(1) 朝日の謝罪
橋下市長の出自についての記事についての、週間朝日お詫び。
「記事中で、同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下徹・大阪市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。私どもは差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて、深刻に受け止めています。弊誌の次号で『おわび』を掲載いたします」
( → sankeibiz )
朝日新聞出版は19日、第2回以降の掲載の中止を決定したと発表した。
河畠大四・週刊朝日編集長は「同和地区などに関する不適切な記述が複数あり、連載の継続はできないとの最終判断に至った」としたうえで、「橋下市長をはじめとした関係者に改めて深くおわびする。不適切な記事を掲載した全責任は当編集部にあり、再発防止に努める」などのコメントを発表した。
( → MSN産経ニュース )
(2) 読売新聞の謝罪
(読売新聞...)に掲載されたiPS心筋移植に関連する記事に誤りがありました。おわびします。たったこれだけ。わずか2行。
( → 読売新聞 2012年10月13日 )
しかも、まともに謝っていない。「誤りがありました」じゃないだろ。「記事そのものが誤りでした」だろ。ここに至って、ゴマ化している。
しかも、この記事の冒頭では、
...が論文の執筆に全く関与していなかったことが12日、読売新聞の調べで明らかになった。と書いて、威張っている。「読売新聞の調べで明らかになった」じゃないでしょ。「あちこちで虚偽性が指摘されたので、読売新聞もそう気づいた」んでしょ。
まったく。ここに至って、自力で虚偽を見つけたように書いて、嘘を報道するんだから、呆れる。
──
二つの新聞社は、かくも違う。
【 追記 】
オマケで、次の記事も紹介する。
→ 「心よりおわび」=北村さん起訴を陳謝−大阪地検
被害者にお詫びするのはいいけど、事後対策(事件の再発を防ぐ策)が全然できていない。
遠隔操作されたパソコンからの犯罪予告事件で、警視庁と大阪、神奈川、三重3府県警は19日、140人態勢で合同捜査本部を設置した、と発表した。IT知識のない刑事を 140人を集めても、ネット上の犯人のシッポをつかむことはできない。勘違いしているね。真犯人を捕らえるのに必要なのは、刑事の頭数じゃない。優秀なネット技術者の頭(の中身)だ。数や量じゃなく、質だ。
( → 朝日新聞 2012年10月19日 )
今回の冤罪逮捕だって、まともな技術者が担当してれば、こんな不様なことにはならなかったはずだ。(この件は、あちこちで指摘されている。警察の技術的な無能さを指摘する記事は、あちこちにある。)
では、どうすればいいか? 対策については、「政府内に全国的な統一組織を作れ」と先に述べた。
→ サイバー犯罪への対策
ただ、あとでよく考えたら、次の部門がある。
→ 情報処理推進機構:IPA
ここの技術者を利用するべきだろう。頭のいい人もいっぱいいるんだから。
( ※ 私の同級生[東大卒]も、ここの一職員。だから知っているんだよ。)
で、IPA と 警察庁で、合同の対策組織を作ればいいんだよ。これ、名案!
( ※ 民間人を使う、という問題がない。)
《 オマケ 》
警察は140人態勢を取る。なぜか? 警察が謝罪するハメになったので、警察のメンツをつぶされたと思ったあげく、「数で解決しよう」と思っているんだろう。
それよりは、大学をやめるハメになった明治大学二年生(今では元大学生)に対して、復学の措置を取るように努力するか、巨額の賠償金を払うか、どっちかにするべきだろう。やるべきことを間違えているね。
タイムスタンプは 下記 ↓
→ http://togetter.com/li/391330
しかし、池田信夫や、ちきりんなどが、鬼の首でも取ったように大々的にはしゃいでいる。人の失敗がそんなに嬉しいか。みっともない。
朝日の場合には、17日に発売し、翌日に「お詫び」が出て、翌々日に「連載停止」を決めた。(本項の上記)
可能な限りで早い対応だったと言えよう。
読売の場合には、ワンテンポ遅れたことは仕方ないが、最終的なお詫びの文句が2行だけという問題がある。(本項の上記)
とても褒められたものじゃない。
ついでに言えば、警察の対応は、もっとひどい。(本項の上記)
過ちは人の常ではあるが、過ちの発覚したあとでは対処は人それぞれで異なる。一方、人の失敗を見て、大喜びであげつらう人々もいる。情けないね。
> 各報道機関には、週刊朝日より山本一郎の方がよっぽどひどい差別をしていることを追求してほしい。
→ http://b.hatena.ne.jp/entry/kirik.tea-nifty.com/diary/2012/10/post-ac5c.html
本人は「酔っ払って書いたから」なんて釈明しているが、別に記事を削除するつもりもないようだから、やはり責任はある。
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一方、上杉隆による記事剽窃について、ダイヤモンド社が掲載責任を取らないことを明言している。
→ http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/10/post-2000.html
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朝日はあっさり、頭を下げたが、世の中には、頭を下げない人も多い。
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「そういうおまえはどうなんだ」
と私のことをあげつらう人もいるかもしれないが、いやね、私は別に誰かの頭を侮辱したことはない。むしろ、「光頭パワーで太陽光発電ができる」と称賛している。 (^^);
※ どうせ語るにしてもレトリックで逆説を使う、ということ。
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「神奈川県警、少年の上申書誘導か…不自然な詳述」
手口や動機を不自然なほど詳述した上申書が県警に提出されていることが捜査関係者への取材でわかった。
上申書には、HPに書き込まれた「鬼殺銃蔵(おにごろしじゅうぞう)」という名前について「鬼殺は日本酒の商品名。13が不吉な数字だからジュウゾウと読ませようとした」との説明や、「楽しそうな小学生を見て自分にない生き生きとしたものを感じ、困らせたかった」との動機が書かれている。
→ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121020-OYT1T00514.htm
→ http://mainichi.jp/select/news/20121025k0000m040052000c.html
そりゃまあ、そうでしょうね。対面したら、市長も自分の間違い(勘違いによる鬼畜発言)を謝罪しないといけないから。
うまく逃げましたね。逃げ上手。
参考記事:
→ http://mainichi.jp/select/news/20121023k0000m040050000c.html
→ http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/t_ishin/status/260635398886273024
→ サイバー犯罪対策:警察庁が「解析センター」新設
http://mainichi.jp/select/news/20121101k0000e040171000c.html