英語に熱心な会社(富士通、パナソニック、シャープ)は、経営状態がひどい、と示した。
→ TOEFL で日本を弱体化 (前項)
ただしそこでは、日産自動車の状態は示していなかった。
あらためて考えてみると、日産自動車の経営状態は悪くない。では、何も問題がないか? いや、問題はある。
たとえば、販売台数の総数が、あまりにも低い。
4月の国内新車販売台数は……トヨタ自動車(ダイハツ、日野自動車、レクサス除く)が 5.6%増の10万8333台と伸びたほか、日産自動車も 12.9%増の2万9813台となった。トヨタの半分どころか、3割にも達していない。あまりにも低迷している。
( → MSN産経 )
全世界レベルでは、もうちょっとマシだが、欧州では日産車はセダンがまったく売れていない(RV車しか売れていない)。米国では「日産車はカッコ悪い。韓国車よりもひどい」という評価が定着している。
──
このように状況が良くない理由は、何か? 私が思うのは、「日産車のデザインはひどい」ということだ。(米国での低評価とも重なる。)
日産車のデザインがひどくなったのは、数年前に、フェアレディZ がモデルチェンジしたときだ。ものすごくカッコ悪くなった。
→ フェアレディZ (画像一覧)
その後、最近では、ノートや、スカイライン(Infiniti Q50)もひどい。
→ 日産 ノート (画像一覧)
→ Infiniti Q50
→ Infiniti Q50 (日産サイト)
このように、日産車のデザインは「カッコ悪い」の一言に尽きる。
ひるがえって、世の中では、カッコいい車が続出している。
→ Tesla Model S
→ マセラティ グラントゥーリズモS
→ ヒュンダイ ソナタ
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日産のデザインは、あまりにもひどい。なぜ? その理由は明らかだ。デザイン部長が,ゴーン就任以来、ずっと一人で独裁体制を構築している。そのせいで新陳代謝が進まない。老害状態だ。時代から完全に取り残されていると言える。単に彼の好みのゲテモノデザインが出るだけだ。たとえば、ジュークみたいな。
→ ジューク
ま、こういうデザインが一つぐらいあるのは悪くはないが、どれもこれもこういうゲテモノデザインばかりだ、というところがおかしい。ノートもスカイラインも、ジュークと同系統のゲテモノデザインだ。まともな「きれいにすっきりとしたデザイン」というものは皆無である。Tesla Model S とはまったく傾向が正反対だ。
特にひどいのは、電気自動車のリーフだ。
→ 日産 リーフ (画像一覧)
グリルがないので、まるでカエルだ。デザインが気持ち悪すぎる。当然、その売れ行きは、極端に低い。
「リーフ」の販売が低迷している。2010年の発売から2016年までに世界で累計150万台の販売を計画しているが、2012年末時点で約4万9,000台しか売れていなかった新聞報道は、「電気自動車の走行距離が短い」なんていう根拠を与えているが、走行距離はあまり問題とならない。もともと近距離用だからだ。
( → Yahoo!ニュース 2013-05-05 )
どちらかと言えば、自動充電装置がないことが問題だろう。(装置は開発されているが、販売されていない。)で、毎日充電するのは面倒臭い。
ただ、一番の問題は、デザインだろう。こんな醜い車を買いたくなるはずがない。軽自動車の方がまだマシ、というレベルだ。
──
結論。
英語力などをいくら鍛えても、無駄である。世界に向けてどれほど自分を発信しようと、自分が世界の声を聞く耳を持たなければ、何にもならない。
大事なのは、コミュニケーション能力である。それは、英語とは等価ではない。翻訳を通じてでも、また、口頭でなく文章を通じてでも、コミュニケーションは可能だ。
それよりも、「世界のユーザーの声を聞かないという、唯我独尊の姿勢」こそが、コミュニケーションを遮断する。
日産に必要なのは、英語力ではなくて、世界の声を聞く耳である。そうすれば、「日産車はカッコ悪い」という世界中の悪評が聞こえるはずだ。
なのに、それに耳をふさいで、「当社は英語力を重視するグローバル企業です」なんて唱えても、販売台数が低迷するだけなのである。
リーフだけならまだしも、他の車までも同様の失敗をしていたら、日産は倒産しかねない。シャープと同様に。
大切なのは、英語力ではなくて、コミュニケーションの姿勢なのである。
【 関連サイト 】
オマケとしての話題。トヨタの技術開発が停滞している、という話。
→ 「プラットホーム」の呪縛を抜け出せない日本メーカー 日本の自動車作りの今(前篇)
【 関連項目 】
本項の続編。
→ 英語の社内公用語化は?
