原発再稼働が話題になっている。新聞各社は夕刊1面で大々的に報道している。
関西電力の大飯原発(福井県おおい町)が再稼働すると、関電管内の今夏の電力需給は再稼働しない場合の 14.9%の不足から、わずかにプラスになるとの試算を同社がまとめた。これについて朝日は解説記事で、「再稼働ばかりに熱心で、安全性をないがしろにしている」という趣旨の批判を書いている。しかし、安全性を言うなら、原発停止による死者という危険性の方が重要だ。
( → 朝日新聞 2012-05-10 )
朝日のような危険厨は、「原発再稼働では安全性が担保されない」というふうに主張する。それはまあいい。たしかに安全性は担保されていない。私も「安全だ」と言うつもりはない。「もっと安全性を高めた方がいい」と思う。
しかし、「原発を再稼働しなければ安全だ」と思うとしたら、大いなる勘違いだ。原発を再稼働しなければ、はるかに危険な状態となる。なぜなら、計画停電にともなって、熱中症や交通事故で、多大な死者が出るからだ。
対比すれば、こうだ。
・ 原発再稼働 …… 最悪の場合でも死者ゼロ (自動停止する)
・ 原発停止 …… 数百人の死者
ちなみに熱中症による死者の例は、フランスでは 14,000人、ドイツでは 7000人である。人口が多くて、高齢者が多くて、夏の暑さもひどい日本では、もっと多くの死者が出るかもしれない。
ただ、フランスやドイツは、一夏ずっと猛暑が続いた場合だから、それよりはマシだろう。万人を越える規模とはなるまい。とすると、数百人の死が見込まれる。熱中症のほかでは、信号が消えることによる交通事故死も数十人か。夜間照明が消えることによる死者も数十人か。全部で千人ぐらいが死ぬかもしれない。
「電気が止まる」というのは、こういうふうに危険なことだ。なのに朝日のような危険厨は、「原発再稼働は危険だ」と思うだけで、「原発停止は危険だ」ということに気づかない。どうしようもない阿呆というべきか。
【 関連項目 】
原発停止によって死者が多大に出るだろう、ということは、去年のうちに詳しく述べた。そちらを参照。
→ 大阪の熱中症死亡(警告)
じゃあどうすればいいのか、という話は、別項で述べた。
→ 大阪で広域停電?
大阪が再稼働に反対するなら、大阪だけで計画停電にすればいい、という案。
→ 計画停電を試行せよ(大阪で)
今のうちに計画停電を試行せよ、という案。
《 注記 》
私の提案(計画停電の試行)を実行すれば、大阪では死者が出るだろう。信号停止に伴う交通事故などで、数人ぐらいは死ぬかもしれない。しかしそれでも、私は「計画停電を試行せよ」と主張したい。つまり、「大阪で死者を出せ」と主張したい。
なぜか? 数人の死者を出すことによって、この夏に数百人の死者を出すことを止められるからだ。そのためには数人の死者を出すことはやむを得ない、と考える。
本当ならば、そんなことをしないで、原発を再稼働させた方がいい。しかし、その愚に気づかないまま、大阪が大量自殺に向かうのであれば、その大量自殺を阻止する必要がある。
良薬は口に苦し、という。朝日のように甘い言葉ばかりを語る悪魔もいるが、彼らの言葉を聞けば、今は数人の死者を出さずに済むかわり、夏には数百人の死者が出るかもしれない。その危険を止めるべきなのだ。
( ※ と私が言っても、どうせ、実現はするまい。福島の原発事故と同様だ。世間は私の言うことを聞かないから、結果的に、莫大な被害を出すことになる。福島で起こった愚行と同種の愚行が、大阪でも起こるだろう。……このことは昔から諺になっている。「馬鹿は死ななきゃ治らない」)
( ※ ともあれ、馬鹿が死なずに済むための工夫を、本項では提示しておいた。これはもちろん、意地悪をするためではなく、大阪の人々の命を救うためだ。しかしながら、ボケた人々は、「あんたさん、わてらのことアホ言うてんねん!」と怒り狂うかもね。勝手にせえ! )
【 関連サイト 】
ちなみに、橋下市長は、ここのところ、原発についても再稼働についても、ろくに語っていない。
→ 橋下徹「原発」の twitter 検索
→ 橋下徹「再稼働」の twitter 検索
橋下市長が語っているのは、「女性記者と論争しておれが勝ったぞ」と自慢している話ばかり。女と喧嘩して、勝ったぞ、と喜ぶ情けなさ。よほど喧嘩が好きなんですね。
→ 橋下徹 twitter 2012年05月09日
これが大阪の実態だ。市民が数百人も死ぬ危険があるときに、女と喧嘩して喜んでいる。政治が漫才になっている。
今後も原子力企業の足の引っ張り合いになるのかな。
http://agora-web.jp/archives/1455438.html
という記事がある。関西に住んでいる人が、夏になって停電になったときの対策を今のうちに考える、という話。
コメント欄に「太陽光発電」なんて提案している人もいるが、莫大な金がかかるし、そもそも、自宅だけでは意味がない。(電車や信号も止まる。)
私としては、コストもかからない、唯一の対策をお勧めする。こうだ。
「今のうちに遺書を書いておく」
これだけが有益だろう。生きている限りは、どうとでもなる。問題は、死んだときのことだ。そのとき、妻や子供や親のために、あなたがなすべきことは、ただ一つ。遺書を書いておくことだ。それ以外には、手の打ちようがない。
( ※ できれば大阪脱出だが、仕事があるから無理でしょう。せいぜい、長めの夏休みを取ることぐらいだが、それも無理っぽい。)
( ※ しいて言えば、「猛暑日には有給休暇を取ること」かな。これが最善。……ただし、他人が遊給休暇を取って、自分が取れないと、死ぬ苦しみを味わうかも。)
うちには年取った両親がいるので35℃とかの時エアコンがないと頭がクラクラすることがあったそうです。
(熱中症なりかけ?)
以前に管理人さんが言及していた発電機でも買って、いざというとき冷蔵庫とアイスノンと
扇風機で停電を乗り切る提案が必要になるかなあ・・。
ここはそういうサイトですか?
ちなみに昨年は大幅に節電したにもかかわらず、熱中症死亡者は一昨年より大幅に減っています。
気温が違うでしょ。
ええ。
しかし管理人さんの理論であれば、観測史上4位の猛暑だったとされる昨年は、更に節電もしたのだから、
観測史上最高だったと言われる2010年の節電しなかった夏にもっと迫ってていいはずなんじゃないですか?
でも実際は通年で見れば大幅に少ないんですけど。
結局はっきりしてるのは、暑ければ増える、という事だけで、
2011年くらいの節電なら大丈夫、って事なんじゃないですか。