2013年06月25日

◆ ICカード専用改札口の是非 2

 (ICカードの)専用改札口というよりは、専用機について、同じ話題を続ける。
  ※ かなり重要な話題にまで話を広げています。 ──
    ( ※ 本項の実際の掲載日は 2013-07-02 です。)


 まず、論点を整理する。武蔵境駅の専用改札口については、
 「新規に専用改札口を設置しても、現状に比べて損してない」
 という反論があった。しかしこれは、比較対象を間違えている。「現状に比べてどうか」という比較は意味がない。なぜなら、改札口には両方が設置されるのが当然(標準)だからだ。ゆえに「当然」(標準)との比較が意味を持つ。「現状との比較」は意味がない。
 仮に「現状との比較」なんて方針のもとで駅の整備が進んだら、駅は強者のための改善ばかりが進んで、弱者のための改善はおろそかになる。高齢者や身障者のための設備はほったらかしにされ、健常者のための設備ばかりが優先される。そんなことではとても公益機関は言えない。
 だから、「現状に比べてどうか」という比較をする人は、頭が「営利企業」としての発想に凝り固まっており、およそ人間性を欠いている、と言えるだろう。こういう非人間的な発想をする代表が、ユニクロやワタミの社長だ。こういう連中と同じ穴のムジナであってはいけない。

 では、どうすればいいか? もちろん、「当然」(標準)との比較をすればいい。つまり、「少なくとも一つは(専用機でなく)兼用機にする」という状態との比較だ。
 この方針の下で、以下の話を進める。

 ──

 「少なくとも一つは(専用機でなく)兼用機にする」
 というのが、「当然」(標準)である。これに比べて、今回のJRの方針は、
 「兼用機を全廃して専用機のみにする」
 というものだった。この両者を比較する。

 すると、単純計算ですぐにわかるように、次の結論が得られる。
 「専用機のみにすると、次の結果となる。
  ・ 利用者の一部にとっては、多大な損失となる
  ・ JRにとっては、少額の利益となる」


 簡単に言えば、こうだ。
 「利用者とJRの全体では、大幅な損失となるが、JRだけを見る限りは、JRの利益となる」


 このような問題は、「公共経済学」という分野で詳しく論じられる。たとえば、次のような例だ。
 「橋などの公共物を破壊して、屑鉄屋に売ると、社会にとっては大損害だが、その破壊者(公共物泥棒)にとっては利益になる」

 これと同様のことをJRはやっているわけだ。もちろん、馬鹿げている。
 ではなぜ、こういう馬鹿げたことをするのか? ……それが前項(ICカード専用改札口の是非 1)のテーマだった。その上で、いくつかの理由を示した。ここで簡単にまとめると、次の通り。

 (1) エゴイズム

 最大の理由は、エゴイズムだ。泥棒と同じである。その原理は、 
 「他人の損より、自分の利益」
 ということだ。他人がどれほど損をしようと知ったこっちゃない。自分が利益を得ることが大切なのだ。他人が100万円の損をしようが、自分が5万円の利益を得ることが大切なのだ。
 たとえば、JRは「専用機にするとこれほど利益が得られます」という計算をする。
  → 知って得するSuica(スイカ)情報
 ここでは「自社がどれほど利益を得るか」という計算ばかりがある。(それも誇大に計算している。欲が絡むと計算さえデタラメになるという見本か。)……ここではもちろん、「客にどれほど損をかけたか」という計算はきれいさっぱり抜けている。
 こういうエゴイズムが、最大の理由だ。
( ※ 鉄道会社もそうだが、ICカード利用者もそうだろう。「他人がどれほど迷惑を被っても、自分さえ良ければいい」という発想。世の中、エゴイストだらけ、ということかな。)

 (2) 台数とメンテコスト

 JRの方針の最大のミスは、「計算ミス」または「錯誤」である。それは、次の思い込みだ。
 「台数を減らせばメンテコストが下がる」

 JRはそう思っている。JRの支持者もそう思っている。しかしその認識は誤認だ。なぜなら、真実は次のことだからだ。
 「台数が減れば、1台あたりの利用者が増えるので、メンテ頻度が増える。ゆえにメンテコストは下がらない」

