2012年02月23日

◆ 続々・光速よりも速い粒子

 「光速よりも速い粒子が見つかった」という以前のニュースは誤りだったらしい。 ──
 
 「光速よりも速い粒子が見つかった」という以前のニュースは誤りだったらしい。次の報道がある。
  → 「光より速い素粒子」は誤りか (NHK)
  → 「光速超えるニュートリノ」は誤りか、測定用ケーブルに緩み (朝日)

 この件については、私も前に述べたことがある。
  → 光速よりも速い粒子?  (9月)
  → 続・光速よりも速い粒子 (11月)

 9月の項目では、ざっとあらましを紹介して、注釈を加えただけだった。
 11月の項目では、実験に根源的な難点があることを指摘した。そこでは(測定の)「タイムラグ」のような形で時間が不正確である可能性を指摘した。

 今回の報道では、「タイムラグ」のような形で時間が不正確であったらしい、ということなのだから、私が推定した通りだったことになる。どういう理由で、その「タイムラグ」のようなものがあったのかは、私はことさら指摘しなかったが、今回の報道では、その原因も見つかったようだ。
 この原因が本当に測定ミスの原因であるかどうかは、まだ何とも言えない。ともあれ、私の指摘した原理によって測定ミスが起こったのらしい、ということは、一応理解しておくといいだろう。
 今回の報道で「真犯人」が見つかったかどうかは判然としないが、どっちみち、似たような理屈で、測定ミスは起こりうるのだ。「光より速い素粒子が見つかったので相対論が崩壊する」なんていう馬鹿騒ぎをしなくていい、という私の指摘は、やはり妥当だったと言えるだろう。
posted by 管理人 at 20:04| Comment(16) | 物理・天文 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続報。より詳細なニュース。

 http://wired.jp/2012/02/24/neutrinos-faulty-cable/
 http://j.mp/yk0nPE (日経)
Posted by 管理人 at 2012年02月24日 12:14
引用。  http://j.mp/xk0ocZ

 ──
光ファイバー接続部の緩みが発見された。 …… 締め直したところ時計の信号が60ns早く到達するようになったという。

 → 英文記事 
  http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/02/breaking-news-error-undoes-faster.html
Posted by 管理人 at 2012年02月24日 19:53
Posted by 管理人 at 2012年02月25日 12:51
私の指摘した原理によって−>皆が思ったとおり
Posted by 訂正 at 2012年02月27日 18:37
しかし、、、コネクタの緩みに気が付くのに半年。

このような複雑な測定装置の校正はどのようになされるのだろうか? 校正していないのでは?
Posted by 訂正 at 2012年02月28日 11:18
新しいニュース。

 → http://www.cnn.co.jp/fringe/30005947.html
 「ニュートリノ、検証実験で光速超えず 当初結果にまた疑問符」
 「イタリアのグランサッソ研究所は16日、CERNとの間の検証実験でニュートリノは光速を超えなかったと発表した。
 CERNは先月、時間計測に使った光ファイバーケーブルに緩みがあったなどの欠陥が見付かったとも発表しており、光速を超えたとする当初の実験結果は間違いだったとの見方がさらに強まりそうだ。」
Posted by 管理人 at 2012年03月17日 19:29
新しいニュース

 → http://jp.wsj.com/Life-Style/node_411998?google_editors_picks=true

 実験は、軌道の距離の測定と、スタート地点とゴール地点の2つの時計の同期化という、2つの計測によってすべてが決まる。この2つの計測に、どうやら致命的なミスがあったらしい。
 まず、スイスとイタリアの時計は、第3の時計であるオシレーターと較べることによって同期化された。ところが、オシレーター自体の調整がうまくいかなかった可能性があり、2つの時計は合っていなかった。
 第2に、実験を正確なものにするために、スイスとイタリアの距離は、高精度で測定される必要があった。これを可能にする唯一の機器は全地球測位システム(GPS)だ。しかし、GPS衛星とマスター時計を繋ぐ光ケーブルに緩みがあった可能性が浮上、測定に誤差を招いた可能性が出てきた。これら2つのミスで、ニュートリノの速度が100万分の20押し上げられた可能性があり、光速超えの説明がつく。
 そして先週、ついに反論ののろしが上がった。別の物理学者のグループが、実験を全部やり直したところ、アインシュタインの正しさが証明されたと発表したのだ。彼らのニュートリノは、光とまったく同じ速度――早くもなく、遅くもない速度で移動した。
Posted by 管理人 at 2012年03月22日 00:54
厳しく言えば、発見か計測ミスか実験物理の取り組み方の問題でしょう。
取り組み方っていったのは、当事者たちにはそれも解らないからです。
当事者たちにも解らないことが周りがわかるはずもないでしょう。

発見と考えるなら、実証が取れるまで追試を行うべきです。
また、理論化も必要でしょう。

計測ミスと考えるなら、今回のシステムで見送るか、別の機会で検証すべきでしょう。

そこまで今回の計測ミスに覚悟ある実験の主旨じゃないでしょう。
以下のような発表が霞みますよね。

ニュートリノに重さの証拠 東大などが発表
http://www.asahi.com/science/update/0605/TKY201206050221.html

