オウム真理教というものは、麻原などの裁判の判決は出たが、実態は謎に包まれている。そもそも何のためにサリンを作ったのか? それは謎だ。
ちなみに、Wikipedia には、次のように書いてある。
この事件は、政府の転覆などの特定の政治的な理念・イデオロギー・思想を達成するための革命やテロリズムやクーデターではなく、ヘブンズ・ゲート事件のような信者の救済を目的とするための集団自殺でもなく、当面の警察捜査の攪乱を狙うテロルである。当時、オウム真理教に対する公証人役場事務長逮捕監禁致死事件・坂本堤弁護士一家殺害事件などの疑惑追及の動きが高まり、警察の強制捜査が想定されていた。事件2日前の3月18日、麻原ら幹部を乗せたリムジンにおいてサリンを散布する案が浮上し、強制捜査の直前に大規模な事件を起こせば、警察の捜査の目を逸らすことができると考え、朝の通勤時間帯で混雑する地下鉄内でのサリンの散布を信者達に命じた。しかしこれは、サリン作成の説明になっていない。
( → 地下鉄サリン事件 - Wikipedia )
「強制捜査の直前に大規模な事件を起こせば、警察の捜査の目を逸らすことができると考え、」
というが、それが成立するためには、あらかじめサリンを作成しておく必要がある。
つまり、上記の説明は、
「すでに作成済みのサリンを使った理由」
であって、
「サリンを作成することになった理由」
にはなっていない。
換言すれば、こうだ。
「地下鉄サリン事件は、別の目的のために作成したサリンを、目的外利用したものである。本来の目的は別にあり、その目的のために作成したのだが、教団が警察に狙われるという突発的な事件が起こったので、その突発的な事件に対処するため、作成済みのサリンを急遽、本来の目的とは別の目的のために転用した」
ということだ。
時期的にもわかる。Wikipedia によれば、
・ 1993年 …… サリン開発(異臭など)
・ 1995年 …… 地下鉄サリン事件
ということだから、警察がうるさくなった時期よりも2年ぐらい前からサリンを開発していたことになる。というか、そもそも、警察がオウムに目を付けた理由が、オウム近辺におけるサリン検出である。( 1994年7月9日 )
要するに、サリンを開発したのは、警察への対抗のためではない。それとは別の理由があった。では、それは何か?
──
すぐに思いつくのは、「テロ」「国家転覆」だ。しかし、それはありえない。サリンをいくらばらまいても、ただの「いやがらせ」ぐらいの効果しかない。百人殺そうが千人殺そうが、そのくらいのことでは国家転覆はできない。単に自分が逮捕されてしまうだけだ。だから、「テロ」「国家転覆」は、もともと目的ではなかった。つまり、「一般民衆を大量殺害すること」は目的ではなかった。
では、何が目的だったのか?
──
このことは、論理的に考えれば、すぐにわかる。
・ サリンは大量殺害の兵器である。
・ サリンで一般国民を大量殺害する予定はなかった。
この2点から論理的に得られる結論はただ一つ。こうだ。
「信徒を大量殺害すること」
これ以外にはありえない。
──
では、なぜ、「信徒を大量殺害すること」を目的としたのか? それは、物事を本質的に考えれば、導き出される。
そもそも、オウムという新興宗教は、どういうものであったか? こうだ。
・ 信徒をたくさん集める。
・ 出家させる (手持ち財産を教団に喜捨させる)
・ 出家した信徒を集団生活させる
この方法は、短期的には成立するが、長期的は成立しない。最初のうちは、喜捨(つまり寄付)された財産で、教団を維持できる。だが、そのうち、その財産が底を打つ。そうなったら、教団(および信徒の集団生活)を維持できなくなる。
これはまあ、ギリシャが破綻するようなものだ。自転車操業。最初のうちは成立するが、やがては金がなくなって、破綻する。
では、この問題を解決するには、どうすればいいか? 論理的にはただ一つ。これしかない。
「集団生活している信徒たちを大量殺害する」
──
こうして、すべてが、論理的に整合する。
・ オウムとは、人を集めて、寄付させる「詐欺」である。
・ この「詐欺」は、持続可能ではない。いつか破綻する。
・ 破綻を避けるためには、信徒を大量殺害するしかない。
・ 信徒を大量殺害するために、サリンを開発・作成した。
基本的には、ナチスの「ユダヤ人の大量虐殺」と同様である。ユダヤ人の財産を没収して軍事費用に充てるために、ナチスは「ユダヤ人の大量虐殺」をなした。
オウムもまた、詐欺によって得た金を保持するために、「信徒の大量虐殺」をなそうとした。
ただ、その最終目的を実行する前に、警察が動き出したから、それを牽制するために、サリンを目的外利用したわけだ。それが「地下鉄サリン事件」である。
以上のように、「詐欺」ないし「財産搾取」という観点から見ると、オウム事件はきれいに解明される。
( ※ 「解明」とは言うけれど、本項は「仮説」の扱いです。「証拠で実証された事実」というわけではありません。念のため。)
【 関連項目 】
→ ネット募金詐欺
あれも詐欺、これも詐欺。

南堂さんの仮説で信徒をサリンで殺すにいたらなかったのは十分な人数が集まらなかったから、ということでいいですか?