※ 日産のデザインが駄目な理由。
的確な評論だと思う
その反面トヨタに関してはどうか
そもそもこの両角という評論家が持つ
独特のクセあるいはアクの強さのようなものが
個人的に好きになれない
本当なら、デザインの評価には共通性がある。日産車のデザインは地味で垢抜けしてない気はする。
トヨタは、最近、スピンドルグリルに入れ込んでいる。スター・ウォーズのダース・ベイダーを連想して
抵抗感があるが、街を走っている姿を見ると、意外とイケテル気がするので不思議。
日産車の中ではフェアレディが比較的良い。ただし、見た目で、実際は運転しずらいという。特に、
後方視認性が悪いと。もっとも、抜かれるクルマでないので、後ろは見なくていいの!?
デザインは難しい。
トヨタは、カイゼン運動のようにボトムアップの気風があるが、日産はゴーン閣下のトップダウンの気風
になっているので、お役所的な無難なデザインになりやすいのかも。本当のデザインは機能美なので、
自主性をもつメンバーがチーム一丸となって生まれる有機的な創造物だろう。
現代は、ベンツ風のデザインと燃費詐称で日本車を上回る評価を得ていたが、燃料1ガロン(約
3.785リットル)あたり最大6マイル(約9.6キロ)を水増しして表示していたことがバレて、信用を失った。
韓国気質のなせるわざ。慰安婦PR騒動と同じで、「バレればもともと、バレなきゃ得、PRを続ければ、
人は信じるはず」ということか。
そこで新たに nissan 370z nismo というモデルを出した。これはフェイスリフトをしたので、顔だけはとても格好良くなっている。
(この語で検索すると、画像がたくさん見つかる。)
──
参考。
未来的デザインの車。(日産ではない。)
→ http://wired.jp/2013/04/17/edison2-very-light-car-4-0/
という走行に適した機能合理性の美を感じさせる、魅力がありますね。ただし、
1)真夏は暑そう(天井部は遮光性ガラス繊維を使う?)。
2)荷物は?(ハッチバック式にして、シートの下部空間を使うと、普通程度の荷物なら入る?)
3)夫婦+幼児の場合は?(荷物は最小限にして、後部に幼児シートをつける)
4)熟年夫婦は?(シンプル2人旅なら、これでいい)
これで、燃費44km/Lなら、世界的にヒットしそう。
しかし、日本では、安全規格でうるさい横槍と長い長い検討が入ると、日本は後発組になるかも。
nissan 370z nismoは、先だって前を走っているのを見た。少なくとも後ろ姿はセクシーでした。
>英語に熱心な会社(富士通、パナソニック、シャープ)は、経営状態がひどい
は、ひとつの仮説で、仮設を立てることは重要です。仮説は尊重します。
私見としては、「英語に熱心な会社 と 経営状態がひどい」は因果関係というよりは、同時現象の
ように感じます。
経験と智恵のある経営者なら、「会議を英語でやる」などと言わないでしょう。
1)無理がある。
2)無理を承知でやれば、核心的な本音のような重要でデリケートな意見が消えます。
英語とは言わず、そのような言動はネジが外れた独りよがりな経営者が言う。それは隠れキリシタン
(俺に逆らう者)を炙り出す「踏み絵」になる。踏み絵をペタペタ踏むような部下は常にいる(イエス
マン)。イエスマンを親衛隊にすれば、経営者にとって実に気持ち良い会社になる。しかし、経営は次第
に滅茶苦茶になっていく。人間性が成長しないでトップになることは、社会にとって迷惑ですね。
パナソニックの中村氏、ソニーのストリンガー氏なども該当しそうです。
>車は猛スピードで交差点に進入し、歩道の柵を踏み台にする形で地上約70センチまではね上がり、歩道南側のガードレールを飛び越えて畑に着地、民家に衝突して停止したらしい。
「フェアレディZ」のメーカは困ったでしょう。スポーツカーは、軽い車体に高出力エンジンなので、軽くアクセル踏んでも猛烈に応答するクルマ。クルマに乗ったら身勝手に豹変するタイプのヒトには不向きであるし、自他共に危険ですね。
クルマ通のフェラーリのオーナーは「アクセルをなめくじのように踏む」らしい。そのくらいの自制心と判断力があるヒトが乗ればコントロールできますね。
「フェアレディZ」は、スポーツ好きな女性がオーナーになっているケースは多い(名前からしてふさわしい)。彼女たちは事故らない。
SONYという高級スポーツカーを運転して事故らせたドラーバー(社長、会長)たちも、ある意味では似たようなものですね。
好みがありますがあまりクールには感じません。
これが欧米ではクールなの?
