ルネサスエレクトロニクスに国が出資して、準国有化することになった。
《 ルネサス買収へ2千億出資…産革機構と国内企業 》これはどういうことか?
経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスに対し、官民投資ファンドの産業革新機構がトヨタ自動車やパナソニックなどの国内企業と約2000億円を共同出資し、買収する見通しとなった。
革新機構が1500億円以上を出資してルネサス株の3分の2以上を取得し、経営権を握る。
ルネサスは、自動車やデジタル家電の制御に欠かせない半導体「マイコン」を国内各社に供給している。革新機構は、ルネサスの経営を立て直して現在の安定的な供給体制を維持するには、官民一体の支援が必要だと判断した。
( → 読売新聞 2012年10月13日 )
この件について、私はあまり詳しくはないのだが、どうやら次のことらしい。
・ ルネサスエレクトロニクスは自動車や家電のマイコンを供給している。
・ 最先端の(盗まれたくない)高度な技術もある。
・ それを外資に乗っ取られると、技術流出などが心配だ。
・ それほど優秀な技術ならば高く売れるはずだが、安値で売っている。
・ その理由は、自動車会社や家電会社が買いたたくからだ。
・ そのせいで大幅な赤字が蓄積して倒産状態。
・ そこで国がお金を出して、倒産を回避する。
・ その目的は、先端技術を流出させないため。
──
ここまで見ると、「いつか来た道」という気がしてくる。そうだ。シャープと似ている。「先端技術の流出を恐れる」という理由で、ガラパゴス化したあげく、コストが上昇して、交際競争力をなくして、赤字がたまって、倒産へ、……というわけ。そっくりですね。
シャープの場合は、「だったら倒産させろ」という結論を出した。では、ルネサスの場合は?
やはり、倒産させた方がいいだろう。そのあとで、債権会社が、高値販売すればいい。
(1) 高値販売した商品を、自動車会社や家電会社が買いたくないならば、買わなくていい。そのままルネサスは倒産させてしまえばいい。自動車会社や家電会社は、別の会社から買えばいい。
(2) 別の会社からは買いたくないというのであれば、ルネサスから高値で買えばいい。
いずれにしても、もはや赤字は生じない。
(1) ならば、ルネサスが消滅するので、赤字は生じない。
(2) ならば、高値で売るので、やはり赤字は生じない。
──
一方、現状では、「国が赤字を負担する」というふうになるだろう。これは最悪だ。
だから、私としては、今回の方針には、賛成できない。否定的だ。
[ 付記 ]
ただし、以上の判断は、他人の状況判断に依拠している。「又聞き」ふうの判断を含んでいる。つまり、二次的な判断だ。ゆえに、私としては強い自信を持てない。
シャープの場合には、シャープを直接 watch して、私の独自の見解を出した。しかし、ルネサスについては、これまで watch してこなかったので、直接的な見解は出せない。
場合によっては、間違っているかもしれない。本項は、私の書いた項目としては珍しく、あまり自信がない。「とりあえず、こう思う」という程度の判断だ。
【 追記 】
私の予想としては、こうだ。
「国が出資して再建するつもりだが、債権は難しい。やはり赤字を垂れ流す。大幅な赤字を解消するために、資本金を食いつぶす。つまり、国や企業が出資した 2000億円は、そのほとんどが赤字を埋めるために消えてしまう。そして数年後にふたたび倒産の危機を迎えて、『また 2000億円出してください』となる」
これが何度も続いて、数年ごとに 2000億円を出すハメになる。それが永遠に続く……というふうになりかねない。そう気づいた時点で、ようやく、倒産または解体することが決まる。そして、こう思う。
「だったら最初から倒産・解体しておけば良かった。それなら、損失はほとんど生じなかったのに。最初に 2000億円を出したのが、そもそもも間違いだったな」
……実際にそうなるかどうかは、当たるも八卦、当たらぬも八卦。ただし、そうなる可能性は、十分にある。
【 関連サイト 】
→ http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/56b09270c36305f3a704331f1bf601b7/
→ http://diamond.jp/articles/-/24036
本項と似た趣旨の悲観論。やはり腐ったものは腐っている。どうしても直すならば経営陣を刷新する必要があるが、それもしないで、のほほんと生きながらえて赤字を垂れ流す。

→ http://www.j-cast.com/2012/10/14149692.html?p=all
引用:
公的資金の投入まで受けた半導体大手「エルピーダメモリ」が2012年2月に経営破綻し、結局は米系傘下に入った生々しい実例があるだけに、「エルピーダの二の舞になりはしないか」との懸念が早くも出ている。