 例
  ・ 台数が2台の場合
   1台あたり 1000人/日。メンテは月に1回。
  ・ 台数が1台の場合
   1台あたり 2000人/日。メンテは月に2回。

 上記のようになる。つまり、台数を半減すると、メンテの頻度が倍増する。差し引きして、メンテコストは変わらない。

 いや、現実的に言えば、
  ・ 2台まとめてやるのが、月に1回
  ・ 1台だけやるのが、月に2回
 の両者を比べると、後者の方がコストが高い。
( ※ 「1台やるのを月に1回」というのに比べて、前者は 1.5倍ぐらいのコストで済むが、後者は2倍のコストになる。なぜかというと、前者は人間の出張費が1回分で済むからだ。)
 つまり、台数を減らすと、かえってコストは増えてしまうのだ!

 (3) 針小棒大(総額)

 「ICカード専用機にするとコストが低下する」
 というが、どのくらいか? JRは「ものすごい額だ」というふうに宣伝する。(上記ページ)
 しかし、そのページの話を読めば、たいした額ではないと若る。「毎月数億円規模の莫大な費用」とJRは書くが、JRの年間売上高(≒ 総コスト)は、25321億円である。( → 出典 ) これほど巨額のコストのなかで、月に数億円というコストは、総コストの 500分の1程度にすぎない。あまりにも微々たる額である。
 それも当然。昔は「改札口の人件費」というものが巨額にかかった。それを磁気改札口に切り替えることで、大幅にコストを引き下げることができた。そして、いったん大幅にコストを引き下げたあとでは、さらにコストを引き下げるとしても、たいした額にはならないのである。
( ※ たとえば、普通の家庭でトイレットペーパーを節約するとしても、トイレットペーパー代なんてのはもともと少額だから、いくら節約しても、たいした金額にはならない。それと同様だ。JRみたいに、「このコストを大幅に削りました」なんて自慢したって、もとの金額が小さければ、たいして意味はないのだ。)

 ※ 以上の (1)〜(3) については、前項でも似た趣旨のことを述べた。前項の話を整理して補充したものが (1)〜(3) である。それとは別に、新たな話を以下で示そう。

  ──
 
 (4) 固定費と運用費

 JRはなぜ「磁気改札口のメンテ代」なんていうみみっちいことにこだわるのか? こんな細かな金額にこだわるよりも、もっとずっと大きな対象を節約すればいいのに、どうして細かな金額にばかりこだわるのか? なぜ「木を見て森を見ず」みたいなことばかりをするのか? 
 そのわけを教えよう。それは、彼らが「節約とは何か」ということを勘違いしているからである。簡単に言えば、経理や帳簿の概念を欠いているからである。
 一言でいえば、こうだ。
 「コスト意識がないまま、コスト削減を狙っている」


 具体的に言おう。コストというものは、次の式で表される。
  総コスト = 固定費 + 運用費


 「固定費」は、「初期投資」とも言える。
 「運用費」は、「維持費・材料費」とも言える。

 このことは、次のような数式で示せる。(1次関数)
 
    ya xb

 ここで、「固定費」は b に相当し、「運用費」は a に相当する。

 ここで、例として、次の二通りの直線を考えよう。
  ・ 傾きは小さいが、初期値が大きい  fx
  ・ 傾きは大きいが、初期値が小さい  gx


 この二つの直線で「総コスト」が与えられる。
 では、節約するためには、どうすればいいか? もちろん「総コスト」を下げればいい。そうすれば、節約ができる。それが当り前だ。