現代や起亜は全てのモデルではないけどカッコいいと思ってますが。
日産ローグやエクストレイルも何か惜しいような気がする確かに。
なぜレンジローバーのような形に治まらないのか
ただあまりにひどいと言う意見にま同意しかねます。やはり日本に住んでいるからでしょうか?
→ http://openblog.meblog.biz/article/20161909.html
本項の続編を拝見しました。ありがとうございます。
カルロス・ゴーンと言えば誰もが羨むエリートですが、こういったエリート層らが英語の必要性を説く事、保守論壇人が英語教育を批判する事(多くは英語を学んだ結果批判へまわっているようですが)、これはそれぞれの経験則で語るために乖離がおこるのだろうか? なんて思いました。
例えれば経営者と教育者など。
管理人さんの言う英語が日産などを滅ぼす理由、英語化のデメリットとして、極端に言えば英語が堪能な人間で、しかもそれだけの人間がトップ周辺に居座ってしまう(デザイン主務などが)可能性が高いためだと理解しました。
うまく書けませんがなんとなく理解しているつもりなのですが。
一方、所謂保守系の言論人は国語力を磨けと言います。それは英語(ツール)を使えても国際人にはなれないからだと。
例として最近これまた楽天ですが、海外で象牙販売批判がおこりました。
http://eia-international.org/action-alert-tell-rakuten-to-end-elephant-whale-sales
http://www.theguardian.com/environment/2014/mar/18/japan-rakuten-biggest-online-retailer-ivory-whale-meat
国際感覚がないことの例になるのかと思います。
http://openblog.meblog.biz/article/22136876.html
http://danshi.gundari.info/racist-usa.html#comment-4105
またこれも人種差別と捉えるべきか。。。
ちなみに楽天は取扱いを止めるとか聞きました。
田原総一朗氏からこんな体験談を。よくある例えで古臭く感じますが。
http://blogos.com/article/84509/ より抜粋
僕は、故宮澤喜一元首相が、「日本人の政治家や官僚は、国際会議の場で発言ができない」と嘆くのを聞いたことがある。問題は「英語力」なのかという僕の問いに宮澤さんは「違う」と否定して、次のような話をした。
日本の教育は、「正解」がある問題しか出さない。その正解以外は認めない。違う答えを言うと、「ちゃんと勉強しろ」と叱るだけだ。けれど、欧米諸国では違う。間違っても構わないから、とにかく早く発言することをよしとする。求められるのは、自分の論を堂々と展開できることなのだ。 抜粋終わり
当時と現代とで、何か変わったのでしょうかね?
ホンダさんそっちへ行くかもしれません。
http://www.huffingtonpost.jp/autoblogjapan/post_6303_b_4354210.html
私の結論としては「英語を学ぶべきか」これは分かりません。
ただ欧米人の言語感覚や思考を理解するのは必要だと思います。
管理人さんの言う日産などの状態は危機にあるとは思いました。
http://openblog.meblog.biz/article/6363162.html
こちらの◆ 最大のトンデモ経済学者(下村治)も、とても面白かったです。
その他のOpenブログも拝見させて頂きます。
→ http://openblog.meblog.biz/article/5827829.html
※ 新型スカイラインの原型となるコンセプトカー。
日産のデザインがダメなわけは:
→ http://openblog.meblog.biz/article/16218847.html
→ http://openblog.meblog.biz/article/20161909.html