シャープを今さら再生することは無理だ。いくつかに分割して売却するといい。 ──
これまで次のように述べた。
→ シャープを倒産させよ
(会社更生法で再建せよ)
→ シャープ再建の具体策
(外資導入で子会社化せよ)
ただし、よく考えると、どちらもうまく行きそうもない。というのは、ぐずぐずしているうちに、シャープの状況はどんどん悪化していくからだ。資金繰りも苦しくなっているようでは、日産自動車のように「外資導入で子会社化して再建」という方法は無理だろう。また、全社一体としての再建も無理だろう。(たとえ会社更生法を適用するとしても。)
──
では、どうすればいいか? とりあえず再建の例を見ると、次の成功例がある。
「日本IBM は、シンクパッドなどのノートパソコン部門をレノボに売却した。その部門は、研究開発拠点および生産拠点として、日本に残ることに成功した」
→ レノボ、ThinkPad 20周年の歴史
「 NEC はレノボと提携したあとで、パソコン部門をレノボの子会社と事業統合した」(つまり実質的にレノボに売却した)
→ Wikipedia
→ NEC、保有するレノボ株すべてを約180億円で売却へ
→ レノボ 日本現地ブランドを抜きPC市場でシェアトップに
これらは一応、成功例と見なせる。会社の解体ではなく、会社が存続したからだ。従業員の雇用も守られているし、工場が消滅したわけでもない。(会社の持ち主が誰になったかということはあまり重要ではない。)
──
では、以上のようなことは、シャープでも可能だろうか? たとえば、次のことは可能だろうか?
「シャープの全体が、台湾の会社(鴻海精密工業=foxconn)の子会社になる」
これは、可能かもしれないが、さして有効だとは思えない。なぜなら、両社の事業領域が異なるからだ。鴻海は IT系のハード製造会社だが、太陽光発電や白物家電は扱っていない。(商品の技術開発もやっていないようだ。)
となると、これらの部門は分割して売却した方がいい。次のように。
・ 液晶部門 …… 鴻海
・ 太陽光部門 …… サンテックパワー(など)
・ 白物家電 …… ハイアール(など)
サンテックパワーとハイアールは、それぞれ世界最大の会社である。(その部門で。)
とすれば、シャープを分割したあとで、それぞれの部門をこれらの会社に売却すればいい。そのことで、日本IBM や NEC がパソコン部門をレノボに売却したのと同じ効果が得られる。
日本IBM や NEC の場合は、パソコン部門を売却しても、他に残る部門があった。そちらが本体となった。
シャープの場合は? 残る部門は何もない。
・ 液晶部門 …… 大赤字
・ 太陽光部門 …… 大赤字
・ 白物家電 …… 弱小
シャープの家電というのは、下記のようなものだ。
→ ホームページ
たいして競争力があるとは思えない。とはいえ、液晶部門や太陽光部門のように、大赤字でお先真っ暗というほどでもない。そこそこの競争力はある。
とすれば、この部門だけは(売却せずに)残してもいいかもしれない。昔のシャープに戻るわけだ。
ただ、その場合も、独立して存続することは不可能だ。とりあえずは他の家電街社と合併するか、身売りするしかないだろう。ただしその場合、売却相手は、海外の家電会社でなく、日本の家電会社であってもいい。たとえば、パナソニックとか。(売却が無理なら単なる合併でもいい。)
──
結論。
シャープの自力再建はもはや不可能だ。かといって、会社の丸ごと売却も困難だ。最善の策は、「液晶」「太陽光」「家電」の三部門に分割して、売却することだ。
そのメリットは、次のことだ。
・ 赤字が発生しないので、誰にも迷惑がかからない。
・ 従業員の雇用が(かなり)守られる。
会社という抽象的なものは誰のものになっても構わないが、従業員の雇用だけは守られるべきだ。その意味で、「外資への売却」というのは、理に適ったことなのである。雇用さえ守られていれば(会社の実態さえ残っていれば)、株主や社長が誰であろうと構わないのだ。
( ※ ソニーの社長が外国人であったり、キヤノンの株主の過半数が外国人であったり、……というふうになったとしても、国内の職場さえ守られていれば、何も問題はない。)
[ 付記 ]
一方、現在の再建策は、まったく駄目だ。
・ このままだと倒産して赤字が発生するので大迷惑。
・ 従業員の雇用が守られない。(希望退職などの形。)
特に、希望退職というのは、とてもまずい。優秀な人ほど退職してしまって、あとに残るのはクズばかりになるからだ。そうなったら、もはや売却することも不可能となる。(クズを買う人はどこにもいないからだ。)で、そうなったら、破産処理するしかなくなる。すると、大赤字が出て、周囲に大迷惑がかかる。
だから、希望退職なんていう「タコが自分の足を食う」ような愚はやめて、さっさと分割売却するべきなのだ。今ならばまだ手遅れではない。しかるに、希望退職が進んだあとでは、シャープに残るのはただのクズだけとなる。
【 関連項目 】
→ シャープを倒産させよ
(会社更生法で再建せよ)
→ シャープ再建の具体策
(外資導入で子会社化せよ)
→ シャープ再建の妙案 【 本項の続編 】
(再建困難な太陽光部門をどう扱うか?)
2012年09月10日
過去ログ

元技術者とはいえ今は使い道の無いロートルです。
希望退職しても年齢制限のため職は殆どありません。
タクシードライバーや警備員しか無い様です。
退職金も計算すると数年間で無くなります。
年金受給までの十数年間は一文無しです。
老親は事業に失敗したので年金なんて微々たる額です。
そして子供は育ち盛り。
雇用確保よりも政局のニュースを見ると××な気持ちになります。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M9YHB61A74E901.html
俺みたいに、医者をやればいいよ。今の医学部は、難易度がひどく低くて、誰でも入れるレベルだし、学費や生活費は、特定地域就業義務付き奨学金で賄うことができる。
医者はヘビーだから嫌だってんなら、看護師をやればいい。3年学校通って、新卒500万円だ。週40時間労働をきっちり守って、500万くれる企業なんてザラにないよ。
看護師は夜勤が大変……のこともある。やれば800万円のこともある。夜勤がないと、400万円以下です。あと、若い美人でないと、いいところには就職しにくい。
男性が看護師になる美点は、看護学校でやり放題になることぐらいかな。若ければね。
井上さんは頭がいいのにバカのフリをすることがあるから、言うことをまともに信じちゃ駄目です。
というのはジョークです。なかのひとさん、お子さん、老親様に幸せが訪れるよう祈ってやみません。私もいつそうなるかわかりませんが…
医者と看護師。国家試験が難題ですね。記憶力は低下します。
生き抜くしかありません。