ただの新聞記事の紹介だ。(私の見解はない。)
・ 汚染土がたくさんある状況
・ 汚染土を盛り土で解決する新工法
・ セシウムを熱で揮発させる処理法
汚染土がたくさんある状況
「汚染状況重点調査地域」に指定された野田市や柏市など9市が、除染で取り除いた土壌の保管や処分に苦悩している。一時的な保管場所を設けたくても、放射線の影響を心配する周辺住民の反発が予想されるためだ。これまでに発生した汚染土壌は少なくとも計約1万3000トンに上るが、最終処分の見通しも立たず、……これは 29日の記事だが、翌 01日の夕刊にも詳細記事がある。
( → 読売新聞 2012-02-29 )
汚染土を盛り土で解決する新工法
放射性物質で汚染された土砂や廃棄物を、特殊な建材を組み立てたピラミッド状の囲いの中に密封して保管する技術の開発に、北九州市立大国際環境工学部の伊藤洋(よう)教授(55)(放射性廃棄物工学)らの研究チームが成功した。福島県内での実験では、放射線量が密封前の2.7%まで低下し、効果が実証されており、自治体や企業、学校などを対象に普及を図る。図があるので、図を見ながら理解するといい。
汚染土をコンクリートで覆ったり、地中保管したりして封じ込める方法に比べて、短期間で簡単に組み立てられ、環境汚染の心配がないのが特徴。
( → 読売新聞 2012-02-23 )
( ※ 私の提案した「盛り土」とだいたい同じ案だが、工法が低コストになっているようだ。これは好ましい。)
セシウムを熱で揮発させる処理法
原発事故で汚染された土壌の放射性セシウムを、加熱処理で 99.9%除去する技術。除去率は高いが、コストがかかる。
汚染土に2種類のカルシウム化合物を加え、1350度まで加熱。セシウムの 99.9%が揮発してフィルターで回収できることを確かめた。
小型の電気炉で1時間加熱する実験では、土壌中に含まれる放射性セシウムが1キロあたり6万 7300ベクレルから同29ベクレルへと激減した。
( → 朝日新聞 2012-03-01 )
私見では、実用性はあまり高くないだろう。実験室レベルの特殊な処理向けか。