2013年03月09日

◆ 子宮頸がんワクチンの副反応

 子宮頸がんワクチンの副反応が問題になっている。これを解決するには、どうすればいいか? 場合によっては、鎮痛剤を使うと良さそうだ。 ──
 
 子宮頸がんワクチンの副反応が問題になっている。(用語:薬なら副作用、ワクチンなら副反応)
 子宮頸がん予防ワクチンの接種を受けた東京都杉並区の女子中学生(14)が、歩行障害や腕のしびれなどの症状が出て一年三カ月間、登校できない状態だったことが分かった。
 ワクチンは三回接種する「サーバリックス」。母親によると、2011年十月、区内の病院で二回目の接種を受けた直後からしびれなどの症状が出た。その後、歩行困難な状態になった。入院も二十日間に及んだ。今年一月には登校できるようになった。
( → 東京新聞
 念のために他の例を調べると、次の報告がある。
  → 子宮頸がん予防ワクチンの副反応報

 世界的には、米国や英国の例が見つかる。
  → 子宮頸がんワクチンで歩行障害などの副作用!世界各地で〜
 インドの少女の例もある。
  → インドで「子宮頸癌ワクチン」接種の犠牲者多数!!

 では、これらの副反応は、どういう機序で起こるのか? 失神については、「痛みが原因だろう」という推定がある。
 子宮頸がんの予防ワクチン接種後、失神した例が、過去2年余りの間に国内で567件報告されていることが27日、厚生労働省のまとめで分かった。注射に伴う痛みや恐怖心が原因とみられる。
( → (読売新聞) - Yahoo!ニュース
 他に、次の解説もある。
 (頭痛と発熱という副反応は)免疫反応が起きており、自身の白血球の一つの好中球がワクチンに反応し、発痛物質、熱発物質を出し、脳の体温調節中枢に指令を出し、熱を上げているためです。ウイルスが熱に弱いため、生体が反応して熱発させてウイルスの力を弱めようとするからです。
( → 子宮頸がんのワクチンの副作用について。 - Yahoo!知恵袋
 これからわかるように、ワクチンの副反応とは、ワクチンそれ自体に毒性があるのではなくて、体が過剰反応してしまうことが原因であるようだ。

 そして、このような過剰反応については、解熱鎮痛剤が有効である、というのが一般的な解釈だろう。
 解熱鎮痛剤とは、アスピリンなどの、プロスタグランジン抑制剤のことだ。これは人類における画期的な発明であると見なされている。
  → 薬の王者・アスピリンの物語
 今日では(副作用のある)アスピリンのかわりに、アセトアミノフェンや、イブプロフェンが使われることが多い。ともあれ、このような解熱鎮痛剤を使うと、ワクチンの副反応を抑制することができる。そのことは、上記記事のすぐ続きにも記してある。引用しよう。
 「解熱鎮痛剤を内服しても、ワクチンの効果は得られます」
 つまり、ワクチン接種のあとで、解熱鎮痛剤を内服しても、問題ない。

