太陽光発電の買い取り制度(固定価格で 20年間保証)は、すでに決まった。その価格はまだ決まっていないが、 42円になりそうだ。
それを見て、発電事業の希望者が次々と現れている。今度はヤマダ電機まで参入することになっ。
《 ヤマダ電機が太陽光発電事業に参入 》ヤマダ電機が7万5千キロワット。
来年3月までに約 300店の店舗の屋上に太陽光パネルを設置し、発電した電気を全量、電力会社に販売する。発電能力は最大で7万5千キロワットとなり、一般家庭で約2万世帯の年間使用電力をまかなう規模となる。
( → 産経 2012-05-20 )
一方、ソフトバンクなども、より大規模に参入する予定。
→ Google 検索
これを見ると、すでにわかっているだけで、次のようになる。
ヤマダ電機 7万kW プラスα
京セラ 7万kW
みずほ 7万kW
ソフトバンク 20万kW 以上
これらの合計で 41万kW 以上だ。
さらに、今後はもっと参入者が増えるだろう。また、家庭用やマンション用や中小規模の工場などでもあるだろう。それらを含めると、かなり大幅になるだろう。100万kW ぐらいになるかもしれない。
一方、政府の「値上げシミュレーション」では、こうだ。
「年間の発電量が 30万kW で、値上げ額は月 70〜100円」
→ 前出項目
ここでは 30万kW を前提としている。しかし現実には、その3倍ぐらいにはなりそうだ。となると、値上げ額も3倍になりそうだ。月 200〜300円となる。
これでおしまいならばいいが、「太陽光発電の補助は今年だけ」では済まない。毎年、同程度の金額が加算される。10年後には、月 2000円〜3000円になりそうだ。
「電気代は月 6000円ぐらい」という家庭も多いから、そういう家庭では、電気代が5割もアップすることになる。
──
結論。
「お安いですよ。お得ですよ。月 100円以下で済みます」という触れ込みで、契約を取る。そのあとで実際には、月 3000円も取るようになる。
つまり、詐欺。それが太陽光発電の補助事業の本質だ。国民は詐欺師にだまされて、金を奪われる。
( ※ 一方で、不当にボロ儲けする事業者も出る。「太陽光」ならぬ「ハゲ」の威光で。)
[ オマケ ]
かわいい女の子を使って、「タダです」と称して、お金を巻き上げる商法。
[ 付記 ]
一方、耳寄りな話も。
→ ドコモの最新スマホが200円で利用できる“裏ワザ”
なお、Android の利用者は後悔する人が多いようだ。これもだまされた人々か。
→ スマホ顧客満足度調査:最高・最低メーカーは ?
【 関連サイト 】
→ 資源エネルギー庁 固定価格買取制度
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度の詳細について、2012年5月16日〜6月1日までパブリックコメントを実施しています。」
とのこと。
私の提出内容は下記。
政府の見通しは、次の通り。
「新規参入者が 30万kWで、値上げ額は月70〜100円」
→ http://j.mp/Jp978r
だが新規参入者はすでに40万kWを越えており、最終的には
100万kW 近くになりそうだ。
→ http://j.mp/JbOvf9
その意味で、構想はすでに破綻している。
今思えばささやかな単価ですが、あっという間に数百万kWの開発計画が生まれ、支えきれずにわずか2年弱で制度は撤回。
どうして、たった12年前の経験から何も学ばないんでしょうねぇ...sigh.