2012年04月04日

◆ 太陽光よりも節電

 太陽光発電の推進のために莫大な金をかけるよりは、節電のために金をかける方がずっと効果的だ。 ──
  
 そもそも、太陽光発電の推進をするのは、何のためか? 炭酸ガスの削減のためだ。本来ならば、原子力の増加によって達成されるはずだったが、昨年の原発事故以来、原発の推進は無理になったので、代わりに太陽光が脚光を浴びているわけだ。で、そのために、莫大な金を投じよう、というのが日本の政策だ。

 この政策が根源的に狂っていることは、何度も述べたとおり。
  → カテゴリ一覧(太陽光発電・風力)

 また、ドイツ(やスペイン)ではすでに「補助金を(ほとんど)投じない」という方針に転換した、ということも、すでに述べた。
  → ドイツの太陽光発電 1
  → ドイツの太陽光発電 2

 こういう状況では、もはや日本が太陽光発電の推進のために、莫大な補助金を出す根拠はなくなった、と言える。
 ここまでは、すでに述べたとおり。

 ──

 さて。太陽光発電の推進のために、莫大な補助金を出すのでなければ、かわりに、どうすればいいか? 
 太陽光発電については、もはや何もしないでいいだろう。代わりに、別のことをすればいい。では、何を? 

 私がお勧めするのは、「節電」だ。そのためには、「補助金」または「料金制度変更」をすればいい。つまり、次のいずれかだ。
  ・ 節電のための補助金
  ・ 節電のための料金制度変更


 具体的な例としては、次のようにする。
  ・ 国民全員に一人あたり 5000円程度を補助金で与える。
  ・ 電気料金を現在の2倍〜3倍にする。(課税する)

 このようにした上で、国民全体では損得がないようにする。結果的に、次のようになる。
  ・ 電力消費が少ない人は得。
  ・ 電力消費が 多い 人は損。


 おおまかには、金持ちほど電力消費量が多いから、これは「金持ち課税」「貧乏人優遇」にもなるが、それはまあ、副次的な効果だ。
 大事なのは、「節電すればするほど得をする」「電気を無駄遣いすればするほど損をする」ということだ。
 このような案は、昨年の春の「計画停電」の時期にも、あちこちで提案された。「電力料金を2倍に引き上げる」というような形で。ただ、それに似ているが、ほんこうでは、「補助金を与える」という点が異なる。「浪費すれば損」というだけでなく、「節電すれば得」というふうになり、「国民全体では損得なし」というふうになる。
 これならば、「全員が損をする」という「値上げ」よりは、ずっと受け入れやすい。明暗ですね。 (^^)v

 ──
 
 太陽光発電なんかを推進するよりは、この方法の方が、ずっと効果的だろう。結果的には、節電が推進され、かなり大規模な節電効果が生じるはずだ。昨年の春から夏にかけては、15〜30%ぐらいの節電が続いたが、それが一時だけでなく永続することになるはずだ。
 ひるがえって、太陽光発電でそれだけの発電量を得るのは、ほとんど夢物語である。ドイツなんか、電気料金を倍にしても、太陽光発電の発電量はたったの3%でしかない。それほど莫大なコストをかけても、節電(炭酸ガス削減)の効果は僅少なのだ。

 本項の「節電」ならば、電気料金は倍にはならない。「従量料金」は倍になるが、「基本料」はマイナスになるので、差し引きすれば、電気料金の総額は変わらない。しかも、節電すれば、節電した分だけ電気料金が安くなる。
 ドイツのやり方では、一国の電気コストが2倍になるが、本項のやり方では、一国の電気コストが2割減ぐらいになる。これは、コストの削減だから、純然たる利益だ。
 
 阿呆は、莫大なコストをかけても、たったの3%の効果。
 利口は、コスト負担をしないで、15〜30%ぐらいの効果を出す。ただの制度変更だけでそれが可能なのだ。
( ※ 現実には、人々の「節電意思」が必要となるが、その意思のために、制度変更を利用するわけだ。)
posted by 管理人 at 21:17| Comment(1) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
節電といっても、ピーク電力の節電でないとあまり意味がないので、分単位で消費電力を測定できるスマートメータは必要不可欠かと思います。

電気ガス水道の消費量を、検針員が、戸口で、メータを目で見て記録するなんてことをやっているなんて、全く馬鹿げてるといったらない。本当に、今は21世紀なのか?そんな単純作業は、すぐにでも自動化できると、80年代は思ってたが、いまだに実現されてない。
Posted by 井上 晃宏 at 2012年04月05日 08:54
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