 ──

 というわけで、次のことを提案したい。
 「ワクチン接種ので、解熱鎮痛剤を内服するべし」

 あるいは、次の方が良さそうだ。
 「ワクチン接種の直前に、解熱鎮痛剤を内服するべし」

 このようにすれば、体内の過剰反応を抑えて、副反応の被害を抑制できると思える。また、少なくとも「痛みによる失神」や「発熱によるだるさ」などは抑制できるだろう。

 ただし注意。これが有効なのは、「痛みによる失神」や「発熱によるだるさ」などだけだ。重篤な副反応については、抑止できない。このことは理解して置いて欲しい。




 さらにもう一つ。
 このような問題を少しでも減らすためには、私としては次のことを提案したい。
 「中学生に対する接種はやめる。高校1年の入学時にやれば十分


 なぜか? 中学生の場合は、まだ体ができていないし、第二次性徴の最中だからだ。
 ワクチンの被害が大きいことには、第二次性徴の最中だということがかなり影響していると思える。
 第二次性徴の最中だということは、体が「第2の発生期にある」ということだ。換言すれば、胎児のようなものだ。なのに、胎児を形成している妊婦に薬を飲ませるということは、危険きわまりない。どのような薬であれ、妊婦に薬を飲ませるということは、危険きわまりない。
 そして、それと同様の危険なことをやっているのが、「中学生の少女に危険度の高いワクチンを接種する」ということだ。
 実際、死亡や重篤な後遺症が起こるのは、この時期の少女が大部分であるようだ。一方、18歳以上の女性では、このような大きな副反応が起こることは少ないようだ。
 
 別項のコメント欄でも述べたが、そもそも、十代の性交体験率はあまり高くない。
  → 年齢別の性交体験率
 特に、中学生の段階では、低い。
  → 中3のセックスの体験率は、男子:6.8%、女子:8.7%
 また、体験者も、相手は同級生などが多いだろうから、性病の感染者は少ないはずだ。(童貞と処女だから。)

 というわけで、中学生の段階では、ワクチンを接種する必要性は著しく低い。接種した方がいいのは、中学生のうちからセックスのやり放題をしている少数者だけだ。そのような少数者がいるからといって、ほぼ全員にワクチン接種を推進するのは、危険度が高い。なぜならそれは妊娠中の妊婦に薬を投与するようなものだからだ。

 「ワクチンを接種するとしても、中学生ではなく、高校1年になってから 9〜10歳の段階で」
 というのを原則としたい。

 ちなみに、この方針を取っていれば、冒頭の被害は起こらなかったはずだ。なぜなら、この少女は、現在は14歳だが、ワクチンを接種したときは 12歳だったからだ。
 女子中学生は 12歳 だった2011年10月に区内の医療機関で2回目の接種をした。その直後、接種した左腕がしびれ、腫れて痛む症状が出た。
( → 朝日新聞デジタル
 12歳の少女に副反応の大きなワクチンを接種するというのは、危険度が高い。このような方針を避けるべきだ、というのが、私の見解だ。

( ※ 本項を最初に書いたときは「中学生よりも後で」と書いたが、その後、「中学生になる前に」というふうに書き改めた。その理由は → 子宮頸がんワクチンの是非 。ただし、小学生でのワクチン接種を推奨しているわけではない。できれば「乱交する時期までは接種しない」が好ましく、次いで、「どうしても接種するなら小学生の段階で」となる。)


 《 注記 》

 「ワクチンの接種は最初の性交の前にするべきだ。さもなくば効果がない
 という見解があるが、これは勘違いである。正しくは、
 「ワクチンの接種は最初の感染の前にするべきだ。さもなくば効果が少ない
 ここで、性交と感染は、同義ではない。なぜなら、ウイルスを保持していない男性もたくさんいるからだ。特に、若年者ならば、童貞と処女だった人が多いので、感染率はとても低い。
 また、コンドームを使えば、感染の危険性は大幅に下がる。

 したがって、中学生の少女に言うなら、次のように言うべきだろう。
  ・ 年長者とセックスすると、感染の可能性が高い。
  ・ コンドームなしでセックスすると、感染の可能性が高い。

 これらのことを指摘したあとで、次のように推奨するといい。
 「セックスをするなら、ワクチンを接種したあとにするべし。それまでは待て」

 この方針さえあれば、中学生の段階で急いで接種する必要はない。高校1年の段階で接種しても、十分に間に合う。
 とにかく、「中学生の段階では(一律の)ワクチン接種はやめた方がいい」というのが、私の見解だ。
( ※ 接種した方がいいのは、中学生の段階でやり放題の女子だけだ。)
( ※ 中学生の段階からやり放題の少女に対しては、子宮頸がんワクチンよりも、もっと別のことを心配した方が良さそうだ。性病にもいっぱいかかっているだろうし、エイズの危険もある。)
 


