私は世界史がどうにも不得意だったが、大学卒業後に、「自分は世界史がすごく得意だった。何の苦労もしなかった」という友人と話をして、目からウロコになったことがある。
私の場合は、歴史というものを暗記科目だと思って、しきりに事項を記憶していた。記憶テストみたいになって、やたらと頭脳の負担になっていた。
ところが友人の場合は違った。その歴史的な事件についてイメージを思い浮かべていると、「あれがこうなって、こうなった」というストーリーを記憶することで、何の苦労もしないで記憶できたという。それはちょうど小説や漫画のストーリーを記憶するようなものだという。
「あ、そうだったのか」
と私は思って、目からウロコだった。
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これと似た話をする人がいる。ネットで見つけた。
僕の学生時代の得意科目は「世界史」でした。どれ位得意だったかというと、定期試験では90点を下回ったことは殆どありませんでしたし、199x年のセンター試験では、自己採点ですが100点でした。大学生時代に家庭教師をしたりしていると、勉強法ってみんな教えられてないんだなぁと実感しました。なので、ここで効率の良い勉強法を公開しておこうかと。ここでも、先の話と似た話がある。
1:その科目を好きになる
最大のコツです。これはもう全然違います。
2:漫画を熟読する
漫画世界の歴史、漫画日本の歴史を全巻読んでました。中学生くらいまではそれだけで勉強がいらなかったりします。漫画は歴史上の人物がキャラクターとなって、喋りながら物語・ストーリーが進むので歴史の流れを把握・記憶しやすいのです。
( → センター試験世界史で100点を取るの為の8つのコツ )
ただ、その具体的な方法として、「漫画を読む」という方法が示されている。
なるほど。漫画ならば、読みやすいし、歴史をストーリーとして理解することができる。人物もただの名前ではなくて、顔のある生きた人間として理解される。これならば歴史が「生きた時代」となってよみがえるから、はっきりと心に残る。
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では、具体的には、どの漫画がいいか? いろいろあるのだが、まずは値段の安い文庫本を読むといいだろう。
漫画版 世界の歴史 全10巻セット
これを読んで物足りなかったら(もっと意欲が湧いたら)、さらに別の漫画を読んでもいい。次のページで紹介されている。
→ 学習用漫画 『世界の歴史』 の比較
→ 学習用漫画 『日本の歴史』 の比較
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どんな漫画か、中身を見たければ、次のページに画像がある。
→ 集英社が文庫化した「世界の歴史」がすごい件。(学研も)
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というわけで、世界史や日本史が不得意な人は、まずは漫画を読むといいだろう。そうして基礎的な知識を得たあとで、歴史を生き生きとしたものとして理解すれば、その先の知識もあたまに入るようになる。
[ 付記1 ]
ただ、私自身についての方針を言うなら、「世界史」を選ぶよりは、「公民」ないし「倫理・政経」を選ぶべきだったな。こっちの方は大得意だったから、何の苦労もなく満点を取れた。哲学や法律を理解して覚えるのは大得意。「世界史」よりは、こっちを選ぶべきだった。そうすれば、漫画を読む手間すら必要なかった。
だけど、私が受験した当時は、理系は「倫理・政経」を選択できなかったような気もする。よく覚えていないけど。
( ※ ちょっと調べ直したら、当時は社会2科目受験だということだったから、2科目のうち1科目は「倫理・政経」を選択したのかもしれない。受験勉強した覚えは全然ないけど。)
[ 付記2 ]
歴史を理解するには、生き生きとしたものとして理解するべきだ……という話は、次の項目にも書いてある。
→ 「無常という事」解題
地理は幼少の頃から地図に親しんでいたので、そんなに勉強した記憶は無く、過去問を解いていただけですね(多分)。
倫社も世界史と同じく、誰それがこう言った。ああ言ったという流れをつかんでいたような気がします。大昔なので忘れてしまいましたが。
私は小学校の頃からあの手の学習漫画を読みふけっていたおかげか、全科目が小説的に楽しめました。
もっとも、休み時間に遊ぶ友だちはいませんでしたが。
なのに安価な文庫版があると知って驚愕しました。
教えてくれてありがとう。