・ プロ棋士は、コンピュータに慣れよ。
・ コンピュータは、ハードを制限するべき。 ──
2013年の電王戦(全5局)の感想を述べよう。
プロ棋士は、コンピュータに慣れよ
前項 でも述べたが、プロ棋士はコンピュータとの戦い方をまるきり理解できていない。正しくは、こうだ。
「コンピュータの攻撃力は傑出している。ゆえに、こちらは決して隙を作らないように、防御を完璧にしておく必要がある。ほころびができたら、ただちにほころびをふさぐ。さもないと、コンピュータがその小さなほころびを突いて、コンピュータの圧勝になる。
また、コンピュータはこちらにほころびを作らせるように、局面を複雑化する。複雑化したあとで、人間の思考の穴を突こうとする。だから、局面をなるべく単純化するべきだ。
また、コンピュータは駒の損得よりも、「駒の効率」「駒の働き具合」を重視する。だから「駒得」を狙ってはいけない。駒得を狙えば、それこそコンピュータの思う壺だ。コンピュータは「相手に駒を与えて、相手の駒を非効率化する」という戦法を取る。「肉を斬らせて骨を断つ」という戦法だ。ここを理解して、駒得に釣られてはならない。自軍の駒の効率(駒の働き具合)を重視するべきだ」
こういうことは、コンピュータとの戦いを何度も繰り返せば、自動的にわかるようになる。なのに、今回は、若手棋士を除いて、それができていなかった。
たぶん、若手棋士を除いて、コンピュータとの戦いに慣れていないのだろう。だから、プロ棋士はコンピュータとの戦いに慣れておく方がいい。
コンピュータ将棋をパソコンにインストールする方法は、ちょっと面倒なので、本項の最後に記しておく。
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あと、もう一つ。
現代の将棋は、「まず王を固めて築城する」という古来の方針から、「序盤から切った張った」という乱戦気味の方針へと、変わっている。(朝日・将棋欄 2013-04-21 の解説による。)
これを「将棋の進化」ととらえている人が多いようだが、それは「不完全な人間を相手にした場合」にのみ成立する戦法だ、とわかる。
「完全な機械を相手にした場合」には、それは成立しない。機械を相手に、不完全な自陣のまま戦えば、不完全な隙を、コンピュータが突く。(上記)
つまりコンピュータ将棋は、現代の将棋観に根本的な変革を迫っているのだ。現代将棋は「攻撃優先」になり、それを「進歩している」と見なす人が多いが、実はそれは「袋小路」なのである。
将棋にも「袋小路」はある。ちょっとだけ有利になると見えるので、どんどんそちらの道を進んでいくと、最終的には行き止まりとなり、にっちもさっちも行かなくなる。そのあげく、敵王を詰めることができなくなって、敵王を逃して、あげく、大量の駒損のせいで、こちらが討ち取られる。
それと同様だ。「攻撃優先」という戦略のもとで、どんどん駒得のポイントを稼いでいるつもりでいたら、最終的には、こちらにできた小さな隙を突かれて、一挙に詰まされてしまう。つまり、「守備を整備せずに攻撃優先」という現代将棋の将棋観そのものが間違っている、とコンピュータは教える。その将棋観は、相手が不完全な人間であるときには通用するが、相手が完全な機械であるときには通用しないのだ。……そのことが理解できないまま、「攻撃優先」の戦略を「将棋の進歩」と見なしている現代の将棋観は、根本的に間違っているのである。そのことを、はっきりと理解するべきだ。
三浦八段は、それを理解できなかった。だから、大駒4枚をすべて獲得して、「駒ポイントで有利」と思ったあげく、相手の小駒によって討ち取られてしまった。
将棋とは駒ポイントを獲得するゲームではない。王を詰ますゲームだ。それを理解しているのが機械であり、理解できていないのが現代の人間側だ。……そんな感じがある。
( ※ 「そんなこと言われなくてもわかっている」と反論する人が多そうだが、現実には、三浦八段はそれをわかっていなかった。あげく、「どこが悪かったかわからない」などと述べている。「悪かったのは指し手ではなく、駒得を狙う戦略だ」ということを理解できていない。)