 [ 付記 ]
 一般に、医者というものは、生物学の知識が足りないようだ。そのせいで、人間というものを、「すでに完成した個体」と思いがちだ。
 違う。人間というものは、第二次性徴が終わるまでは、個体形成が完成していないのだ。それが生物としての人間の特性だ。(他の生物も同様のことがあるが。)
 人は、第二次性徴のときに、「第2の発生期」を迎える。その生物学的な意義を、医者はもっと理解するべきだ。ワクチンの効果がどうのこうのというのは、二の次の問題なのだ。
 医者というものは、病気の人間を直すことばかり考えている。機械の故障修理のようなことばかり考えている。だから、まともな人間が個体形成をしていくという過程を無視しがちだ。それはつまり、人間が生物であるということを見失っているということだ。
 そして、そのせいで、冒頭の少女のような被害が生じる。
 
( ※ そもそも子宮頸がんのワクチンは、ウイルスの型の違いがあるから、予防できる率はあまり高くない。あまり当てにならないんですよね。こんなものを大急ぎで接種する必要性は高くない。なのに、一律で接種する方針があるから、冒頭のような被害が生じる。)



 【 関連項目 】
 過去記事。
 
  → 子宮頸がん:ワクチンと検査
  ※ 以前書いた話。ワクチンよりも検査を、という話。

  → 子宮頸がん:ワクチンよりも大切なもの
  ※ 本項の続編。次項。

 後日になって書き足した記事。
  → 子宮頸がんワクチンの是非




 【 関連サイト 】

 (1)
 「子宮頸がんの新ワクチン」というタイトルで、重要な情報。
  → http://d.hatena.ne.jp/marusan55+55/20101113
  朝日新聞の高橋真理子記者(有名人)の記事をわかりやすくまとめている。
 (*) 子宮頸がんのワクチンを公費助成で全女性に接種しよう、という動きがあるが、ワクチン接種で片付くほど話は単純ではないそうだ。

 (2)
 下の (3) の書評。
  → 書評:子宮頸がん予防 高橋真理子著
 
 (3)
 Amazon の書籍。
  → 最新 子宮頸がん予防 ワクチンと検診の正しい受け方 高橋真理子 (著)
 単純に「ワクチンは有効だから必要だ」と思っている単細胞の人々は、この本を読んで、物事を複数の視点から見るといいだろう。「効用と副作用」というような問題は、簡単に結論が出るものではないのだ、と理解しよう。
 
 なお、Amazonの書評に、次の文言がある。
 “「若い男性は性的に活発なのだから、男性に接種」し、女性は検診とした方が良いのかもしれない。”

 なるほどね。中学生の女子に接種するよりは、高校生の男子に接種する方が有効だろう。
 だいたい、「何が何でも最初のセックスの前に」なんて言い出したら、小学4年生ぐらいから接種しないといけないことになる。ロリオタの世界だな。



 [ 余談 ]
 「子宮頸がんワクチン」というのは、マイナーな話題かと思ったら、さにあらず。朝日新聞の人気記事ランキングでは1位だ。
 フェースブックで1位。
 はてなブックマークで1位。
 いずれも朝日の記事では人気1位である。( 2013-03-09 )
  → ソーシャルランキング:朝日新聞デジタル
posted by 管理人 at 18:50| Comment(3) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
【 追加情報 】 《 新ワクチン、ガーダシル 》 

 「サーバリックス」という従来のワクチンのほかに、新たに「ガーダシル」というワクチンも使われるようになった。

 どちらも16、18型のウイルスに対応するが、ガーダシルは6、11型にも対応しているそうだ。それだけ、効果が大きい。(尖圭コンジローマを予防できる。)
  → http://qq.kumanichi.com/medical/2011/09/post-1821.php
  → http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=46401

 ただし、尖圭コンジローマというのは、これは悪性ではなく良性なので、生死に関わるほどではないようだ。
  → http://www.std-lab.jp/stddatabase/db008_popup.php

 その一方で、ガーダシルによる副作用で死亡する例がいくらかある。
  → http://satouclk.jp/2012/05/post-43.html
  → http://satouclk.jp/2012/06/post-45.html
  → http://satouclk.jp/2012/05/8920.html