 ところが、である。たいていの人は、そういう当り前の計算ができない。かわりに、次のように考える。
 「固定費については無視して、運用費だけを下げる」

 こういうのが節約だ、と思う人が多い。

 典型的な例が、次の話だ。
 「うちの妻は節約のためと言って、遠くのスーパーに 100円の卵パックを買いに行く。そうすれば卵パックの代金が 90円安くなるそうだ。90円の節約。しかし、そのためにガソリン代が 150円もかかる。差し引きすれば( 150 − 90 = 60 なので )60円の損なのだが、いくら言って聞かせても理解してもらえない。『これで節約するのよ』と言って、わざわざガソリン代をかけて、卵パックを買いに行く」

 これを読むと「馬鹿な女だ」と思うのが普通だろう。しかしこれと同じことをやっているのがJRだ。
  ・ 新改札口の建設費   …… 数千万円(初期)
  ・ 磁気改札口のメンテ代 …… 数万円?(毎月)

 このうち、後者の費用(月数万円)ばかりを節約したがる。それを節約することが大切だ、と信じて。その一方で、初期の数千万円という投資(固定費)については、すっかり失念している。
 では、正しい計算は? 次の通りだ。

            固定費    運用費
  ・ 専用機  …… 数千万円 +  ゼロ(毎月)
  ・ 磁気機能 ……  数万円 + 数万円(毎月)


 専用機の場合には、運用費はゼロで済むが、初期の固定費が数千万円もかかる。
 兼用機の場合には、追加される固定費は、磁気機能の装置分だけであるから、たったの数万円で済む。(筐体や電源などは、もともと専用機に付いているから、それを利用すればいい。)ただし、運用費は、数万円(毎月)がかかる。

 このどちらがコストがかかるか? もちろん、前者の方がコストは高い。建設費などが莫大にかかるからだ。つまり、ICカード利用者に対しては、莫大なコストをかけて、利便性の向上を図っている。
 その一方で、後者の方は、コストが低い。なぜなら、「磁気専用機」を設置するわけではなく、既存の「ICカード専用機」に「磁気機能」を追加するだけで済むからだ。
 というわけで、総コスト(または減価償却を考えた平均コスト)を考えれば、兼用機の方が安く済む。それが「経理」の常識的な発想をした認識だ。

 ところが、世の中には、「初期投資の固定費が莫大にかかる」という点をすっかり無視する連中がいる。そういう連中は、「運用費だけを見れば ICカード専用機の方が安上がりだよ」と考える。
 それはちょうど、「ガソリン代を無視すれば、卵パックの安い方がお得だわ」と考えるのと同様である。固定費については考慮できず、あくまで運用費しか見ないのである。

 まとめて言おう。

 ICカード専用機には、莫大な固定費がかかっている。建物の建設費や土地代という不動産費用と、筐体や電源などの機械費用だ。合計すれば数千万円になる。
 一方、兼用機の場合には、固定費については、新たな追加負担はゼロ同然で済む。かかるのはせいぜい、数万円ぐらいの磁気読み取り機などだ。たいした額にはならない。(数千万円に比べれば無視していい。)
 だから、利用者の便益をまともに考えるならば、「兼用機を設置した方がいい」と言える。コスト計算をすれば当然だ。(兼用機の利用者のコストは、ICカード専用機の利用者のコストよりも、安く済む。[限界費用の発想で増分だけを考える。   ])
 なのに、JRは固定費についてはまったく無視して、運用費ばかりを考慮する。そのせいで、「真の節約」というものを見失ってしまうのである。「卵パックを安く買うのが節約よ」と思う妻と同様に。

 ──
 
 では、どうしてJRはこのような認識ができないのか? もちろん、「総コスト」という認識ができないからだ、と言える。あるいは、「固定費と運用費の区別ができないからだ」と言える。

 ただ、この問題は、より一般化して、「そのような認識方法をもともと欠いているからだ」とも言える。
 そのことは、次の本を読むとわかる。



ザ・ゴール ― 企業の究極の目的

 
 この本の内容については、次の項目で解説したことがある。
  → ボトルネックの発想(停電で)

 本項に即して新たに言うと、次のように言える。
 「部分的には運用コストが増大しても、そのせいで全体の能率が向上するのであれば、平均コストはかえって下がる。ゆえに、運用コストの高い方策を採る方がいい」


