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迎撃ミサイルは、「ミサイル防衛網」とも称されるもので、費用は総額で1兆円以上もかかったのだが、有効性は疑われている。こんなものに大金を投じて米国の軍事産業に貢いでいるのは、世界広しといえども日本だけらしい。
MDシステムは、米国で開発された。……自衛隊は反対した。巨額の費用が防衛費を圧迫することが確実だったからである。ここに書いてあることは、「ごもっとも」と言うしかない。防衛省は「命中確率は8割」なんて言っているが、それは、落下地点に前もって迎撃ミサイルを用意しておいた場合だ。現実には、かなり逸れたところに相手のミサイルは向かうので、うまく角度をそろえることが困難となり、命中確率はぐっと落ちる。
防衛省がMD導入に投じた費用は本年度で一兆円を超える。その多くを受け取った米国では安定しない迎撃ミサイルの命中精度に加え、MD防衛網を打ち破る弾道ミサイルの複数弾頭化やおとり弾頭、ミサイル連射などの対抗策に有効な手を打ち出せないでいる。そんなありさまだから、SM3とPAC3を組み合わせて本格導入したのは日本だけである。
( → 東京新聞 )
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ただし、軍事的には、迎撃ミサイルは最初から無意味である。それは「飽和攻撃」という概念で説明される。
迎撃ミサイルなんて、ものすごく高額で、数が限られているんだから、相手が大量のミサイル(その大半はオトリ)を発射したら、迎撃する側は「弾の撃ち尽くし」「弾切れ」になって、もはや手の出しようがないのだ。
ちなみに、ナチス・ドイツの V2ロケットというミサイルは、3000発以上も発射された。( → Wikipedia )
北朝鮮だって、いざとなったら 3000発ぐらいは生産するだろうから、そのときのために備えるなら、迎撃ミサイルも 3000発以上は用意しておく必要がある。しかし、そんなことをしたら、日本の国家財政は破綻する。
実を言うと、北朝鮮の真の狙いは、それだろう。「日本に迎撃ミサイルを用意させることで、日本の国家財政を破綻させる」もしくは「他の軍事力を損ねる」ことが目的なのだろう。
V2ロケットの場合も同様だった。心理的には大騒ぎがあったが、 V2ロケットの被害はたいしたことがなかった。第二次大戦の連合国の戦死者において、 V2ロケットによる死者数はごくわずかだ。一方、同じ報復兵器のV1飛行爆弾は、低速で迎撃が可能な分、かえってそのために迎撃のための戦力を割かねばならず、戦略的には V2 より効果があったそうだ。( 上記 Wikipedia による。)
北朝鮮のミサイルも、同様だろう。迎撃が可能であるがゆえに、日本は迎撃のための兵器を用意しなければならず、そのせいで、結果的に総合的な軍事力が低下してしまう。……これが北朝鮮の狙いだ。そして、日本がその狙いに乗ると、米国の軍事産業も大儲けができる。米国も儲かる。で、カモになるのが、阿呆な日本だ。
ま、将来的には、次のようになるだろう。
・ 北朝鮮はミサイルをたくさん用意する。
・ そのうちの一部は、核搭載するようになるかも。
・ 核搭載しなくても、ミサイルはたくさん製造される。
・ それを迎撃しようとして、日本はたくさんの迎撃ミサイルを用意する。
・ そのための費用の負担がかかりすぎて、日本は戦わずして自滅する。
あるいは、日本は迎撃ミサイルを少しだけ用意しておくかもしれない。だが、その場合、北朝鮮のミサイルはたくさんあるから、少数の迎撃ミサイルを用意したところで、すぐに「弾切れ」になって、何の意味も持たなくなる。たとえ命中率が 100%であろうと、「飽和攻撃」の前にはひとたまりもないのだ。
結論。
北朝鮮のミサイル発射に対して、最も有効な対策は、「何もしないこと」である。たとえ発射されたところで、命中精度も低いし、たいしたことはない。V2ロケットの例からもわかるように、ミサイルというのは、多大な被害を与えることはできないのだ。(核搭載でない限りは。)
日本がなすべきことは、通常弾頭のミサイルを阻止することではなく、核搭載のミサイルを阻止することだけだ。そして、そのためには、核開発の阻止こそが大切である。ミサイルの迎撃ではなく、核開発の阻止が大切なのだ。
そして、そのためには、ステルス爆撃機が必要だが、当面は、通常の爆撃機でもいい。とりあえずはユーロファイターに通常爆弾を搭載するのがベストの策だろう。
( ※ なお、北朝鮮を相手にするなら、ステルス爆撃機でなくても足りそうだ。なぜなら、相手のレーダーを爆撃すれば、こちらは実質的にステルス機になるも同然だからだ。高い金を払ってステルス機を開発しなくても、相手のレーダーを破壊するだけで同等の結果が得られる。どうやってレーダーを破壊するか……というのは、細かな話なので省略。)
[ 付記 ]