コンピュータは、ハードを制限するべき
賛否両論がありそうだが、私としては、「コンピュータはハードを制限するべきだ」と考える。
というのは、大量のパソコンをつなげた GPS将棋は、ハード面で他のソフトと異なる条件にあり、不公平だからだ。ここでは将棋ソフトそのものの出来よりも、クラウド技術の出来映えと、クラウドを構築できる資金とが、勝負を左右するようになってしまっている。コンピュータ・ソフトの開発者間の差が不公平すぎて、詰まらない。
だから、次のようにするべきだ。
「コンピュータ側は、機械を統一する。50万円クラスの最先端のパソコンを1〜2台用意して、それに Windows か Linux の OS を入れておく。そこにソフト開発者のつくったソフトをインストールする」
これならば、ソフト開発者間の不公平が生じないので、純然たるソフト開発の競争になるので、面白い。
チェスの分野では、すでにスマホ用のソフトが、人間の最高レベルに達している。
2009年8月には、スマートフォンのHTC Touch HDに搭載された「Pocket Fritz 4」がアルゼンチンで開催されたカテゴリー6(参加者のレーティング平均が2376以上2400以下。FIDEマスターの上位からIMの下位相当の水準)の大会に出場し10戦中9勝1分の戦績を収め、グランドマスター級の評価が与えられた。チェスの分野では、ここまで達している。将棋ではさすがに「スマホで」というのは無理だが、「最高級のパソコンで」というのならば合理的だろう。
Pocket Fritz 4は1秒間に2万局面を読むが、ディープ・ブルーが1秒間に2億局面を読むのに比べると演算能力は1万分の1に過ぎず、ソフトの進化を印象づけるものとなった。
( → Wikipedia )
それに、これならば、プロ棋士でも自分で使って研究できる。
以上の理由により、「コンピュータ側は、一般レベルのパソコンに使用を制限して、統一する」というふうにするべきだ。「ソフト開発」という目的からしても、そうあるべきだ。
今年度までならば、「コンピュータの限界を突き詰める」という意味で、クラウドを使うことにも意義はあった。しかし、「クラウドを使えば人間より上のレベルまで攻撃力が高まる」ということはすでに判明した。となれば、この分野では、もはやクラウドを使う意義は少ない。
むしろ、「計算力に頼る力業」のかわりに、「序盤の判断力」を開発するべきだ。そのためには、「馬力ばかりに頼る」という方針よりも、「制限されたマシンパワーにおいてソフト技術の開発に取り組む」という方針の方がいい。
というわけで、「コンピュータは、ハードを制限するべき」という結論になる。
【 追記 】
「消費電力で制限せよ」
という声もあるが、私としてはむしろ、
「座布団に乗っかるサイズにしろ」
と言いたい。あるいは、
「1台だけにしろ」
と言いたい。
勝負というものは、1対1でやるものだ。七百台もの機械がよってたかって人間一人と対抗するというのは、見ていて気持ちのいいものではない。不公平感がありすぎ。もっと正々堂々と戦ってほしいものだ。
( ※ 以前は機械が弱かったから、ハンディを付けてあげたけど、もはやハンディを付けるべきではない。きちんと1対1にするべきだ。)
[ 付記 ]
コンピュータ・ソフトのインストール方法を示す。(GPS将棋 および ボナンザ)
これらのソフトはいずれも、無料でインストールできる。前者は東大が開発したものであり、後者は国立大学の教員(保木邦仁)が開発したものである。堂々と無料で利用できる。
ただし、注意。インストールは、簡単ではない。次のようになっている。
「公開されたソフトは、ソフトの心臓部(思考部分)だけである。外観は、別のソフトをインストールする必要がある」
つまり、二度手間だ。インストールは、自動化されておらず、マニュアルふうにやる必要がある。
パソコンに詳しい人ならば簡単だろうが、パソコン初心者(若手でないプロ棋士)には無理だろう。若手に頼んで、やってもらった方がいい。
具体的な方法は、下記に詳しく書いてある。