 これを一般原則で言うと、次のように言える。
 「部分最適化よりも全体最適化が大切だ」

 上記の本では、そのことが繰り返し述べられている。

 JRの改札口に即して言えば、「メンテ費用を下げる」というのはあくまで「部分最適化」にすぎないのである。それよりは「初期投資」という部分を含めた全体を認識するべきだ。
 そして、「メンテ費用を上げる」という方策は、そこだけ見れば「部分最適化」ができていない(悪化する)のだが、全体を見れば、かえって「全体最適化」ができているのである。なぜならば、「少額のコスト増で、全体の効用(便益)を大幅に改善する」というふうにできるからだ。

 ──

 理論的には、以上のように説明できる。
 では、理論的には明らかなのに、なぜ人々はその理論を理解できないのか?
 それは、心理的なことが理由だろう。簡単に言えば、こうだ。
 「人は、目に見える(見えやすい)ものしか見ない」


 この原理の元で、次のようになりがちだ。
  ・ (額を)減らせるものしか見ない
  ・ (額を)操作できるものしか見ない

 こういう理由で、運用費ばかりに着目して、固定費に着目できない。

 もう少しわかりやすく言うと、次のように言える。
 「人は、動くものには気づくが、止まっているものには気づかない」

 どうも、こういう傾向があるようだ。

 そして、以上のような心理的な理由のせいで、人はまともに計算ができなくなる。「計算を間違う」というよりは、「目に見えないものについては計算する気がない」というふうになる。
 かくて、総コストを見ることができないまま、目先の運用費ばかりにやたらと目を奪われることになる。

 人間の愚かさの現れだ、とも言える。



 [ 付記1 ]
 似た例は他にもある。
 たとえば、スーパーは、レジ袋をやたらと節約しようとする。1袋3円ぐらいのコストを下げることで、しきりにコストを下げようとする。
 その一方で、自動車のために駐車場を設置して、無料で利用させる。駐車場の建設費というのは莫大にかかっているのだが、その代金を請求することもなる。( 2000円以上お買い上げで駐車場代は無料、みたいになるので、払っている人はほとんどいない。)
 ここでも、数億円にもなる初期投資についてはまるきり無視して、2円ぐらいの運用費の節約ばかりにこだわる。

 スーパーは弁解するかもしれない。「いや、当社の利益向上のためじゃなくて、エコのためなんです」というふうに。
 しかし、駐車場というのは、自動車の利用を推奨することであるから、莫大なガソリンを浪費させることになる。
 自動車を使わない人については、レジ袋代を請求することでやたらと細かな節約を推進する。その一方で、自動車の利用者については、駐車場代を無料にすることで、莫大な資源浪費を推進する。
 アホだね。
 なお、この件は、前にも論じたことがある。
  → レジ袋有料化の偽善

 [ 付記2 ]
 この手の愚かさは、日本中に巣くっている。たとえば、シャープがそうだ。液晶や太陽光パネルのために、最先端投資をした。「これで生産コストが大幅減」と狙った。
 しかし、その際、製造単価が下がったとしても、運用コストが下げるだけだ。その一方で、多額の設備投資をしたせいで、固定費のコストが莫大となり、とうとう会社が倒産しそうな状態になった。
 ここでも、「固定費」という認識が欠落して、「運用費」という点ばかりを見ている、という問題がある。
 
 実は、経済学者や安倍政権も、似た傾向がある。「景気回復のために設備投資を推進しよう」とか、「そのために設備投資減税をしよう」とか唱えている。(自民党や、与党系の経済学者など。特に伊藤元重。)
 しかし、設備投資をやたらと増やせば、固定費が莫大に増える。そんなに設備を増やしたあとで、需要が増えなければ、設備投資の負担が過大になる。また、たとえ生産コストが下がるとしても、それは単に運用費差が去るだけだ。当初の固定費のことを忘れていては、シャープの二の舞になるだけだ。

