高校野球の大物である大谷が日本ハムに入ることになったそうだ。これは「意志の大切さ」を教える。 ──
大谷が日本ハムに入ることになったそうだ。詳しくは下記。
→ 大谷の日本ハム入り (日刊スポーツ)
よくもまあ大谷の気持ちをひっくり返したものだ。これほどの大物を獲得できたとなると、昨年の菅野の失敗も報われる。ドラフト1位に5回ぐらいはずれた以上の価値がある。
ダルビッシュといい、大谷といい、日ハムは他チームが取りに行かない大物を取りに行って成功した。たいしたものだ。
その教訓は?
「諦めたらそこで試合終了だよ」 (スラムダンク)
これに似た例は、将棋の竜王戦で、三連敗から四連勝した、渡辺竜王の例がある。その転機に、彼の奥さんの描いたイラストがある。
→ 渡辺竜王の妻のブログ
→ 本人の感想
→ 当時の解説記事
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諦めてしまったら先へは進めないのだ。このような意味で、意志というものはとても重要なのである。
そして、意志(というより、意志力 = パワー)というものは、人間にもともと備わっているものではない。人間が意図的に高めようとすることで高めることができるものだ。その意味で、「意志を高めよう」という最初の意志をもつことは、きわめて重要なのである。
そして、そのきっかけとなるものは、たいていは、他人の言葉だ。「誰かの言葉に感動して、そのように生きよう」と思うものだ。
その意味で、自己啓発本とか、人生訓とか、そういうものは、それなりに有益なのである。
「諦めたらそこで試合終了だよ」
「精神一到何事か成らざらん」
「Where there's a will, there's a way.」
「思考は現実化する」
これらの言葉を意図的に心に留めておくことは、それなりに重要なのだ。
そして、その道を取って成功した実例が、いくつかある。
・ 本田圭佑と長友佑都
・ 大谷を取った日本ハム
一方、逆の道を取って、自滅する人もいる。自己啓発本を否定して下品さをさらけだした人がそうだ。下記で示した。
→ 書評ブログ: 自己啓発本は役立つか?
「そんなことできっこないよ」と思って、スネてばかりいては、スネ夫みたいになるだけなのだ。そういう態度では決して成功しない。そういう態度では自分の持つ能力を 100%発揮することはできない。自分の能力の大半を眠らせたまま人生を終えることになる。
そういう言葉を聞くと、反発する人もいるだろう。
「そういうのは非科学的だ。気力なんかで結果が変わるわけがない」
しかし科学的には、やる気になることの効果はきちんと証明されている。人は、けなされるよりも褒められる方が、能率が上がるのだ。
→ 褒められると成績があがるのは本当です!
→ 「"褒められる"と"上手"になる」ことを科学的に証明
→ スタンフォードの心理学教授に学ぶ子供の教育方法
褒めることぐらいでさえ、これほどの差が付く。とすれば、「何が何でも」という強い意志力をもつことの効果は、実に甚大なのである。
日ハムの場合、強い意志によってダルビッシュを得たことで、数年間にわたって日本歴代最強のピッチャーを有した。その間に3度も優勝している。( → 出典 ) さらに、ダルビッシュを手放したときには、40億円もの金を入手した。ボロ儲けだ。
それと同様の効果が、大谷からも得られそうだ。強い意志をもつことは、これほどにも大きな結果をもたらすことがあるのだ。
[ 付記 ]
普通の人が人生で成功するには、どうすればいいか? 私なりに一つアドバイスしておこう。それは、
「物事に積極的になること」「ポジティブになること」
である。
逆に言えば、次のようなことは、してはならない。
「物事に批判的になること」「ネガティブになること」
しかるに、この手のことをやりたがる人は、結構多い。
たとえば、トンデモマニアがそうだ。他人の悪口を言うことを目的として生きている。
また、切込隊長のブログも、やたらと他人の失敗を見つけては、大喜びしている。
→ 例1 ,例2 ,例3 ,例4
また、先の自己啓発本の紹介でも、やたらと批判して下品になった女性の例がある。
このような例では、他人を批判すればするほど、自分がどんどん下品になっていく。だから、こういう人たちを見たら、「他山の石」とするがいい。「自分はこれほど下品にはなるまい」と、気を引き締めるといい。