→ Windows環境のGPS将棋とボナンザの将棋所へのインストール方法
※ 「初心者向け」と書いてある。一応、初心者でもできる。
だけどパソコン音痴は、他人にやってもらった方がいい。
[ 参考 ]
上記のサイトに記してあるように、「将棋所」という外観ソフトを使う。それを使うとどういう外観になるかというと、こうだ。
→ 将棋所の盤面
なかなかきれいな外観ですね。お勧め。
一方、ボナンザ用には、「マイボナ」という外観ソフトを使う。それを使うとどういう外観になるかというと、こうだ。
→ マイボナの盤面
→ マイボナの盤面
見ればわかるように、駒のデザインを変更できるようだ。ググるとわかる。
→ 画像一覧
いろいろあって、ちょっと面倒かも。
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あれこれあると面倒だ、というのなら、市販品を買うのが手っ取り早い。お金持ちのプロ棋士ならば、1万円程度のソフトを買っても、どうってことはあるまい。
激指12
右の AI将棋は、
対応OS: Windows XP/Vista/7 ※32ビット版のみ対応
とのことなので、あまりお勧めしない。
左の 激指12 ならば、大丈夫。こちらをお勧めする。
お金が余っていれば、両方買ってもいい。
いずれにせよ、インストールは簡単なので、パソコン音痴のプロ棋士でも大丈夫。
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弱いアマチュア向けには、次の無料ソフトがお勧めだ。
→ 将棋ソフト (各種案内)
これは 2006年の記事だが、そのまま読んでいい。ただしリンク先ではソフトがバージョンアップしている。
【 オマケ 】
オマケで言うと、ソフトの使い方には、コツがある。
ソフトを相手に、じっくり熟考しては駄目だ。時間がいくらあっても足りなくなる。
私は通常、5秒しか考えない。5秒考えて、思いついた手を差す。
で、何手か進んで、局面が思わしくなかったら、「待った」をして、元の局面に戻って、やり直し。
これなら、頭をあまり使わずに、コンピュータと対決できる。
ただし、どれだけ待ったをかけても、負けてしまうのが普通だ。(コンピュータ側の設定を強くすれば。また、ソフトを高級ソフトにすれば。)
コンピュータに負けたくないのならば、コンピュータの設定を弱くするか、最初から弱いソフトを使えばいい。それには、上記で紹介した無料ソフトから選べばいい。
ハード制限なんてするならば、プロ棋士は負けを認めるべき。
(順位戦等に入れて継続的に勝負をするならば、スタンドアロンにすべきかもしれないが)
また、開発者の側で、不公平かどうかを考えるならば、
それはコンピュータ将棋連盟の方で考えることで、
日本将棋連盟の考える話じゃない。
まあ、その見解はわかります。最初に「賛否両論あるだろう」と書いたように。また、私も以前はそう思っていたし。
でもまあ、それはコンピュータが弱すぎた時代の話。ここまで強くなってくると、「金にものを言わせる」というのは、私は好きじゃない。純然たる技術競争になるように、条件は公平にした方がいい。
> それはコンピュータ将棋連盟の方で考えることで、
> 日本将棋連盟の考える話じゃない。
私もそう思ったんだけど、まあ、コンピュータ将棋連盟がそう決めた方がいいと思いますよ。
ここまでソフトが強くなったんだから。
今のままだと、プロの側が対戦拒否するかもしれない。それだと詰まらない。
技術競争とか、面白さという事であれば、同感です。
私もやっぱり一台で戦ったツツカナが一番好きですし。
人間っぽい思考というのもイイ。
ボナンザばかりじゃツマラナイですし。
ただ、プロVSコンピュータという頂上決戦にケチがつくのは嫌なので、
そこで手抜きをされるのは嫌だなぁと思ったもので。
興味深い分析をありがとうございます。
>『コンピュータはこちらにほころびを作らせるように、局面を複雑化する。複雑化したあとで、人間の思考の穴を突こうとする。だから、局面をなるべく単純化するべきだ。』