 本項で述べた問題は、単に「自動改札機の問題」であるだけではない。「同様にして、人々の発想そのものが根本的におかしい」という点を示している。とても大きな問題なのだ。
  
 [ 付記3 ]
 
 「兼用機の利用者のコストは、ICカード専用機の利用者のコストよりも、安く済む。[限界費用の発想で増分だけを考える]」
 と先に述べた。これについて解説する。(「よくわからないよ」という人向け。)
  
 例示しよう。
 ICカード専用機3台を設置する費用:
  土地代 3000万円 ,建築費 2000万円 ,機械費 900万円。
 そのうち1機を兼用機に置き換える費用:
  兼用機の方が価格が高い分 10万円

 
 たとえば、専用機が 300万円で、兼用機が 310万円。
 ここで専用機3台を設置する値段は、5900万円。
 代案として、専用機2台と兼用機1台にする値段は、専用機を兼用機に置き換える価格上昇の分( 10万円)が追加されるから、5910万円。
 価格の上昇分だけを見ると、兼用機の方が 10万円高くなる。さらに、メンテナンスのコストもかかる。

 これをどう見るか? 
 コスト削減だけを見ると、兼用機をやめた方がいい。そうすれば「 10万とメンテナンス費用」が浮く。
 しかしどうせコスト削減を狙うなら、専用機3台をやめる方がもっといい。そうすれば 5900万円が浮く。莫大な額が浮く。
 
 これを逆に言えば、こうなる。
 「ICカード専用機の方が 1人あたりコストは高い」

 おおざっぱに行って、次のような計算が成り立つ。(数字はおおざっぱな概算)
  ・ ICカード専用機の1人あたりコスト …… 5円
  ・ 磁気装置の1人あたりの追加コスト …… 3円

  
 どうしてこういう計算が成立するかというと、兼用機の磁気装置には、「土地代 3000万円 ,建築費 2000万円」という追加費用が発生しないからだ。
 仮に「磁気専用機」を設置した場合には、「土地代 3000万円 ,建築費 2000万円」という価格はかかる。たとえば、さらに1台を追加して、4台目を設置するなら、(同じではないが)ICカード専用機とだいたい同じような金額がかかる。
 しかるに、すでにある3台のうちの1台だけに小さな磁気装置を追加するだけなら、「土地代 3000万円 ,建築費 2000万円」という追加費用が発生しない。つまり、初期投資(固定費)の追加費用が発生しない。
 かくて、コストの増額は、かなり小さめで済む。その一方で、「磁気の利用客」という利用者は、純粋に増加する。
 全部見ると、「少額の固定費と、ある程度のメンテナンス費用をかけて、利用者を大幅に増やす」という結果になる。
 
( ※ 「小さな磁気装置を追加するだけ」と述べたが、いったん専用機を設置したあとでは、こういうことはできない。最初の設計段階から、兼用機を設置しておくべきだった。そういうこと。現段階で「専用機を取り外して兼用機を設置する」というのは、もっと莫大な価格がかかる。しかしそれは本項の話題ではない。)

 


 [ 余談 ]
 「機械の経年劣化は?」
 という疑問が寄せられたので、答えておこう。
 経年劣化は、あまり関係ない。というのは、はるかに短い頻度で消耗部品を交換しているからだ。月に1回とかいうような回数で。
 つまり、回数に比例する損耗が大部分であり、経年劣化はほとんど影響しない。
 一般に、業務品は、損耗が非常に激しいので、経年劣化よりは、使用回数に応じた損耗だけを考えればいい。
 一方、家庭用品では、使用回数が少ない製品が多いので、経年劣化を考慮する必要がある。