上で実例を出したが、これらの人には、私は申し訳なく思う。別に、これらの人々を批判する意図はない。ただ、これらの人が「落とし穴」に嵌まっているのを見て、「自分はその落とし穴には嵌まるまい」と気を引き締めているのだ。そしてまた、読者に対しても、「同じ落とし穴にははまらない方がいい」と勧告している。
人を攻撃すれば攻撃するほど、その攻撃の矢は、相手よりも自分を傷つける。誰かが愚かなことをしたならば、その相手には、攻撃を向けるよりは、憐れみを向けるべきなのだ。私としても、上記のトンデモマニアや、切込隊長や、女性コンサルタントに対して、攻撃する意図はない。むしろ、哀れみを感じている。「かわいそうに」と。「何も自分で自分の人生を傷つけなくてもいいのに」と。
そして、上記の人々が、私の話を読んで、人生の生き方を改めてくれたなら、私としては「彼らが救われて喜ばしい」と思う。彼らのためを思ってこそ、下品な言葉で他人を攻撃する彼らのことを、心から哀れんでいるのである。
[ 余談 ]
「あんたってホントに意地悪ですね!」
という非難の声が聞こえそうだが。……いや、そんなことないです。親切で言っているんだよ! ホントだよ! (……どうせ誰も信じてくれないだろうけど。ぷん。)
2012年11月27日
過去ログ
今回は栗山監督の交渉の結果としての翻意なので美談ともいえましょうが
これが「お金」による結果だったならば…
こうした事態が続く限り
NPBドラフト制度の問題点はあやふやなままですから。
大谷選手には既成の制度を突き破って
メジャーに挑戦してほしかったですね。
管理人さんが褒めている点が「日本ハムの意思の強さ」であり
「大谷が日本ハム入りすること」ではないことは理解しております。
あくまで個人的な感想です。
あと、お金の点では、大損することになります。日本に入ると、1億円が上限です。年俸もたいしたことがない。アメリカに行けば、契約金だけで最低でも5億円。競争になれば 10億円です。日本で5年間に稼ぐ総額を上回りそうだ。さらに成功すれば、サラリーも高額になる。ざっと見て、20億円の損失かな。
それでもまあ、意志の弱い人はたいてい失敗するので、アメリカに行かない方が正解だったと思います。行けば、西岡みたいになっていた可能性が高い。
逆に、藤浪は米国向きですね。だけど彼はもともと頭がいいので、リスクを負わなかったのでしょう。
彼は素材はとてもいいが、完成度がすごく低い。技術的には全然ひどすぎる。修正するべき点がとても多い。まともな野球教育を受けたとはとても思えない。全面的に作り直す必要がある。
だが、そういうことは、米国野球では向いていない。米国野球はコーチはあまり口出しをしないで、放任主義であることが多い。技術的にきちんと指導できるだけのコーチはあまりいないことが多い。(ダルビッシュを修正したマダックスは例外。ダルビッシュはすごく運が良かった。下手をすれば、コーチを得られず、井川みたいになっていたところだ。)
というわけで、大谷は日本できちんと指導を受けて、全面的に修正してもらった方がいい。それは日本でしかできないだろう。たぶん。(優秀なコーチがいる米国球団に決まるとは限らない。)
彼の素材は、ものすごくいい。傑出している。その素材がポシャることは、是非とも避けたい。とすれば、米国よりは日本で育成される方が、彼にとってはずっといいのだ。特に、頭が良くなくて、井川みたいに「どうしても米国に行きたい」なんていうわがまま坊やにとっては、井川の二の舞にならずに済む方がいい。
彼は、米国に行かないことで、大金を得る可能性を失ったことになるが、結果的には、ポシャらずに済んだのだから、賢明な道を取ったことになる。
ファンとすれば、面白い夢を見ることができずに残念だが、ファンは彼の人生への責任なんか考えていないんだから、ファンの夢に沿う必要はないだろう。ファンとしても、彼が松坂みたいになって失望する危険がなくなって、良かった。
大谷が一番似ているのは、松坂かな。わがままを通したあげく、ポシャる。そうならずに済んだとしたら、最後の最後で、松坂とは決別して、賢明な道を取ったことになる。
( ※ 松坂は自己管理が徹底的に駄目だった。それがポシャった理由。)
不躾な質問になってしまいますが、「たとえば、トンデモマニアがそうだ。他人の悪口を言うことを目的として生きている。 また、切込隊長のブログも、やたらと他人の失敗を見つけては、大喜びしている。」とのことですが、仮に「これは管理人様も同じではないか」と指摘されたら、どう返答されるつもりですか?
