半導体メーカーのエルピーダが、ついに倒産した。(会社更生法)
カメラメーカーのシグマが、画期的なデジカメを大幅値下げして販売する。 ──
ニュースの紹介。
全然別の話題だが、興味深いので、並べて紹介する。
(1) エルピーダ
半導体メーカーのエルピーダが、ついに倒産した。(会社更生法)
→ エルピーダが会社更生法適用申請を正式発表、負債総額4480億円
この会社はもともと駄目会社だから、さっさと倒産させよ、というのが私の見解だった。それが、大金を投入させたあげく、ようやく倒産となった。どうせなら大金を投入する前に倒産させておけば、莫大な損失は追加発生しなかったのだが。
なお、どうして倒産したかというと、もともと駄目会社の集積だったからだ。詳しい事情は下記。
→ いつになったら懲りるのか、またも提携交渉に走るエルピーダ
こういう企業体質も問題だが、私としては、「技術的にも韓国メーカーに負けていたから」というのが理由だと思う。
そのわけは? 韓国メーカーはオランダのステッパー会社のステッパーを使っているが、エルピーダはたぶん日本のニコンかキヤノンを使っていると推定されるからだ。このことで、コスト的には、とうてい太刀打ちできなくなる。(オランダ製のステッパーの方がずっと低コストで生産できる。)
→ ステッパーの敗北
ステッパーの敗北が、半導体産業の敗北となって結果する、という構図だろう。たぶん。(私の推定。技術面で。)
ま、もともと経営体質が、どうしようもなく旧式だ、というのが根本原因だとは思うが。
(2) シグマ
カメラメーカーのシグマが、画期的なデジカメを大幅値下げして販売する。
商品名は シグマ SD1 Merrill というもの。
これが画期的な製品であることは、次の解説にある。
→ 3層イメージセンサー
このせいでデジカメに特有の不自然な色むらがない。いかにも自然なカラーとなる。しかも超高解像度。( 4600万画素)
→ サンプル
→ 他社製品との比較
性能評価は、一眼レフではトップらしい。ただし「中判カメラ」という別ジャンル(デカくて超高価)には負けるようだ。
→ 評価ブログ
ボディ価格は?
このカメラは、もともと シグマ SD1 という商品で 70万円で販売していたのを、20万円弱に価格改定したそうだ。一挙に 50万円安。製造工程の問題を解決したことが理由だという。
→ 紹介ブログ
性能と価格の比較では、圧倒的に有利であるようだ。
しかも、良心的なことに、旧製品の購入者には 40万円分のクーポン券をくれることで、実質キャッシュバックするらしい。
→ 解説ブログ
これにはびっくり。いったん金を払った客に金を返すなんて、ほとんどないことですね。ニンテンドーの 3DS のときには、そんなことはなかった。
→ ニンテンドー3DS値下げを皮肉った虚構新聞の記事がひどい
キヤノンとニコンは、シグマに負けてしまったようだが、シグマが日本の会社で会ったことを喜びとしよう。
だけど下手をすると、シグマは韓国メーカーに買収されるかも。サムスンなら簡単に買収できるだろう。もしそうなったら……キヤノンとニコンは、ステッパーに続いて、デジカメからも撤退することになりそうだ。
[ 付記 ]
コンパクトカメラでも、このシグマの3層イメージセンサーを使った製品は、圧倒的な力量を示している。
→ DP1 Merrill DP2 Merrill サンプル画像 (紹介ページ)
右クリックして、最大の解像度で見るとわかるが、普通のデジカメ一眼レフよりもずっときれいだ。「ミラーレス一眼かどうか」なんていう議論とは全く別の、異次元の品質を達成している。「ガキの喧嘩には関わりません」という感じの、圧倒的レベル。
こうなると、望遠レンズも不要ですね。単に撮影して、一部を拡大するだけで、望遠レンズを使ったのと同様の拡大効果がある。望遠レンズを使う必要がない。(まあ、ボケ具合を調節するには必要だとしても。)
このコンパクトカメラの、読者の予想価格は、8万円程度。普通の一眼レフを買うよりもいい。
【 関連サイト 】
→ Foveon X3 (シグマの3層イメージセンサー)
2012年02月27日
過去ログ

4600万画素 の DP2 Merrill が切り出す光の世界が楽しみです。
ちにみに、他のカメラと比べて、DP2x の操作性・即応性はかなり落ちます。
しかし私は買わない。まだ高いし、メモリを食いすぎる。パソコンで見るだけなら高画質は単に遅くてディスクスペースを食うだけだから。
でもすごいです。
そこで撮影サンプルを見た。
→ http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk3/samples/index.html
ポートレートを見ると、圧倒的な差があることがわかる。2ランクぐらいレベルが違う。どっちが上か? もちろん、シグマだ。
第1に、解像度がまったく違う。
第2に、色むら(偽色)も違う。スキーで青や白のモノトーンの情景を見ると、キヤノンの方は細かな色むらがあることがわかる。不快な雑音が混じっている感じだ。これは普通のデジカメではどうしても避けがたいものだが、シグマの例ではその乱れがないので、とてもすっきりする。
なお、キヤノンの製品案内ページを見ると、大きな撮影サンプルがなく、小さなサイズのものばかりだ。
→ http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk3/sample/picturestyle-03.html
ということは、もともと、小さな画像サイズで見ることを前提としているのかもしれない。だからサンプルも小さな画像サイズなのかもしれない。
つまりは、入門機の扱い。それでいて値段は馬鹿高い。
プロのキヤノンユーザーが続々と乗り換えを進めつつあるようだが、さもありなん、ということか。もちろん、ニコンその他も同然だが。
プロのカメラマンは、みんなシグマを使うようになるのかも。
(耐久性の問題があるから、報道カメラマンは別で、作画重視の芸術系カメラマンのみだが。)
ステッパーだけじゃなくて、デジカメでも大激震が起こりそうだ。
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ようやく髪の毛の写真が、「本物の」髪の毛のように見える、感情が画像を通して伝わってくる、それまでの画像では見ることが出来なかったものが見える、そんな日が来た。
今の僕らが見ているような、補完された画像やソフト的に処理されたインチキ写真が、消え去る日が来た。
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http://blogs.yahoo.co.jp/ka_tate/62029676.html
とてもいい記事なので、一読をお勧めする。
私なりに言えば、「産毛までが見えるデジカメは初めてだ」となる。見えなかったものが見えるようになる。人間の視覚を越えている。女性にキスするときまでわからなかった微細な肌が見えてくる。
http://www.flickr.com/photos/shinzofukui/sets/72157626803831479/detail/
驚異の画質。EOS5 よりも2ランク上だ、と書いたが、3ランクぐらい上かも。もはやシグマ以外のデジカメ一眼は1万円のオモチャのようにしか見えない。