一次産業(農業)と、二次産業(農産品加工)と、三次産業(農産品販売)を、全部まとめてやろう、というわけ。それはそれでいい。しかしその名称を「六次産業」と呼ぶというネーミング・センスには、呆れる。
一次産業と二次産業と三次産業とを合わせれば、六次になる……なんて、阿呆の発想としか思えない。序数と基数(順番と量)の区別ができないからだ。
たとえれば、こうだ。
「オリンピックで、1位と2位と3位を独占しました。全部合わせて6位です。日本はオリンピックで6位になりました。万歳!」
……んなこと、あるわけないでしょ!
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一次産業と二次産業と三次産業とを合わせたものを呼ぶとすれば、「全次産業」だろう。「六次産業」つまり「六番目の産業」なんて、馬鹿げている。
DQN ネームが世の中にはびこっているが、政府までもこんな用語を使っているのだから、呆れる。
→ 農水省のページ
[ 付記 ]
数字は、オリジナルでは、足し算だということだ。
→ Wikipedia
しかし、掛け算だという説もある。
→ 6次産業について |第一次産業ネット SANGYO.net
ま、どっちにしても、計算は間違っているけどね。答えの「六番目」というのが間違いです。零点。
どっちがひどい間違いかというと、掛け算の方でしょう。単位が 次 の3乗になっているから。結果は「6 次」じゃなくて、「6 次3」です。
ま、どれもが言葉遊び。冗談ならいいが、まともに語ると、馬鹿にしか見えない。