人間は、物事を記号化して効率の良いコミュニケーションをしたり、作業をパターン化して仕事のスピード化をはかるなど、おっしゃるように物事を単純化するのが得意ですね。それが行き詰まってから、初めて、複雑化というか、風呂敷を広げて、その後、再び単純化を始めますね。コンピュータ将棋が強くなって来ること、つまり、人間がコンピュータにほころびを作らせない術がなくなってしまうことが将来に来るようならば、そのような力は、大地震などの天災に似ていると感じました。将来、大地震を起こさなくする技術を発見する天才が出現する可能性と同様に、一度、人類がコンピュータ将棋に圧倒的に叩きのめされた後、コンピュータ将棋を打ち破る天才(あの二人の天才ではない対コンピュータに特化した者)が出現するのかなと考えてました。
これからは限られたリソースで強くするほうがいいですよね。
人間(プログラミング技術)VS人間(棋士)にもなってるわけで。
ただ、少し時期尚早かも。羽生、渡辺に勝ってない以上は
実はまだプロ棋士が強いんじゃないか?といつまでも言われる。
コンピュータが明らかに上となってから制限をかければいいと思う。
というわけで次回は羽生or渡辺とGPSとの5番勝負でしょうか。
もしくは今回と同じような棋士構成だが管理人のいう対策をしっかりやらせる。
羽生渡辺が負け越すか、2度今のようなメンツで惨敗したらさすがに
コンピュータ側がリソース制限しても何もいわれないでしょう。
あと、コンピュータは入玉と持将棋対策をしっかりしてほしい。
いきなりアマ以下になって興醒めする。そこを突こうとするプロにも。
例えばクラウドなどは開発は十万円以下のPCで済ませ本番だけAmazonやBIGLOBEなりでクラウドを1日だけレンタルすれば数十万もあれば相当な環境が借りれると思います
またPCの性能は日進月歩で10年後のPCがGPSに匹敵しないとも言い切れませんし、スマホも驚くべき性能になってるかもしれません
速度制限案はソフト対人間では意味の無い制限だと思います
10年後には棋士側にもとんでもないのが出てくるかもしれないですから、今現在の話だけでいいと思いますよ。
あとは個人的に楽しみたいので、ある程度互角に近い勝負が見たい、というのもありますが。
分散処理は、あちこちの枝で計算が続いたりやめたりするのを制御する仕組みが必要なので、かなり特別な割り当て機構を必要とします。だから東大のような先端技術の開発対象となります。東大は遊びでやっているんじゃありません。最先端の分散処理の研究のためにやっているんです。当然ながら、「Amazonでクラウドを借りたら、東大と同じようになる」ということはありません。
簡単に言うと、分散処理の OS をつくっているわけです。ごく簡単なものなら、市販されています。
→ http://www.computerworld.jp/topics/1468/205167
これは並列処理の計算ができますが、それでも将棋の探索木の制御は無理でしょう。お金を出せば、東大の最先端技術の入ったクラウドと同じものが手に入る、……ということはありません。東大の優秀な研究者の先端技術が必要です。
どういう技術かという研究報告は、下記で入手できます。
→ http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~kaneko/papers/IPSJ-GPWS2010024-1.pdf
管理人さんの仰っているような守備を優先する流れになって欲しいと思いますね。
倒される側としては、序盤で何も出来ずにやられるのは面白く無いので…
案外、攻撃重視の流れ=将棋衰退に繋がっている様な気さえします。面白く無いと人口も増えないでしょうから。
動かすことはできますが、仕事を分担する機能がないから、何百台ものパソコンが同じことをやっているだけで、GPSの側はちっとも強くなりません。
ただ、何百人ものユーザーを相手にすることはできますが。
ただし、電王戦ではなくコンピューター将棋選手権側に、人間の脳と同じ程度のエネルギー消費粋を作って、演算効率と最適化に向かわせるは面白いかも知れません。
