原発を夏場に限って短期的に稼働する、という案を橋下市長が提案した。
「電力需給逼迫(ひっぱく)期に臨時の運転で、1か月か、2か月か、3か月か、そういう動かし方はある」ところが官房長官は、これに否定的な見解を示した。「需給の問題以外に、経済的な問題がある」という理由。
( → 読売新聞 2012-05-22 )
→ 期間限定稼働に否定的 藤村氏
これについて、どう考えるか?
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私自身の考えは、去年のうちに示しておいた。「夏場の臨時稼働」だ。つまり、橋下が言ったことを、一年前に述べている。
暑くなった6月半ばから9月半ばまでの3カ月間だけ、原発を稼働させればいい。それ以外の時期は、原発を停止できる。すなわち、原発を即時停止できる。読めばわかるように、これは、「停止している原発を稼働させよ」という主張ではなく、逆に、「稼働中の原発を、夏以外は停止させよ」という主張だ。方向が正反対ですね。
( → 2011年05月25日 )
それでもとにかく、「夏場の3カ月間だけの稼働」という案を、私は一年前に提案した。
というわけで、この件については、私は橋下市長と同意見である。一応は。
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さて。官房長官のいう「経済問題」(コスト)については、どうするか?
これは、「停電が起こるかどうか」という巨大な問題ではないから、同列に論じるほどの価値はない。
とにかく、
「夏場には原発を再稼働した方がいい」
という点では合意が得られること。これが大事だ。一方、
「夏場以外では原発を稼働させるかどうか」
は、実は、どっちでもいい問題だ。金を多く払うかどうかという問題にすぎない。社会がマヒするかどうかというような大問題とは違う。
だから、私としては、
「夏場以外については、どっちでもいい」
というのを、基本方針としたい。
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とはいえ、「どっちもいい」というのは、いかにも芸がない。本サイトの読者ならば、もっとうまい名案を期待しているはずだ。「どっちでもいいなんていう回答は、なげやりすぎる! 金返せ!」と怒り狂いそうだ。(いや、私は金はもらっていないが。 (^^); )
そこで、名案を示そう。それは、次項だ。
→ 原発や太陽光は各人が決めよ