2013年05月12日

◆ 近視と日光

 近視になるのを防ぐには、日光のたくさんある戸外で過ごすといいそうだ。 ──
 
 子供のうちに近視になるのは、日光のある戸外で過ごすことが少ないことが、理由(の一つ)であるらしい。
 最近行われた2つの研究により、環境、とりわけ太陽を浴びる時間が大きく関係していること、外で過ごす時間が多い子どもは近視になりにくい、あるいは症状が進みにくいことが分かった。
 近視は、眼軸長(がんじくちょう)と呼ばれる角膜から網膜までの距離が伸びることによって生じる症状だ。中国、中山大学Dr. Dongmei Cuiの研究チームが、2005年にオランダ(季節によって日照時間が大幅に異なる国)で2〜14歳の近視の子ども約200人を対象に行われた調査のデータ分析をしたところ、日光に当たる時間が最も短いグループに属する子どもの眼軸長の伸びが平均0.19ミリだったのに対し、日光に当たる時間が最も長いグループに属する子どもの伸びは平均0.12ミリに留まっていることが分かった。
 また、台湾、高雄長庚記念病院の研究チームが、それまで休み時間をほとんど教室内で過ごしていたある小学校の子どもたち333人に、休み時間は外へ出るようにしてもらい(トータルで1日80分)、1年後に検査を行ったところ、その学校の子どもは他の学校の子どもと比べて近視が大幅に減っていることが分かった。
 日光がなぜ近視に影響を及ぼすのか、その詳しい理由は分かっていないが、光を浴びると脳内物質のドーパミンの分泌が促進され
( → IRORIO(イロリオ)
 念のため、Google で検索してみたところ、同様の情報は以前からたくさんある。
  → 「近視 日光」 - Google 検索

 たとえば、このサイト。(2012年5月4日)
 目が悪くなる理由は、遺伝でもなく、読書やテレビゲームやパソコン作業による目の酷使でもなく、単純に日照不足であるという驚きの新研究結果が発表されました。
 眼球が細長くなり目に入る光への焦点形成が歪むのを防止するドーパミンの生成が、太陽光にさらされることによって、刺激されると見られています。
 「近眼になるのを防ぐドーパミンの放出が、明るい光によって促進されることは明らかです。」オーストラリア国立大学のIan Morgan調査員が、The Lancet medical journalで発表された研究において述べています。
( → 翻訳サイト


 また、はてなブックマークには、次の発言があった。
 不思議なことに弟は近視だったのに外仕事をしだしてから数年後には免許更新時に眼鏡がいらないほどに視力が良くなった。
( → はてなブックマーク
 というわけで、以上の情報を紹介しておく。



 [ 付記1 ]
 ついでだが、「近視を防ぐには、遠くの方をじっと眺める訓練をするといい」という方法もある。これは、ごもっとも。これで視力アップを果たした人もけっこう多いようだ。
 どうせなら、散歩しながらだと、一石二鳥ふうですね。
  → ランニングとウォーキングはどちらが体にいいか

 [ 付記2 ]
 ただし、年を取ると、老眼になる。老眼になるくらいなら、近視の方がマシだ、とも言える。ま、お好みで。



 【 関連項目 】

 近視でなく高血圧についても、日光で防護。
  → 高血圧には日光浴で
 高血圧の対策には、日光浴で紫外線を浴びることが有効だという。20分間の日光浴で、高血圧を下げる効果が出る。
posted by 管理人 at 09:53 | Comment(2) |  健康・寒暖対策 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> [ 付記2 ]
>ただし、年を取ると、老眼になる。老眼になるくらいなら、近視の方がマシだ、とも言える。ま、お好みで。

これは本当に重要な指摘で現代は0.5〜7ぐらいが丁度いい。
実感として1.0でも遠視過ぎます。
Posted by じん at 2013年05月12日 14:14
近視と日光には密接な関係があったんですね!
これはタメになります★
Posted by 子供の視力回復トレーニングに挑戦中 at 2013年10月15日 22:55
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