琵琶湖マラソンで、勝敗の明暗がくっきりと出た。
・ もともと強くて好調だった堀端が惨敗
・ 普通の調子だった山本・中本が好成績
ではなぜ、もともと好調だった堀端は負けたのか? 両者の写真を見て比較するとわかるはずだ。
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【 問題編 】
間違い探しのつもりで、写真を比べてみてください。
→ 山本・中本
→ 堀端
二つの写真を比べると、決定的な違いがあることがわかりますね。この事実を見れば、「勝敗はスタートの時点で決まっていた」と言えるだろう。
※ 下記の解答編を見る前に、よく考えてください。
【 解答編 】
勝敗を分けたのは、何か? 給水やペース配分などの理由も考えられるが、「ふくらはぎに痙攣を起こした」というのが、直接的な理由だろう。寒さの中で、冷たい風雨に打たれて、足に痙攣を起こしたら、勝てるはずがない。他の要素は、「30秒遅れる」ぐらいの効果しかないが、足に痙攣を起こしたら、大差で遅くなる。
では、堀端だけが足に痙攣を起こしたのは、なぜか? それが問題だ。
その問題への答えは、写真を見ればわかる。
そもそも基本的には、雨の降る寒い日には、足に痙攣を起こさないように、防水の半ズボン(長めタイプ)をはくべきだろう。
しかし、それができないというのであれば、とりあえずは、腕と手を保温するべきだ。手については誰もが手袋をしていたが、腕については差があった。写真を見ればわかるように、山本・中本は腕をカバーしていた(保温していた)が、堀端はそうしていなかった。
これでは、体温に大きな差が付く。堀端は体温が下がり、血液の温度が下がった。そのせいで、足温度はどんどん下がり、痙攣を起こした。
つまり、「腕の保温をしなかった」という時点で、堀端は負けてしまった。実力的には、堀端の方が上だったはずだ。もし堀端が腕を保温をしていたら、山本・中本よりも良い成績になっていただろう。(というか、事前のタイムのように、実力通りの順位になっていただろう。)
堀端が負けたのは、実力のせいではなく、作戦ミスのせいだった。単純に言えば、コーチなどのスタッフが悪かった。
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一般に、日本のマラソン選手は、冬季の雨天対策ができていない。ちゃんと防水・保温ができれば、雨天は呼吸が楽なので、かえって好成績になってもいいくらいだ。なのに、今回は、コーチなどのスタッフのミスのせいで、堀端は負けてしまった。今後は、同じ失敗を繰り返す選手が出ないようにしてほしいものだ。(選手に言っているのではない。コーチ陣に言っている。)
さらに言えば、この点については、日本陸連が方針を示すべきだろう。「雨天のときにはこうするべし」と。その際、医者のアドバイスもあった方がいいかもしれない。(スポーツ医学をやっている医者。)
もうちょっと科学的にスポーツを考えた方がいい。今のやり方はあまりにも前近代的だ。
[ 付記 ]
ついでに言うと、肩を剥き出しにするランニングシャツというのもおかしい。長めのシャツやズボンを着衣するようにして、暑くなったら袖などを取り外して捨てる、というふうにすることが好ましい。
一般に、厚着はあとで脱ぎ捨てることができるが、薄着はあとで足すことができない。減らすことはできるが、増やすことはできない。ゆえに、初めは少し厚着にしておいて、途中で状況しだいで脱ぎ捨てられるようにした方がいい。
もうちょっと頭を使うべきだろう。
[ 余談1 ]
規定では、定められたドリンク以外のものを受け取ると失格。しかし、途中で衣服やサングラスを捨てるのは、失格ではない。
ただし、ナンバー[ゼッケン]の扱いに注意。ナンバーは常に見えることが必要で、また、ナンバーを脱ぎ捨てることは不可。もし違反したら、失格です。
これらの規定をクリアするために、「透明なビニール合羽を着て出場した、という例もある。途中で脱ぎ捨てて、家族に拾ってもらったそうだ。
→ 報告
第一線の連中は頭の悪い人ぞろいだが、三流の市民ランナーはもうちょっと頭がいいようだ。
[ 余談2 ]
似た例で、1987年の中山竹道の例がある。Wikipedia から引用しよう。
12月6日のソウルオリンピック代表選考会、福岡国際マラソンでは雪混じりの雨天の中を20キロ1時間を切り、35キロ地点まで当時の世界記録を49秒上回るハイペースで飛ばし、2位以下に大差をつける2時間8分18秒で優勝した。このマラソンでは中山は驚異的なペースで走っていた。「これならきっと世界記録が出る」と人々は思った。ところが、雪混じりの雨天がひどくなり、足が凍えてしまった。ペースは急速にダウンして、後半のタイムは非常に悪くなった。それでも、2時間8分18秒である。このとき、中山が防寒のできた衣服を着ていたら、と思うと、残念でならない。日本のマラソン史上で唯一、世界記録を樹立できた人物だったが、防寒ができるかできないかという対策のせいで、せっかくのチャンスをなくしてしまった。……もっとも、これは中山が悪かったのではない。当時も今も、日本の陸上界が非科学的だからだ。腕のカバーという対策でさえ、かなり近年になって実施されてきただけだろう。そしていまだに、それを実施しないでいる人もいる。(それが今回だ。)
なお、堀端のいるチームは、旭化成であり、日本屈指のチームである。これほど一流のチームでさえ、防寒の対策はできていない。残念なことだ。
【 関連商品 】
ついでに言えば、衣服や靴が水でびしょびしょにならないためには、防水スプレーを使えばいいだろう。撥水効果が出て、びしょびしょになるのを防ぐ。
→ Amazon 防水スプレー

いつもブログを読ませていただいています。
個人的には給水の差もあるんじゃないかと思ってんですがどうでしょうか?
冬季の雨天では、二枚重ねを標準とするべき。もともとは長袖・長ズボンにして、暑くなって汗をかいたら、長袖を脱いで、ランニングにする。もっと暑くなったら、長ズボンを脱いで、半ズボンにする。……こういう可変的な衣服にするには、二枚重ねで着ればいい。
ストリップ作戦。 (^^);
http://www.j-cast.com/2012/03/06124418.html
>怖い脱水症状の原因は、まず急激な気温上昇がある。
>前日との気温変化も影響するという。
>また、多湿でも起こる。
>気温が低くても多湿のときは要注意だ。
寒くても条件次第で脱水症状は起こるようです。
今回みたいに汗をかくどころか低体温症状になるときは、話は別です。北極や南極で走る場合を想像してください。
つまり、単に寒いときと、寒すぎるときは、話が違う。
今回の場合は、最初のころに1回給水に失敗しても、脱水症状になることはないでしょう。ほとんど汗をかいていないはずです。
>それならマラソン選手は汗をかくから、給水が必要です。
> 今回みたいに汗をかくどころか低体温症状になるときは、話は別です。
>北極や南極で走る場合を想像してください。
> つまり、単に寒いときと、寒すぎるときは、話が違う。
新着情報の所にびわ湖毎日マラソン大会結果
http://www.lakebiwa-marathon.com/
これによると当日の気温は7度位です。
10度と7度ではそんなに違いは
なさそうなんですが
この気温でマラソン選手は低体温症状になるのでしょうか?。