エネルギー消費粋は、人間の脳は一日約2000キロカロリーのエネルギーを消費するので、一秒約24カロリー、換算すると約100wとなります。
それを踏まえて、コンピューター側が100w粋を作ると、効率化になるではないかと自分が考えてます。
実際今回のツツカナは宅急便の輸送事故でメイン機破損、ノートパソコンで走れたこととなりますが、棋力は100ポイント落ちの程度で演算性能が半分以下に下がったと比べてそこまで損したわけではありません。
その粋から電王戦へ優先推薦、というやり方は面白いと思います。
ちなみに、コンピューター選手権本家でも、今回電王戦のようにGPS将棋を動かすために学校のほぼフルクラスター起動、というのが出来ませんし、注目を集める事自体は違わないですが、コンピューター将棋から見ても異例ということは考えるべきではないかと思います。
無論タイトル保持者に対する礼儀としてもこれくらいは必要となるとはわかりますけど、じゃあ次は1000台か?10000台か?というのもちょっとおかしいかなと思います。
ここでの議論に限らず、人間と将棋ソフトとの対局の条件を公平にすべきだという人がしばしばいますが、この「公平」という言葉にはいかがわしさを感じます。それは個々の人が考える「自分にとっての公平」だからです。この場合で言うなら、プロ棋士がソフトに勝てるようにルールを調整しろということでしょう。その意図を隠すために「公平」という言葉を使っているのです。プロ棋士を勝たせたいという底意地から発言しているような人の意見には、耳を貸すべきではないと思います。そういう人は決して「公平」ではないからです。
スポーツでも何でもそうですが、自分のひいきにしている側が惨敗したりすると人間は感情的になるものです。ルール変更や「制限」の議論にはそういう感情論と、その種の人間特有の身勝手さが透いて見えます。人間を勝たせるためにはどうすればいいかと考えていること自体が、決して「公平」な態度ではないということにどうして気づかないのでしょう。
人間がソフトに勝てるようにしたいのなら、ソフトにハンデ戦をしてもらえばいいと思います。ソフト側に「香」なり「角」なりを落として対戦してもらうのです。かつてソフトが弱かったころ、プロ棋士は二枚落ちや飛車落ちで相手をしていました。今度はプロ棋士が、下座に座るわけです。強いものに対しては、それが礼儀というものでしょう。人間がソフトに勝てるようにする、最も公正で簡単な方法です。
・ プロ棋士は、コンピュータに慣れよ。
・ コンピュータは、ハードを制限するべき。
このことが、次の電王戦から実現することになった。詳細は下記。
→ http://news.mynavi.jp/articles/2013/08/22/denou3/
一部抜粋
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(1) 出場ソフトは主催者が用意する統一のハードウェア(ハイスペックPC・GALLERIA)を使用する。
(2) プロ棋士側には本番と同じソフトおよびハードで事前に練習対局できる環境が提供される。
※ 提出後の事後改良は不可。
これはちょっと厳しい。
棋譜はこちら。
→ http://hantosidegodan.seesaa.net/article/384029039.html
ソフトに穴があった感じで、勝手にこけている。おもしろくない。
これはもしかして、人間側が事前にソフトを研究していて、ソフトの穴を見つけていたせいかもしれない。もしそうなら、つまらないですね。今後の対局は「ソフトの穴探し」になってしまって、人間側が全勝することになってしまう。(穴がある限りは。)
事前提出というルールはやめた方が良さそうだ。つまり、若干の事後改良や改造を認めるべきだ。
これだったら機械に主導権がある。だったら、機械を貸し出したとしても問題はない。
将棋連盟はスポンサーがあって、成り立っていますのでプロがコンピュータに簡単に負けることを恐れているようで人間有利のルールに変更されたようです。