一番安上がりで効率的なのは、反政府勢力に武器を供与することだ。対馬の北端(栗島) あたりに反政府勢力を結集させて、そこから北朝鮮に軍事侵攻すれば、あの貧弱な軍事力の国を、あっという間に体制転覆させることが可能だろう。アフガンのゲリラでも1000人ぐらい招集すれば、あっという間に北朝鮮を崩壊させることが可能だ。
ま、狙う相手は、金正恩ただ一人。彼を逮捕して、「逮捕したぞ」と放送すれば、それだけで一挙に瓦解する。
( ※ フィクションです。もちろん。)
【 関連項目 】
次の話もある。( 2017年の項目)
ミサイルによる破壊効果はたいしたことがないのに、ミサイルの発射費用はものすごくかかる。特に、北朝鮮は最貧国であるので、同じものを生産するためにものすごくリソースを投入する必要がある。
一人あたり GDP では、北朝鮮と日本では大差がある。北朝鮮がミサイルを発射するために投入するコスト(北朝鮮の労働量)は、ミサイルで破壊することのできる被害(日本の労働量)を、上回るだろう。
つまり、北朝鮮がミサイルを発射すればするほど、それによる日本の被害量よりも、北朝鮮のコストの方が大きいのだ。例示的に言えば、1億円の損害をもたらすために、2億円のコストをかける、というようなものだ。北朝鮮が攻撃すれば攻撃するほど、日本よりも北朝鮮の被害の方が多くなる。
だから、実際には、北朝鮮のミサイルなど、たいして心配する必要はないのだ。ミサイルのもたらす軍事的被害など、たかが知れている。人々が「怖い、怖い」と思う心理的な効果が大きいだけであって、実際の被害量はたいしたことがないのだ。
北朝鮮がミサイルを開発するのは、それによって日本に被害を与えることが目的なのではない。日本に心理的な恐怖を与えて、ミサイル防衛網という無駄な兵器に多額の費用を投入させることが目的だ。
人々が「北朝鮮のミサイルは怖い、怖い」と騒げば騒ぐほど、北朝鮮は「してやったり」とほくそえむ。「あんなものはどうってことはないさ」と人々が受け流せば、北朝鮮は青ざめる。
( → 北朝鮮のミサイルを止めるには? )
詳しくは、上記項目を読んでほしい。
「金政権にあまり無茶なことをされては困るが、だからといって、金政権が倒れて無政府状態になるのも困る」
ってことじゃないかと思います。
ぶっちゃけた話、2400万人を養う金を、周辺各国がどう分担するかで、合意ができてない。
かつて東独を併合した西独ぐらいの絶対的な経済力が、韓国にあれば、何も問題ないのですが。
現物を供与するだけでもたいした金になりませんが、実際には肥料代だけで済むので、無視できる程度の微小な額で済みます。
高速道路無料化とか、自動車のエコ減税なんかに比べると、微々たる額でしょう。
それより、自動車のエコ減税をさっさとやめてほしいね。
※ 現状では肥料がないので生産量が低迷している。その点に注意。一般に、農業は肥料や品種などで近代化することで、土地生産量が5倍以上になります。
まぁ、それでも、イージスシステムの維持更新費用と較べるなら、安いものかもしれませんが。
「北朝鮮 肥料」でググるといい。
農業機械がない問題は、牛や馬を供与することでかなり解決する。人力よりは大幅に能率が向上する。最後には食べてしまえばいいし。
「銃・病原菌・鉄」という本を読むことをお勧めします。
とのことでしたが,引用された記事では
>防衛省がMD導入に投じた費用は本年度で一兆円を超える。
「本年度で」とあり,累計額ではないかと思われます。
平成23年版防衛白書の「弾道ミサイル攻撃などへの対応」の項
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2011/2011/html/n3125000.html#n3125000_5
によりますと
>平成23年度予算においては、弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイル(SM-3ブロック・A)の日米共同開発を継続するとともに、
>1個FUのペトリオットPAC-3をの追加整備するなど、計473億円(契約ベースの金額で初度費を除く。)を計上している。
とありましたので,「年間1兆円」との御記述は正確ではないように思われます。
Wikipedia によると、こうあります。
「2004年(平成16年)度から、毎年1,000億円から2,000億円の予算を計上し続けて、ミサイル防衛体制の構築と研究開発を続けている」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%98%B2%E8%A1%9B
核ミサイルは1発数億円〜40億円します
核弾頭の小型化にも莫大な費用がかかります
日本ではPAC-3が1発5億円
SM-3は1発20億円
PAC-3の保有数は軍事機密ですが、すでに300発以上は保有してるでしょう
北朝鮮と日本の経済規模で比べれば、北朝鮮の崩壊の方がずっと可能性は高いでしょう
将来的には北朝鮮の脅威が高くなった場合、SM-3の多弾頭化も可能です
北朝鮮のミサイル(ノドン)が300発あっても、発射台付き車両(TEL)は50輌以下と言われています