 【 関連サイト 】
 以下はオマケふうの小さな情報。

 ICカード専用改札機については、次の批判もある。
  → ICカード専用改札機普及で、視覚障害者が困惑

 次のことも話題になった。
  → 日立が「スイカ」履歴を元にマーケティング情報販売 ビッグデータ分析で
  → 批判殺到!日立が「Suica履歴」をビッグデータとして活用開始
posted by 管理人 at 23:52| Comment(13) | 一般(雑学)2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まず、「少なくとも一台は兼用機を」という方針には大賛成
でも、コスト計算はよく理解が出来ませんでした。専用機を新設するための固定費数千万円と比較するのは、兼用機を新設する費用ではないでしょうか?
あと、企業にとって総コストの1/500のコストカットは決して少ない額ではないと思います。もちろんそれだけではたいした額ではないかと思いますが、こうしたコストカットの積み重ねが大きなコストカットにつながるのではないでしょうか?
利用者から見た場合のICカードの利用した場合の利益は、定期入れから取り出す手間が省けるというのがあります。毎日数度定期入れに定期の出し入れをすると、定期入れも劣化します。

以上が感想となりますが、それでもやはり全てを専用機にするというのは、顧客に対する配慮が欠けていると言わざるを得ません。
Posted by masa at 2013年07月03日 05:40
ICカードが現行のままなら、兼用機を支持しますね。
 
単純な話ですが、SUICAには振替輸送がありませんが、切符(定期)には振替輸送があります。SUICAは後払い契約なので到着駅までは保障しないけど、切符は先払い契約なので到着駅まで保障するわけですね(払い戻しもあり)。
 
だから保険という点で、切符を選択することもありうるのですね(私は、この点で兼用機支持です)。
 
でも、もしSUICAで、先払い切符が買えて(切符データはSUICAに記録するのかな?)、切符発券より10円安かったりすれば、SUICA代金500円かかっても(返却で戻るけど)、支持するかもしれません。
 
ともあれJRの考えるコストには、振替輸送コストも含まれているかもしれないということです。
Posted by 三河屋彦江門 at 2013年07月03日 07:25
兼用機を設置して駅から出る方向だけを許可するならその通りだと思います。
つまり、出る方向だけ便利で、入る時は従来の改札口へ遠回り。

しかし入る方向も考えると、少なくとも1台の券売機の設置と、券売機自体用の土地、およびその周辺の多少の広場用土地が必要になりますよね。またそれらのメンテ費用。
全体最適化から得られる利益からすれば、誤差範囲なのかな。
Posted by vine at 2013年07月03日 20:06
兼用機の設置はその初期投資だけでなく券売機を置く必然性が出てくるので初期投資の上昇、メンテ費の上昇が出てくると思います。

さらに現金の運用も。

『専用機だけ』にするメリットは莫大で、兼用機を置くぐらいなら止めるという判断があったと思います。
Posted by wood at 2013年07月03日 21:23
> 券売機を置く必然性

 前項のコメント欄でも述べたように、券売機は不要です。改札口の利用客の大半は定期券の利用者ですから。
 少数の切符利用者は、別の改札口に回ってもらえばいい。そういう人はもともと利用回数が少ないから、いちいち面倒がらないでしょう。
 面倒がるのは、毎日利用する定期券の利用者です。たまにしか利用しない切符利用者のことは、本件では重視していません。

 「兼用機を置くならば券売機も必要だ」という硬直的な思考にとらわれるな、というのが私の見解。(前項)

 必要なのは「切符の購入が必要なお客様は、別の改札口に回ってください」という表示と地図だけです。

 だいたい、「券売機が必要だ」という発想ならば、専用機についても、「ICカードの発行機と金銭チャージ機が必要だ」ということになるので、どっちだって同じです。というか、専用機の方がコストがかかりそうだ。
 一方、兼用機ならば、切符販売機も兼用にできる。(多機能券売機という。)
  → http://www.jreast.co.jp/card/function/teiki/img/tabuynew_img_01.jpg
 この場合は、機能アップだけで足りる。場所などは新規に追加する必要がない。この意味でも、「兼用にした方がコスト的には有利」と言える。(初期投資額があまり増えないから。チャージ機を単独で設置する方が高額になる。)
Posted by 管理人 at 2013年07月03日 21:53
切符利用の乗客を視野に入れないと考えるのであれば、
  磁気定期券を廃止し、Suica定期券だけに切り替えさせていく
ための布石として、考えられるかも。
Posted by vine at 2013年07月03日 22:15
兼用改札のメリットはよくわかりました。
兼用改札にした上でSuica利用者は割引をする。
例えば消費税アップの際にSuicaは1円単位の値上げに抑えるみたいな形もありだと思います。
Posted by じん at 2013年07月04日 15:14
公共性の有る企業なのだから、利用者の利便性から考えれば、新改札にも1台以上の兼用機を置くべきですよね。管理人さんが前に指摘した通り、既存改札から兼用機を1台移設すれば、大したコストはかからないのは明白です。