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あと、私は、「悪口を言う人について、悪口を言うことをたしなめる」ということはしますが、次のことはしません。
・ 一般人の悪口を言う。
・ 悪口を言う人の悪口を言う
たとえば、トンデモマニアや切込隊長のブログには、いっぱい穴が見つかりますが、それらの穴を見つけても、いちいち揚げ足取りなんかしません。
とにかく、私の方から誰かに特定の話題で喧嘩をふっかけるようなことはしません。単に、
「悪口を言うな」
というふうに論じるだけです。
両者は違うので、区別してください。
※ 区別できない人が、昨日あたり、粘着してきたが。
私のブログを見ればわかると思うけど、他人のマイナスをいちいち数えているほど暇人じゃありません。自分なりに新しいプラスを生み出すことが、本ブログの目的です。
ただ、例外的に、他人の悪口を書くことがあります。それは、強者が弱者をいじめているのを見たとき。特に、世間の大多数が弱者をいじめているのを見たとき。
→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121130-00000024-dal-base
そこで事情を調べてみたが、彼が悩むのも当然だ。日ハムは投手コーチとして、吉井・前コーチが解任されたあと、黒木知宏・新コーチが就任した。二軍監督は芝草宇宙から、田之上慶三郎に変わった。
2軍コーチは普通のようであるが、1軍コーチはお勧めできない。下手をすると、技術指導より根性指導となって、肩を壊される。
もっと圧倒的に優れた人物がいる。元マリナーズの長谷川滋利だ。彼は簡単には来てくれないだろうが、常人でなく非常任でときどきでいいから,全面的に教えてもらう方がいい。そうすれば大リーグ仕込みの最高の投球術を教えてもらえる。何しろ頭のレベルが全然違う。野球界では傑出して優れている。捕手の古田、野手の栗山、投手の長谷川。この3人がそれぞれ傑出して優れてる。投手ならば長谷川だけだ。
他球団みたいにまともなコーチがいるならともかく、黒木知宏は実績もないし、頭のレベルも普通のプロ野球選手ぐらいだ。コーチとしては特になく、選手としての優れた実績だけがある。選手としては申し分ない実績だが、コーチには向いていない。人望はあるし、キャプテンにはなれるが、人に教えるタイプじゃない。このまま日ハムに入ると、大谷はコーチにつぶされる危険がある。
今さら黒木コーチをやめるわけにもいかないだろうから、非常任で長谷川から教えてもらうようにした方がいい。それができない場合には、レンジャーズでマダックスに教わるのが一番いい。ダルビッシュもいるから、ダルビッシュに教わることもできる。金銭には関係なく、レンジャーズに行くのが一番だろう。
結論。次の順。
1.日ハムで長谷川に教わる。
2.レンジャーズでマダックスに教わる。
3.他の大リーグチームに行く。(コーチを調べてから。)
4.日ハムで黒木に教わる。
最初の二つは、どっちでもいい。どちらも最高だ。
四番目は、やめた方がいい。つぶされる危険が高い。最悪の場合、ハンカチ斉藤の二の舞だ。それくらいだったら、浪人して、別の日本チームに行く方がいいだろう。
(ま、余計なおせっかいですけどね。本人にとっては、一生を左右する問題だ。日本野球史上最高の逸材が、日ハムの ヘボコーチのせいでつぶされるか否かの問題。結構、重要。)
ピッチャーとしてのキャリアの大部分を技巧派投手として過ごした方です。
才能ではなく努力と研鑽によってエースまで上り詰めましたが
まともな先発が彼しかおらず、また中継ぎ陣も不安定きわまりないというチーム事情から
無茶な起用をされ続けた結果、肩を壊してしまいました。
リハビリのやり方や、解説者としての仕事ぶりを見ていても
根性論で選手を育てるような方ではないですよ。
むしろ選手を壊さないように、じっくりと慎重に育てていく方だろうなという印象を持っております。
これだけ擁護しておいてなんですが、私は黒木氏のファンというわけではありません。
短期的に見れば、黒木氏よりも先に候補に挙がっていた牛島氏のほうが良かったのではと思いますし
大谷がレンジャーズにいってくれるなら万々歳です(笑)
ただ、長谷川氏に関してもコーチとして実績が無いのは同様ですし
管理人さんには珍しく、印象論で語っておられるのかなと感じましたので
不躾ながらコメントさせていただきました。
いや、私は黒木氏のことは何も知らなかったんですよ。情報ゼロの状態。そこで、どんな人かと思って、彼のブログを見てみたんです。そうしたら、やる気とか根性とか、そんなことばかり語っていて、技術的なことは何も語っていない。おまけに文章はかなり幼稚であり、知能のレベルが推定できる。
長谷川氏は全然違いますよ。語る内容がすごくインテリだし、技術的にも理路整然としている。野村監督をさらに高知能にした感じです。難点があるとしたら、栗山さんよりも頭がいいので、栗山さんが臍を曲げそうなことだ。
実績の有無よりは、もともとの野球知識の方が大事だということは、栗山さんが見事に証明しています。
牛島さんはいいですね。彼も候補になっていたとしたら、なぜ彼にしなかったのか不思議。栗山さんが臍を曲げたのかな? 二人の相性はちょっと悪そうな印象です。
> むしろ選手を壊さないように、じっくりと慎重に育てていく方だろうなという印象を持っております。
これはそうですね。私も現役時代の黒木さんのことは結構知っているので、「むちゃな使い方」は絶対に避けると思います。
私が言っているのは「使いすぎ」ということじゃなくて、「間違った技術指導で素質を壊す」ということです。典型的な例に、阪神の工藤投手がいます。(古いな。)
高校を出たばかりのときには優れた投手だったのに、フォームを改造させられて、二流になってしまいました。元巨人の木田投手も似た状況。いずれも、二流のコーチに勝手にフォームを改造させられて、本来の素質がつぶれてしまいました。