ないのに世界中に発表して、尻拭いしてくれっていうのは、はずかしい。
どうなってるんだ、名古屋大学って感じです。
Posted by ひゃま at 2012年06月08日 01:56
不思議な結果を単なるミスとして葬らず、再現性を数回確認して発表し、内容の間違いを違う第2のシステムで検証して正した事は有意義な事と思います。
どこにミスがあったのかは当事者では掴みにくいものです。多数決ではないですが、もう一つ別の第3のシステムでも検証することも悪くないでしょう。
今回はエラー、バグを正す事で、第2のシステムの再現を確認できた筈なので、恥をかいたが、人類がいい教訓を得られたとすべきでしょう。甘いですかね?
Posted by 京都の人 at 2012年06月08日 10:58
甘いとかそんなことじゃなく
発見と考えていて、間違いだったので責任者が辞任
計測ミスと考えていたら、ここまでの世界発表しなくてよかった。

それが曖昧でなんとなく発表して、なんとなく辞任の態度がどこかの政治みたいで気持ち悪いですね。
Posted by ひゃま at 2012年06月08日 14:10
元記事では自分たちでわからなかった事を「世界の研究者に検証や解釈をしてもらう狙いで、研究グループは結果を公表」であって解釈なしで事実の公表のみ。でしたよね。
このままやみに葬るかどうか位は議論したと思いますよ。
結局ばか騒ぎした周りの頓珍漢のせいで、恥の上書きがなされてしまったと思います。
間違った発表で辞任させるのは行き過ぎと思いますね。
Posted by 京都の人 at 2012年06月08日 19:22
え、そこまで確立した計測システムでも、そういう主旨で組まれたシステムでもないでしょ
あきらめも肝心だったのでは?
棚から牡丹餅的な発見の意味合いを含みながらの中途半端な発表は否めないですね
Posted by ひゃま at 2012年06月09日 00:46
後悔よりもミス、失敗は成功の母、勇み足でも良いとポジティブに考えて結果を発表したのでしょう。

1) 徹底検証している間に他が超光速の測定結果を発表。
a)後で発表しても単なる追認者で研究競争の敗残者。慎重すぎた悲劇の研究者。チームも分解。後悔だけが残る。
研究資金提供者は居なくなります。

2)「間違いかもしれないが、こういう結果を得た」と発表。
a)後発による再現性の確認で最初に発見した勝利者。(棚ぼたを夢見る)
ここは説明の必要がありません。

もしくは
b)後発から間違いを指摘されて功を焦ったねと中傷される。
チーム解散も無いでしょう。おそらく、チーム継続。
研究資金も減額されるかもしれませんが、「研究における失敗という成果を得た」と解釈いただく事で継続されるでしょう。

研究者は発表の前に徹底検証してから発表せよ。という考え(日経新聞にも同等のコメントがありました)は判りますが、多額の資金が動き(事業の一つです)、他にも同じ事をやっているチームがあると、競争に負けない、敗残者とならない為の施策として少々勇み足でも先行発表は必要と思います。
Posted by 京都の人 at 2012年06月09日 14:31
最初の記事は下記で紹介しています。
http://openblog.meblog.biz/article/6138413.html

「今回の実験結果が正しいとすると現代物理学では説明がつかず、世界の研究者に検証や解釈をしてもらう狙いで、研究グループは結果を公表した。」
「現時点でこの結果を研究グループで解釈しないことで合意している」

 ──

 要するに専門家は、「光よりも速い粒子がある」「実験結果は正しい」とは思っていなかったのでしょう。
 ただし世間は勘違いして、「光よりも速い粒子がある」「実験結果は正しい」と思ったのでしょう。世間の馬鹿騒ぎがあっただけ。「相対論終了」とか「タイムマシンができる」とか。

 ──
 私は最初から、その趣旨を記しています。

>  今回の現象は、将来的には、「コロンブスの卵」みたいな形で、「なあんだ、そうだったのか」というふうに解決されるだろう。物理学の原理そのものは何ら揺るがされない、とわかるだろう。
> 「相対論が覆された」なんて思う必要は、さらさらない。……がっかりさせてしまったようだが。
Posted by 管理人 at 2012年06月09日 19:56
今になって騒いでいるのは、次の記事が出たから。以下、引用。
──
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120609/scn12060900090001-n1.htm
ニュートリノ「光より速い」撤回 国際チーム「測定ミス」 ケーブル接続部に隙間
2012.6.9 00:08

 素粒子のニュートリノが光より速く飛ぶとの実験結果を昨年9月に報告した名古屋大などの国際研究チーム「OPERA」は8日、測定精度を高めた今年5月の再実験の結果、ニュートリノの速度は光速と誤差の範囲で同じだったとして、「超光速」の当初報告を撤回した。京都市で開催中のニュートリノ・宇宙物理国際会議で正式に発表した。

 GPS(衛星利用測位システム)で時刻を合わせた時計を、ニュートリノの発射側と到着側に設置したが、到着側の地上と地下の時計をつなぐ光ケーブルの接続部に1・5ミリの隙間があり、接続不良による測定ミスが原因と判明。会見した名古屋大の小松雅宏准教授(素粒子物理学)は「ケーブルの取り付けを間違えた可能性がある。チェック不足だった」と釈明した。
Posted by 管理人 at 2012年06月09日 19:57
んー、やはり発見なら発見で発表すべきでしょう
それで間違ってたら辞任すればよい
世間が決める前にまず自分で決めて発表するほうがよろしいですね
どうせ世間やマスコミなんて解らないんですから
Posted by ひゃま at 2012年06月09日 23:19
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