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最初の1年弱は、鳩山由紀夫内閣だった。これは論外だったと言えよう。史上最悪の総理大臣だったかも。似ているのは天才バカボンのパパかな。
次の1年強は、菅直人内閣だった。これは大震災と原発事故に直面した内閣として、歴史に残る。これについては後述しよう。
次の1年強は、野田内閣だった。ほとんど何もやらなかったと言えるが、ただ一つやったのは、消費税増税だった。
これらを通してみると、「民主党はほとんど何もやらなかった」と評価できそうだ。「無能の極み」とも見える。
しかし、本当にそうか?
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さて。そもそも本サイトは、政治のことは扱わない。なのに、なぜ、この問題を扱うのか? 実は、この問題は、政治の問題というよりは、本サイトのテーマの一つである「詐欺」の問題なのだ。
上記のように、民主とは「無能の極み」と見える。しかし、本当はそうではない。
たとえば、「子ども手当」を見てもわかる。民主党はこれを推進しようとしたが、自民と公明が徹底的に抵抗して、これをつぶしてしまった。そして「児童手当の拡充」みたいな形にして、自公の案を通すことになった。
復興庁もそうだ。菅内閣はさっさと復興を進めようとしたが、自公が徹底的に抵抗して、「復興庁の設置」を推進した。その方針が通ったが、復興庁の開設は翌年3月である。つまり復興作業はまるまる1年間も遅れてしまった。
これは目立つ例にすぎない。実は、菅内閣の始まった直後から、自民党の抵抗はあまりにもひどかった。「仙谷をクビにしなければ法案を通さない」というふうに主張して、一番の切れ者である仙谷をクビにすることまで要求し、それを通してしまった。これが最初の秋のことだ。仙谷を失った菅内閣は、船頭を失った形になったが、そこを自民がいっそう攻撃して、菅内閣を前に進めなくさせた。あらゆる法案で徹底的に妨害した。最後の最後になって、菅直人は「財政措置などの法案を通せば自分は辞める」と主張して、法案を通させた。これは立派なことだった。彼は自分の身を捨てて、国の法案を通した。一方、自公は、国の財政を人質にとって、総理大臣を辞任させた。はっきり言って、これは過激派のテロと何ら変わらない。
( ※ このような事情は、2年ほど前の「泉の波立ち」で何度か論じた。)
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以上からわかるだろう。
民主党が無能だったのはない。自公が徹底的に民主党の政策を妨害したのだ。そして、民主党が何もできない状態にさせた上で、「民主党(菅直人)は無能だ」というキャンペーンを張ったのだ。それに同じたのが、産経と読売だ。どちらも自民党の尻馬に乗って、「菅直人は無能だ」というキャンペーンを張った。
→ 「菅直人は無能だ」 :サイト内検索
この嘘キャンペーンに乗せられた国民は、福島原発事故という最悪の事態から救ってくれた菅直人* を、追い出してしまった。
* → 怒鳴った菅首相 ,菅直人の決断(原発)
結局、自分たちの妨害によって民主党政権を立ち往生させながら、「民主党は無能だ」というキャンペーンを張った自民党は、詐欺師の典型だ。詐欺師!
そして、この詐欺師にだまされた国民は、「民主党は無能だ」と思い込んだあげく、「ならば自民党に入れ込もう」と思っているわけだ。すっかり詐欺師にだまされている。
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ま、「民主党は期待はずれだった」という見解は、わからなくもない。私としては「巨額の埋蔵金」なんてものは、最初から信じられなかったし、信じる方が馬鹿だとしか思えないのだが、「信じたあとで裏切られた」と思う DQN な人々もいるだろう。それはそれで仕方ない。
しかし、そうだとしても、「民主党に失望したから、詐欺師に票を入れる」というのは、滅茶苦茶だろう。それは国家破壊のテロリストに国を委ねるというのと同様だ。そのあげく、今度は浜岡で、正真正銘のテロを招きかねない。
そもそも、福島原発事故を招いた張本人は、自民党なのである。原発村の学者や企業と結託して、賄賂をもらうために、さんざんデータを捏造してきた。極悪人の極み。こういう連中に国を委ねていいのか? またしても原発事故を招きたいのか?
私としては、特にどこかの政党を支持するつもりはないから、「民主党を支持しろ」とは言わない。しかし、自民党だけは絶対に駄目だ。この政党はテロリスト集団にすぎない。こんな連中に国を委ねるというのは、北朝鮮の独裁者に日本を売り渡すも同然である。国家が破壊されるだけだ。というか、すでにいっぺん、破壊されてしまった。福島で。
民主党が駄目なら、他の政党がある。維新でも、みんなの党でも、公明党でも、共産党でも、はたまた、ドクター中松(これは知事選か)もある。この中のどれでもいいが、自民党だけは駄目だ。自民党は国家破壊のテロリストだからだ。
それは、福島原発に限らない。民主党政権時代の3年半にわたって、ずっと民主党政権の政治運営を妨害して、国家を麻痺状態に追い込んだ。そのあげく、「民主党は無能だ」というふうに見せかけた。
ひどいね。まるで放火犯が火を付けておいて、「あの家で火事が起こっていますよ、不用心な家ですね」と騒ぐようなものだ。ゴマ化し。ペテン。
自民党が民主党に協力した例は、一つしかない。それは、野田内閣の消費税増税だ。これだけは、民主党が自ら国家経済の破壊行為をしているから、「このままでいいさ」と放置していただけだ。国家破壊行為の場合に限って、自民党は民主党に協力する。
民主党はクソだ、という見解には、同意する。しかし、クソはクソなりに、自民党よりはマシだ。なぜなら自民党は、人間のクソじゃなくて、原発のクソだからだ。放射性廃棄物。これが自民党の正体だ。

出典:共同通信
結論。
詐欺師にだまされるな。特に、それが放射性物質をばらまくテロリストであれば。
[ 付記 ]
「だまされるな」と私がここで言っても、もう手遅れですよね。結果的には、安倍首相が誕生する。で、そのあとどうなるかは、前項の最後で示したとおり……かな?
【 追記 】
自民党が徹底的に妨害できたのは、民主党が参院では少数与党だったからだ。民主党が衆院で法案を成立させても、自民党が参院で否決するので、結果的に、あらゆる法案は妨害された。最悪なのは予算で、予算が人質に取られて、国家が麻痺状態に陥ることになった。国家機能麻痺。これはもはや政府を乗っ取るテロみたいなものだ。(本文に書いたとおり。)
菅首相の原発対応の評価がはっきりしないのは、自民党、経済界、マスコミなど、うやむやにしたい勢力があるのでしょうか。
→ http://www.jimin.jp/activity/colum/116667.html
それがものすごい国民弾圧法案だ、ということが話題になっている。人権無視、というか、人権廃止。
→ http://urx.nu/2AQ4
北朝鮮か中国みたいなものです。お上に逆らうことができなくなります。「自由と民主」とは正反対の、「自由と民主をなくす」という国家主義ですね。ただの極右。
北朝鮮に侵略される前に、日本が自民党に侵略されて独裁国家になりそうだ。
侵略されるというよりは、日本人が勝手に独裁政党に支配される。自殺ですかね。