振り込め詐欺の防止は、困難である。そこで、方法を教えよう。それは「オトリ」をつかうことだ。 ──
( ※ 本項の実際の掲載日は 2013-04-23 です。)
振り込め詐欺の防止は、困難である。警察は人々に「振り込め詐欺にご注意」と警告しているが、それでは十分に防止できない。
たとえば、これだ。
→ 振り込め詐欺防止に新兵器 (動画)
老人宅に電話がかかってきたときに、自動録音装置が作動するそうだ。
「この電話は振り込め詐欺などの犯罪被害の防止のため、会話内容が自動録音されます」
と告げてから、録音するそうだ。
馬鹿げている。黙って録音すればいいものを、いちいち警告するから、犯人が逃げてしまう。わざわざ犯人を逃がすために努力している。気違いじみている。
( ※ 録音するのは各人の権利である。たいていの家の電話に留守録機能はあるが、いちいち警告なんかしない。)
また、次の例がある。
→ 69歳女性、振り込め詐欺また見破る 容疑の男逮捕
「女性は嘘と気づき110番通報。指定した駅に現れた容疑者を、張り込んでいた捜査員が取り押さえた」
とのことだが、これで逮捕できるのは末端のアルバイトだけだ。首謀者にはつながらない。みすみす首謀者を取り逃がしている。
次の例もそうだ。
→ 使い捨てられる「受け子」 振り込め詐欺主犯逮捕は6%
せっかく末端の「受け子」(金銭の受け取り手)を見つけたのに、すぐに逮捕するから、その先にいる犯人を突き止めることができない。「受け子」をいくら逮捕しても、「トカゲの尻尾切り」で済んでしまうから、主犯にはとうてい届かない。
記事の見出しにあるように、「振り込め詐欺主犯逮捕は6%」でしかない。
次の記事にもデータがある。
→ 振り込め詐欺、低年齢化 バイト感覚で加担
記事にあるように、「逮捕された少年は、……大半が「受け子」や「出し子」だった」とのことだ。ここでも、主犯にはたどり着かない。
──
そこで、主犯にたどり着く方法を教えよう。これこそ防止策だ。
次のようにすればいい。
・ 末端の「受け子」を見つけても、逮捕しない。
・ 遠くから監視し続ける。
・ 「受け子」を最終的に自宅まで突き止める。
・ 「受け子」を逮捕して、次の犯罪の際に協力させる。
(つまり、「受け子」をオトリにする。)
・ 次の犯罪の際には、オトリを利用して、1段上の犯人を
突き止める。
・ この犯人も、次の犯罪の際に協力させて、オトリにする。
・ こうやって1回ごとに、1段上の犯人を突き止める。
・ 最終的には、首謀者にたどり着く。
とにかく、このように末端から順に寝返らせて、捜査側に協力させて、「オトリ」にしてしまえばいいのだ。そのことで、次々とイモヅル式に、上位の犯人を突き止めることができる。
これが暴力団だったら、「裏切ったら殺すぞ」となるのだが、振り込め詐欺だったら、そんなに怖い「血の掟」は存在しない。せいぜい暴走族ぐらいだ。
→ 女遊びをして逮捕された犯人(暴走族)
というわけで、詐欺をする知能犯に対しては、こっちも「だます」という知能犯みたいなことをすればいいのだ。
一方、今の警察は、馬鹿正直に末端の犯人ばかりをつかまえようとするから、いつまでたっても、首謀者にたどりつけない。たどりつくのは、上記の逮捕例のように、偶然があった場合だけだろう。
お利口な犯罪者に対して、お馬鹿な警察。その馬鹿さ加減が、情けない。
[ 付記 ]
なお、次のことも併用していい。
・ 「受け子」が別人に金を渡したのを目視したなら、その
別人を監視する。
・ 金銭を入れる袋に、無線発信装置を付けておいてから、
金銭の移動を、無線で追尾する。
2013年04月22日
過去ログ
米国では広く認められており、ごく普通の捜査方法です。そのため、日本の常識では、到底考えられない訴追が行われます.(ex.IBM産業スパイ事件)
本項で言うのは、「犯罪者に犯行を続けさせる」ということ。裁判所の承認または認知を受ければ、そのオトリ行為は処罰されず、かえって減刑の対象になる、と示せばいい。これは特に法律改正しなくても可能だと思える。情状酌量の範囲内。
また、別の犯罪を新たにさせるわけじゃなくて、同一犯罪の継続にすぎないから、障壁はほとんどない。(ゼロではないが。)