さて何故そうしなかったのかについて、推測してみます。
・切符を買う乗客は、質問対応等に手がかかるので、結局は駅員の常駐が必要となりコストアップする。
・ICカード利用者からは別の利益(クレカ手数料?)が得られる。移行を推進する為に、磁気カード利用者をわざと不便にしている。
・単に利便性とコストのバランス感覚が無い。
どうでしょう...
Posted by MSどす at 2013年07月04日 19:57
「切符を買って乗る」というルールを憶えている人が、「Suicaにチャージして乗る」に世代交代するまでの、あと20年くらいは、切符を残すしかないでしょう。乗客の再教育にもコストがかかるので。
Posted by 井上晃宏 at 2013年07月06日 09:07
磁気カードや磁気切符を搬送するというのは相当な無理がある訳です。普通では考えられない扱いをする人がいると言う実態をご存知ないのでは?切符や定期カードを折ったり、ベタベタに粘着質な物をつけて通したり、お金を直接入れてみたり、現場ではその度に改札機が使用不可になり、メンテナンス会社から人が来るまで、改札機は使用不可です。しかもメンテナンスの出張費が1回に付き数万円です。それも一日数回あります。その出張費が無くなるだけでも相当な経費削減です。高齢者や視覚紹介者ICカードでは弱者と言うのは意味がわかりません。磁気カードでも弱者でしょう。それはどちらにしても皆で助け合わないといけないのでは?
Posted by ビリー at 2013年07月06日 21:23
> その出張費が無くなるだけでも

 なくならない、と書いてあるのがわかりませんか? 
 切符の利用者が 1000人いるとして、兼用機を何台にしようが、切符の利用回数の合計値は同じだし、メンテの費用も同じです。(どちらかと言うと台数が多い方が費用は減る。前述の通り。)
 切符の費用を浮かせたいのであれば、磁気カード利用客に対して割引をすればいいのです。そうすれば切符利用客が減るので、メンテ費用が減る。
 一方、切符利用客の総数を同じままにして、兼用機の台数を増減しても、メンテ費用には影響しません。それが本項の趣旨。

> メンテナンスの出張費が1回に付き数万円です

 台数を増やすことで、出張の回数を減らせるので、台数を増やした方が、メンテ費用は減ります。前述の通り。
Posted by 管理人 at 2013年07月06日 22:54
ネット情報。以下引用。
 ──
本日使用開始の武蔵境のIC専用改札口行ってみた
改札機は3機(従来型)が設置していた
磁気券利用客はこの出口は使えないとスタッフが誘導していた
→ http://w1.log9.info/~2ch/201307/rail/1360322165.html?all_show

 ──
 スタッフという人間を使ったら、人件費がかかって、コストはかえってアップする。猛烈コストアップ。
Posted by 管理人 at 2013年07月09日 16:25
最近このブログの存在をしました。
各方面に精通しておりとても勉強になります。

ICカード専用機の是非についてですが、
公共の交通機関がIC化していくのは時代の流れであり、その一環に過ぎないのではないでしょか?
仮にすべての鉄道がICのみになった場合、国民にもメッリトはあると考えます。IC化によって国民は一定の管理下に置かれることになり、それは犯罪捜査や犯罪抑止に大きく貢献できるのではないでしょうか?
それを考えると増設された改札がICのみというのも筋が通ると思います。
Posted by 通りすがり at 2014年03月22日 23:29
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