F35 の価格がどんどん上昇している。1月の報道では、下記の通り。
本年度予算で購入する機体は米側の提案価格を上回る一機百二億円となり、新年度分は一・五倍に高騰して百五十四億円になる。これは1月の金額だが、現在では円安が進んでいるので、さらに上昇する見込み。私は以前、
→ http://military38.com/archives/22471159.html (東京新聞の転載)
「100億円で契約しても、実際には 200億円ぐらいになるだろう」
と予想していたが、それが現実化しそうだ。というか、上の数値は兵器システムなしの数値だから、兵器システムを加えれば 200億円を突破するのは確実。ライセンス生産まで考えると、300億円近くになりそうだ。
そこで私としては、新たな提案をしたい。こうだ。
「 F35 の価格がどんどん上昇しているので、本格導入を延期する。当面は、老朽化した F4 の後継機(および一部は F15 の代替機)として、タイフーンを大量の配備する。その後、5〜10年たったら、F15 の後継機として、F35 を大量配備する。この時点では、ほぼ 100%のライセンス生産とする」
いろいろ考えると、これがベストであるはずだ。
なお、現状の案だと、次のようになる。
・ 2022年ごろまで、日本の防空網に穴があく。
・ 費用がやたらと高額になる割には、機数が少ない。
・ F35 のライセンス率は低い。(国内産業に不利。)
結局、F35 の導入を否定するのではなく、延期だ。
──
なお、以上のことは、下記項目の追記分でも、少し言及したことがある。
→ F35 とタイフーンの比較 【 追記 】 ( 2012年04月17日 )
だから、本項の話は、特に目新しいわけではない。以前から上記項目の追記分を読んでいた人には、「同じことを言っているな」と思われそうだ。ごめんなさい。
【 関連項目 】
→ F35 の調達が破綻 ( 2012年04月07日 )
尖閣の防衛ではかなり不安があるとか。