それを実行するための大量のサリンを生産する前に、警察がその場(サティアン)を襲ったからです。
警察が襲うのがあと数カ月遅れていたら、あとには大量の死体が残っているだけで、麻原は(資金を持って)国外に逃亡していた、というふうになっていた可能性が高い。
仲間を全て殺害せよという命令に簡単に従えるかどうか。
(脱会しようとした仲間は殺しましたが)
教義をうまく絡めて集団自殺にもっていくとしても、数十人、数百人が限界でしょう。さらに在家信者はどうするのかとか。
仮に殺害できたとしても、発覚すれば詐欺隠蔽もへったくれもなくなる訳で。と、いうか発覚しない訳ありませんし。
これが「国家転覆が狙い」という説のシナリオです。それを信用したい人は、それを信用するといいでしょう。
(SFだとしても、こんな話は誰も読まないと思うが。)
→ Wikipedia http://j.mp/K9jozw
「信徒を集め、財産を寄付させる」「出家した信者を集団生活させる」「終末論」など
かなり類似点がありますし、この仮説は的を射ているのではないかと思います
少なくとも信者の大量殺害は予定されていた可能性が高そうですね
オウム事件で大学の職を失った島田裕巳氏が、贖罪として書いたハードカヴァ「オウム」に、オウム真理教の教義から導かれた、サリン製造の理由がちゃんと書いてあります。
結論から言えば、サリン製造の目的は、衆生を救うためです。罪深い衆生を救うには、殺すしかないと彼らは考えていた。
南堂さんもおっしゃるように、サリンを地下鉄にまいたのは、捜査活動を撹乱するためで、本来の使い方ではなかった。
正しくは? 詐欺師の宣伝パンフレット(みたいなもの)です。真実とは正反対の虚偽。
まるで、ヒトラーの並べ立てたごたくを信じるようなもの。仮に、それを信じたら、ヒトラーは聖人でしょう。ビン・ラディンもね。
学費や生活保護の募金でもそうだが、詐欺師の言葉を真に受ける人々が多すぎる。そういうのは一次資料なんかじゃありません。ゴミです。
もっと判断力を持ちましょう。さもないと、まただまされますよ。
幹部が実際に何を考えていたのかは、わからない。しかし、信徒の間では、教義がコンセンサスになってたのです。いくら麻原が独裁体制を敷いてたといっても、命令すれば、何でも言うことをきくわけじゃない。教義に沿った行動しかしません。
宗教団体の話をするのに、教義に立ち入って研究するのは当然だと思います。それをきちんとやった人は、宗教学者では島田裕巳氏と、他には、インド宗教の研究者数名だけです。
あと上祐の宗教団体光の輪はHPでオウム時代の総括を公開しています。側近幹部しかわからない結構深い内容なので、面白いですよ。
真の目的は、事実と行動の検証から導き出すほかなく。麻原が幹部を騙そうと思おうが、どうかはあまり関係ない。サリンの使用予想からの結果の推測で矛盾を含め、整合性が取れる結果が推定事実である。狂気の師が何を思っていたか、言っていたかは、あまり関係ない。
オウム真理教には、ノストラダムスとかキリスト教の終末論などが入っていて、一見、めちゃくちゃな気がしますが、インド古代のタントリズムを少しばかり勉強すると、かなり論理的にスジが通ってます。