つまり、いっぺんに50発以上は発射できません
さらに、戦時になれば米軍は北朝鮮こ航空優勢を握れますから、北朝鮮上空は常に米空軍に監視されます
よって北朝鮮は米軍の監視を逃れながらのノドン発射となりますので、一斉に50発発射も無理です
数発程度の飽和攻撃なら、現行のMDの発展で十分可能です
THAADを購入すれば、SM-3と合わせて北朝鮮相手ならほぼ100%近い確率で迎撃できるようになります
>北朝鮮だって、いざとなったら 3000発ぐらいは生産するだろうから
射程1000kmクラスの弾道ミサイルを、戦時に3000発も生産とかありえません
>そのためには、ステルス爆撃機が必要だが、当面は、通常の爆撃機でもいい
空爆で発射前のノドン全てを破壊するのは、高度な地上目標を識別できるE-8ジョイントスターを保有してる米軍でも不可能です
ましてや日本にはE-8はありませんし、米軍が売ってくれるとも思えません
ノドンは地下道を使いますので、予想発射場所が特定できず、また山岳を切り崩し、カモフラージュした場所で発射準備も済ませます
たとえノドン車輌を瞬時に見つけても、近くに攻撃機が居ない場合は発射を防げません
北朝鮮と違って隠れる場所が少ない砂漠地帯のイラクでさえ、スカッドミサイル狩りの成績は決して良い物ではありませんでした
結果、スラエルに多数のスカッドが降り注ぎました
その反省を踏まえ、イスラエルや米国といった世界で最も実戦経験豊富な国々がミサイル防衛に力を入れることになります
イスラエルは独自にアローミサイルという迎撃ミサイルまで開発してます
>核ミサイルは1発数億円〜40億円します
「核搭載しなくても」と書いているんですが。日本語、わかりませんか?
> 北朝鮮のミサイル(ノドン)が300発あっても、発射台付き車両(TEL)は50輌以下と言われています
50とは限らない。将来の話をしているんだから。日本語、わかりませんか?
> 数発程度の飽和攻撃なら、
数発? 飽和攻撃という言葉の意味、わかりませんか?
> 射程1000kmクラスの弾道ミサイルを、戦時に3000発も生産とかありえません
ドイツではありえた、と書いてあります。日本語、わかりませんか?
なお、現状の北朝鮮を前提とするなら、そもそも1発すらありません。ミサイル防衛網自体が現状では必要ない。
>>そのためには、ステルス爆撃機が必要だが、当面は、通常の爆撃機でもいい
>空爆で発射前のノドン全てを破壊するのは、
そうじゃなくて、私が言っているのは、事前の破壊です。「核開発の阻止のため」と書いてあるでしょ。日本語、わかりませんか?
> その反省を踏まえ、イスラエルや米国といった世界で最も実戦経験豊富な国々がミサイル防衛に力を入れることになります
力を入れていませんよ。核ミサイルが相手なら、たったの1発の撃ち漏らしでさえ、莫大な被害が発生する。迎撃率 100%のシステムはとうてい無理です。そんな不完全なものに頼って、「ミサイル防衛網があるから、核ミサイルがたくさん来ても平気だよ」なんて語っている軍事専門家はいません。そんな夢想を語っているのは日本の軍オタだけ。
http://blogos.com/article/34497/
http://tanakanews.com/120423aegis.htm
http://ameblo.jp/chuuli/entry-11219122315.html
仰るように迎撃ミサイルも100%有効ではないです。
御承知のように当然、核兵器も使用できないという点では100%有効ではありません。
東西冷戦中、米ソ共核兵器の使用はできず結局膨大な数の通常兵器をも新開発/配備/更新/廃棄し続けなければならないという無限の連鎖に陥り、この馬鹿げた軍拡競争を支えるための無限の経済力と資源が必要になる・・・、その後の歴史についてはご存じのとおりです。
北鮮の究極の狙いとは結局米国まで着弾可能なICBMを保有することに拠って米国およびその連合国(国連軍)との間で北鮮有利な講和に導き、それが実現したら国家としての経済力や、軍事力を十分蓄積したうえでその後に半島統一を目指すというものなのでしょう。
彼等は日本を含む周辺国には、核や弾道ミサイルを含む適当な兵器で恫喝を繰り返し、米国に圧力を掛けることが十分有効だということを心得ているわけで、その戦略の下に日本人や韓国人を拉致しているわけですから、非常に狡猾で、ある意味有能と言わざるを得ません。
どこかの国の政治家が束になっても敵わないかもしれません。
本当に北鮮が日本と戦うつもりなら射程1500km程度のノドン(改)で十分なのでこれを仰る通り3000発でも5000発でも作って移動式発射装置に載せて適当に隠蔽し、時期が来たら一斉に発射したほうが効果的です。
韓国相手ならそれこそV2コピーの旧ソ連R2や米国の"バンパー"などのクラスでもよいでしょう。
(まあテポドンもノドンもこの域を大きく超えているわけではないのですが)
核弾頭の必要もありません、核物質(プルトニウム239)で十分です。
