2012年10月04日

◆ 水冷式のエアコン

 エアコンの効率を上げるには、空冷式でなく、水冷式にすればいいはずだ。しかし、どうやって? うまいアイデアを考えた人がいる。 ──
 
 エアコンの効率を上げるには、空冷式でなく、水冷式にすればいいはずだ。実際、業務用の大型エアコンでは、水冷式のエアコンがあり、効率がいい。
  → 水冷式エアコン|ダイキン
 
 しかし、家庭用では、水冷式エアコンというものはない。どうも、構造が複雑であることよりも、水の補給が問題であるようだ。
 そうだろうなあ……と思って、私の考えも途切れていた。

 ──

 ところが、朝日新聞(夕刊 2012-10-03 )に、うまい方法が書いてあった。
 「エアコンから出る水を利用して、それを室外機に吹き込む」

 
 なるほど! グッド・アイデア! すごく暑い盛りにエアコンを使うと、出てくる水の量は1時間に 200〜400 ミリリットルだ。蒸し暑いときほど、いっぱい出る。これはかえって好都合だ。

 で、この水を、室外機の上に垂らす。そこにはタオルが敷いてある。タオルは室外機の裏に回り込むように折れている。
 絶えず流れ出る水がタオルを潤し、垂らした端から滴り落ちた水が室外機に吸い込まれて内部の熱交換機を冷やす仕組みだ。
 一工夫したのが山形の切り込む。こうしないと、一番垂れ下がった部分に水が集まって、そこから滴ってしまうので、熱交換機をまんべんなく冷やせない。
 図で書くと、こうだ。

 (ダメ)
   └───────────────┘


 (良し)
   \/\/\/\/\/\/\/\/

 タオルの水が室外機にどういうふうに吸い込まれるのかは、よくわからない。風で吸い込まれるということか? 水が直接金属に流れ込むということか? ……そこは不明。
 滴った水が、そのまま床上に落ちてしまうのでは、効果がない。ただ、風の勢いは強いから、うまく吸い込まれるのかもしれない。

 実証実験の効果は、ちゃんとあるらしいが、比較するときの条件が一致していないので、数量的にどのくらいの効果があったのかはうまく計測できていないようだ。それでも、何割かの効果はあったと推定されている。

 ──

 ともあれ、ここでは簡単に紹介しておいた。

 なお、考案者は、「福岡県新宮町の東大名誉教授、平川金四郎さん(84)」とのことだ。
  twitter も Facebook も、やっていないようだ。せいぜい、次の情報が見つかる程度。
  → http://spysee.jp/%E5%B9%B3%E5%B7%9D%E9%87%91%E5%9B%9B%E9%83%8E/1533427/
 


 【 追記 】
 読者に教えてもらったが、下記にも同様のアイデアがある。
  → http://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/higa0109.html#010916
    ( 2001年 )
posted by 管理人 at 19:06| Comment(8) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
現在ですと、すでに気化熱水冷補助装置は省エネ装置として売り込みがされています。
パチンコやさんとか工場などでそれなりの成果を上げています。雑巾にしみこませるのではなく、熱交換機に霧を噴霧する仕組みの物です。水が蒸発する熱量により、最大で5%ほどのパワーアップか省エネが見込めますが、エアコンメーカーが熱心でないのは、空冷エアコンのアルミフィンで出来た熱交換機に積極的に水をかけると、腐食して長持ちしない可能性があるからだという話を聞いたことがあります。水の質によってはすぐにボロボロになる場合もあるようです。

以前、ナショナルが販売していたキワモノの完全水冷のトイレ用エアコンがあったのですが、能力も小さく消費電力も150Wほどでしたが、部屋に置いて、水冷配管を風呂にまわすと、12時間ほどで風呂が適温に沸き、除湿器程度ぐらいには部屋が快適になってなかなか便利でした。

冷蔵庫を水冷化して、温水を確保して気軽に使えるような仕組みとか家電メーカーには今後取り組んで欲しいものです。
Posted by きみたか at 2012年10月06日 05:41
> 冷蔵庫を水冷化して、温水を確保して気軽に使えるような仕組み

 いいアイデアですね。
 温水タンクを置く場所がない……と思ったが、冷蔵庫の上に温水タンクを置けばいい。手が届かないが、別に手が届かなくても構わない。高いところにタンクを置いて、蛇口を低い位置に置けば、水圧によって自動的に温水が出る。料理や食器洗いに使える。食器洗い機に接続してもいいし。
 問題は、夏しか効用がないことかな。涼しくなれば、空冷でも十分だし。(冷蔵庫の側面が熱くなることもないし。)
 水冷エアコンから風呂水用のタンクに直結する仕組みがあるといいんですけどね。

> 12時間ほどで風呂が適温に沸き

 は、いいですね。弱いエアコンでもそのくらいの能力があるのか。だとすると、お湯が余っちゃいそうか。
Posted by 管理人 at 2012年10月06日 06:17
機器の熱源を繋ぎ合わせてぬるま湯を作るのは悪くないですね。生物みたいです。
Posted by 京都の人 at 2012年10月06日 07:41
次の案もあります。
 ──
 「太陽電池パネルの上と下を、水の冷却パネルで覆って、太陽熱温水器を兼用させる。」
 この場合、熱エネルギーは、家庭の湯沸かしのために使われる。また、太陽電池パネルは、高熱にならないので、高温による発電効率の低下を免れる。一石二鳥。

 → http://openblog.meblog.biz/article/3222560.html
Posted by 管理人 at 2012年10月06日 09:12
今でも窓に取り付けるタイプの一体型エアコンは
自己発生した結露水を背面で利用する構造ですね。

アルミフィンへの影響は気にしていないようです。
Posted by 大山椒魚 at 2012年10月06日 16:27
太陽電池の水冷時の問題は配管系の耐用年数が短く、腐食する事だと伺いました。
課題が判っていて、対策もある程度わかっているのに手を施そうとしない理由が判りません。
Posted by 京都の人 at 2012年10月08日 15:54
ノンドレンタイプと言われている、窓エアコンやスポットクーラーでは、ドレン排水が熱交換機に導きやすい構造や配置になっているため結構採用されていますが、ドレン水は結露によりできあがった純粋水分に近い物なので、井戸水などと違ってアルミフィンを腐食させる成分は皆無に近いため問題が起きにくいのです。
省エネを謳うシステムは安くあがるのを売りにするため、水道料金が格安で上がる井戸水を使ったりしますがこれが腐食の原因としてもっともヤバい物に当たります。
家庭用エアコンに水道水を霧化して噴霧しても、その他の箇所が壊れて買い換えるまで問題は出ないとは思いますが。
Posted by きみたか at 2012年10月09日 02:42
この記事は、ネット上で公開された。(有料記事。)

 → http://digital.asahi.com/articles/TKY201210030539.html
Posted by 管理人 at 2012年10月10日 19:05
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