乙武洋匡がエイプリルフールのネタで、「手足が生えてきた」とツイートした。これをリツイートする人々が大量にあふれたそうだ。
→ 乙武洋匡「手足が生えてきた」エイプリルフールのツイッターに反応殺到
これを読んで私が思ったのは、「単に騒ぐだけでは面白くない。これを嘘から出たまことにしたい」ということだ。
「そんなことは可能か?」
と疑う人が多いだろう。
だが、ハイテク技術を使えば、機械的に可能となる。これだ。
→ 「脳で操る」驚異の先端技術:テレビ東京 (動画あり)
→ 脳波で制御する義手、14週間の訓練で好成果
上記は脳波から動かすから、手足のない人でも大丈夫。
一方、手足を切断して、根元が残っている人ならば、残っている神経を使った義手が使える。これは私も前に述べた。
→ 筋電義手
ついでに動画を紹介しよう。
というわけで、冒頭のようなことは、現実に可能なっている。ハイテク技術を使えば、エイプリルフールのネタとなるような嘘が、現実になるのだ。IT技術というものは、こういうところに使ってもらいたいものだ。アメリカではそれが実用化に近い水準になっている。(研究段階では実現している。)
──
この分野では、日本にも頑張ってもらいたいものだ。日本は名だたるロボット先進国だからだ。
ところが現実にはどうかというと、ロボットまでアニメ化しており、オモチャロボットなんかに熱中しているありさまだ。
→ 僕、ロボット宇宙飛行士なんだ (動画あり)
→ ロボ・ガレージ
オタク趣味ですね。トヨタや東大がこんなオモチャに熱中して喜んでいるんだから、困ったものだ。
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実は私は前に、この点を批判したことがある。
「トヨタはウイングレットなんていう、セグウェイの二番煎じなんかをやっていないで、身障者用の半ロボット(サイボーグふうになる機械)を開発せよ」
という趣旨。
→ トヨタ・ウィングレット (2008年08月02日)
これをトヨタが読んだのかどうかは知らないが、その後、トヨタはこの分野に進出した。
→ トヨタ、医療・介護用のロボットを初公開
→ 体の不自由な人向け…トヨタがロボット開発 (2012/09/21)
つまり、トヨタはすでに身障者用のロボを開発しているわけだ。この件については、私も「立派だ」と評価したことがある。
→ トヨタの身障者用ロボ (2011年11月01日)
それで調べてみると、トヨタには身障者用を開発する実績がいくらかある。
→ トヨタ 身障者 ロボット - Google 検索
ただしこれで見つかるのは、簡単な報道だけだ。トヨタの公式な発表はないらしい。
それでも、トヨタがやっていることは立派だ。アシモなんかに熱中するホンダは方向がズレている。また、日産はあくまで自動車ロボットしかやっていないので、全然ダメだ。さらに駄目なのは、家電各社だ。何やっているんですか。
[ 付記 ]
以上は民間の事情だ。他に、国の施策の問題もある。やっているのは、あまり多くない。独立行政法人(利権や産総研?)と大学ぐらいか。
ちなみに、東大は、これ。
→ 東京大学システム工学研究室構
理研は、あまり目立たない。
産総研は、これ。
→ 産総研: 人間に近い外観と動作性能を備えたロボットの開発に成功
まったく、オタク趣味ですね。日本の研究者は、どいつもこいつも、そろってオタクばかりだ。脱オタクしてもらいたいものですね。 (^^);
そのせいで、米国に比べて周回遅れ。乙武洋匡の願いを聞き入れるなんて、まず無理。
[ 余談 ]
日本は米国よりも大幅に遅れている。のみならず、方向性もまずい。(上記のオタク路線。)
また、そもそもこの分野にかける研究投資の総額が少なすぎる。民間も駄目だし、政府も駄目だ。厚労省も研究開発なんか思想にない。
金がないからか? いや、そうでもない。たとえば、生活保護費は莫大にある。人を遊ばせておいて、莫大な金を払っている。どうせなら、「金を払って働かせる」というふうにすればいいのに、働かせない。
→ 生活保護制度を廃止せよ
→ 生活保護の根本対策
こうして、莫大な金が無駄に消える。どこかの芸人の不正受給みたいなものは放置されるが、乙武洋匡の夢を現実にするためには金を投じない。この日本の現状が「えーっ。うっそー!」と騒ぎたくなるありさまだ。一年中、エイプリルフール。
【 追記 】
ホンダはちょっとは介護ロボットをやっている、という情報を得た。下記のようなもの。
→ http://www.honda.co.jp/robotics/
パナソニックもちょっとはやっているようだ。
→ http://panasonic.co.jp/ism/robot/
ソニーは以前は AIBO という犬ロボットをやっていたが、その後、撤退したようだ。今もあるのは、次のような痕跡だけらしい。
→ http://www.sony.jp/products/Consumer/aibo/
【 関連サイト 】
本文中には (動画あり) と記したサイトが二つ紹介されている。いずれも興味深い動画があるので、見ることをお勧めする。