誘導も不正確でどこに飛んでいくかわからないしこれだけの数だと全部は当然迎撃できません。
事前に破壊しようとしてもこれだけ多数だと相当の数の、攻撃/爆撃が可能なマルチロールファイター、多数のエアータンカー、エアーコマンダー、エアーレーダー等が必要になります。
たとえ、できそこないの短、中距離弾道ミサイルでも一発でも落ちて汚染されれば日本や韓国の戦闘力、或いは戦争遂行意欲をだいぶ削ぐことができるでしょう。
韓国はともかく、多くの国民が平和ボケと思考停止に陥っているような国では実戦では混乱するだけでしょうから・・・
本当に有効な核兵器(多段階核反応兵器)を作り弾頭サイズにまで小型化し多数を製造/保管/保守/(安全な)解体をするシステムを作り上げるのには莫大なコストがかかります。
テポドン(改)クラスを3000-5000発作る方が生産効率が上がりずっと安いかもしれませんし、技術的にも楽でしょう。
第一秘密裏に生産できれば核開発等と違って(衛星による)世界中の眼も欺きやすいかもしれません。
今のところ北鮮は核兵器開発とICBMに固執してるようで中止するつもりはさらさらないようです。
ということは彼等の狙いは米国ということになるのでしょう。
実際、現行の日本のMDシステムは米国のMDシステムと密接にリンクさせて起動させないと、今のところ有効性が低いというのが現状かと思います。(SM-3のバージョンアップとかTHAADの導入とか個別の問題ではない)
海自のイージス艦は前回の空中爆発した”銀河3号”というミサイル追尾できませんでしたからね・・・
>>力を入れていませんよ。核ミサイルが相手なら、たったの1発の撃ち漏らしでさえ、莫大な被害が発生する。迎撃率 100%のシステムはとうてい無理です。
>>そんな不完全なものに頼って、「ミサイル防衛網があるから、核ミサイルがたくさん来ても平気だよ」なんて語っている軍事専門家はいません。
>>そんな夢想を語っているのは日本の軍オタだけ。
日米以外の各国のMD体制ですが、イスラエルとルーマニアはSM-3地上発射型を導入する予定だそうです。
なお、韓国はロシアとMD体制を共同開発中で、ロシアもS-300の発展型であるS-400を開発中。
中国やインドもそれぞれMD体制の開発を進めています。
BMD, in from the Sea: SM-3 Missiles Going Ashore
http://www.defenseindustrydaily.com/Land-Based-SM-3s-for-Israel-04986/#more-4986
Missile Defense is Key Issue of Obama's Poland Visit
http://www.voanews.com/content/poland-missile-defense-key-issue-in-obama-visit-122666049/139953.html
KMSAM(韓国中距離地対空ミサイル計画)
http://www6.atwiki.jp/namacha/pages/184.html
露大統領: 欧州MDへの返答
http://japanese.ruvr.ru/2011/11/24/60991213.html
中国がミサイル防衛実験に成功
http://obiekt.seesaa.net/article/138047209.html
India readies propulsion system design for new cruise missile : Deccan Herald
http://www.deccanherald.com/content/52027/india-readies-propulsion-system-design.html
これでも、ミサイル防衛に力を入れてはいないと言い切れますか?
1)相手は弾道ミサイルだ。軌道はもちろん計算できる。いつどこに位置するかもだ。
2)一方、PAC3側は先回りすることが計算で可能だ。半導体も高速のバイポーラを使っている。どこで相手と一緒になるかも簡単に計算できる。
3)別に相手と当たる必要などない。近接信管が入っている。フレミングの左手の法則で、近くにくれば爆発すればよい。
4)今はスーパーコンピュータでこんな計算は簡単だ。
技術を知ってから投稿すべきだ。
初心者向けにはいちいち説明しないので、軍事雑誌でも読んで、勉強してください。とりあえずは、Wikipedia の記事でも読んで、PAC-3の限界でも知るといいでしょう。初心者は。
※ それ以前に、本項に何が書いてあるかぐらいは、
あらかじめ理解しておいてください。国語力。
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なお、慣性軌道を計算するにはスパコンは必要なく、PC9800ぐらいでも済みます。実際、アポロで有人月面探査をしたときのコンピュータは、今のパソコン以下の能力でした。