 実際にはどっちの死亡者が多いか? どうもよくわからないようだ。次の参考情報がある。
  → http://nakamura-naika.net/HPV_vacctine.html
  → http://web177.net/index.php?tenpu1
    「サーバリックスの方はガーダシルよりも死傷者は少ないですが、
    製薬会社が因果関係を認めずカウントされてない事例が出ています」


 どっちがいいか、というより、どっちもやらない方がいいみたいですね。
 
 なお、子宮頸がんにかかるのは、30〜40代の女性が多いそうだ。ここまで生きてこられたのなら、癌で死ぬとしても、絶望的というほどではあるまい。すでにセックスを十分に楽しんだのだし、思い残すこともないだろう。
 一方、12歳ぐらいで子供が死んでしまうというのは、やりきれない。まだ人生の一番おいしいところを体験することもなく死んでしまうのだ。本人としても無念だろう。その意味で、思春期以前の子供を死なせるワクチンというのは、きわめて罪深い。やらないほうがよさそうですね。
Posted by 管理人 at 2013年03月11日 19:01
本項には、

> 第二次性徴の最中だということは、体が「第2の発生期にある」ということだ。換言すれば、胎児のようなものだ。

 という記述があったが、これに対して、次の批判があった。

> 第二次性徴と、胎児の発生過程を同列に扱えるはずがありません。
> 分裂・増殖の複雑さ、頻度とも、比較になりません。
  → http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/34495575.html
  → http://softairgun39.blog.fc2.com/blog-entry-1328.html

 これは誤解である。
 @ 「同列」ということはない。あくまで「類似」である。特に、発生の初期はまったく関係なくて、出産の直前(妊娠270日以後)のころが、類似関係にある。このころであれば、もはやほとんど完成形に近いので、分裂や増殖は第二次成長のころと比べて、大差ない。
 A 第二次性徴のころには、体が急激に拡大する。ほんの1年ぐらいで、身長が 10センチ以上も伸びる。体重も大幅に増える。さらには性徴となる器官も変化する。このような急激な成長と変化は、他の時期(緩慢な成長期)とはまったく異なる。……だから、その違いを強調するために、比喩的に胎児の時期を持ち出しだわけだ。ここではあくまで、「急激な成長・変化」を示すための比喩・類似を示している。個体発生の初期(器官形成期)は、関係ない。
 本項が何の話を述べているか、きちんと理解してほしい。「第二次性徴の時期には肉体が急激に成長する」と述べているのだ。「第二次性徴のときには新たに根源的な個体発生が生じている」と述べているのではない。お間違えなく。
( ※ 当たり前のことなんだが。わざわざ人の話を曲解する必要はないんだが。……ともあれ、「勝手に誤解して批判する」という藁人形論法の人が多すぎる。言ってもいないことを言っていると勝手に思い込んで批判するわけ。もうちっと常識を働かせてほしいものだ。いちいち「相手は気違いみたいなことを言っているのだ」と思い込む必要はない。)

 ※ というか、そもそも「比喩」というのを理解できない国語力に難点があるのかもしれない。
 例。「彼女は薔薇のように美しい」
 という表現を読んで、
 「彼女は人間だぞ。植物じゃない。花びらもない。人間を薔薇と同列に扱うのは、非科学的だ!」
 比喩というのを理解できない人は、ときどきいるものです。
Posted by 管理人 at 2014年11月24日 00:40
ちなみに、未成年では「酒・煙草」が禁止されています。これらのものが成長期の人間に明白な悪影響を及ぼすことが判明しているからです。成長期に有害物を取ることは、明らかに問題があるのです。

 とすれば、酒・煙草と同様の( or もっと過激な)影響が、ワクチンの副作用として生じたとしても、不思議ではないでしょう。
 「未成年と大人で影響は同じだ」
 と考えることの方が非科学的です。
Posted by 管理人 at 2014年11月24日 00:56
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