまったが、仕方ない。「ユーザーにお金を与える」というユーザー還元をする会社が、市場で勢力を得るのは、当然のことである。
「ユーザーのコンテンツを使って、自社だけが金儲けしよう」という togetter は、今となっては時代遅れであり、遠からずつぶれる運命にある。
ただ、 togetter が生き残るとしたら、Naver まとめ のシステムをパクればいい。同じように、ユーザーに金を渡す方式を採ればいい。そうすれば、生き残ることもできるだろう。
なぜ? Naver まとめ は、デザインが見づらいからだ。やたらと灰色が多くて、文字が読みにくい。そこが弱点となっている。
[ 余談 ]
togetter の(今まで)経営をしていたのは、enchantMOON を開発した会社の社長と同日人物。清水氏。詳しくは、
→ Togetterの社長を辞任しました - UEI shi3zの日記
【 関連サイト 】
→ ブロガーの皆さんへ:NAVERまとめに著作権侵害で削除依頼を出した結果
ブログ記事を転載されてパクられた、という被害者の例。