アフリカの飢餓の問題を解決する方法がある。それは、醤油をプレゼントすることだ。 ──
アフリカの飢餓の問題には、さまざまな対策方法が考えられている。
・ (短期的に)食糧援助
・ (長期的に)教育援助
・ (長期的に)食糧増産
しかしこれらは、あまり効率が良くない。
そこで私が新たに提案しよう。それは
「醤油をプレゼントする」
ということだ。これでたちまち飢餓問題が解決する……というわけではないが、大幅に改善しそうだ。
──
なぜか? 現地では、文化的な風習のせいで、食べられないで捨てられている食糧がたくさんあるからだ。
特に、魚類は有効利用されていないことが多い。朝日新聞・土曜版・コラム 2012-01-28 によると、シャケやイクラがたくさんあるのに、食わずに捨ててしまうそうだ。日本人が「食え。虫よりマシだろ」と言うと、「こんなものは食いたくない」と拒む。無理に食わせると、「何でこんなひどいものを食わされるのか」と涙交じりになるそうだ。(気分的には、豚の睾丸か、ヘビやカエルの丸干しを食わされる気分か。)
一方、(彼らの気持ち悪がる)サーモンは、日本では寿司屋のネタでは一番人気である。
→ 日経 , その転載
日本では大人気なのに、アフリカでは大不評。では、その理由は?
私が思うに、醤油の有無だろう。鮭はおいしいが、醤油なしで食べると、おいしいとは思えない。塩鮭だって、やたらとしょっぱいだけだ。少しならともかく、すぐに飽きる。
イクラだって、醤油があるから、漬け込んで、生臭さがなくなる。あれを生のまま食べるのは、うんざりだ。
ま、現地の鮭は寄生虫だらけらしいから、加熱する必要がありそうだ。とはいえ、冷凍してルイベにすることも可能だし、燻製にすることも可能だ。醤油さえあれば、鮭は結構おいしく食べられそうだ。
( ※ また、イクラならば、卵巣なので、寄生虫はいないだろう。たぶん。)
──
というわけで、「これで万事解決」というほどにはならないにせよ、醤油があれば問題を大幅に改善することが可能だろう。足りないのは食べ物ではない。食べ物を食べる知恵だ。知恵さえあれば、いちいち物を援助する必要はなくなる。物は現地にあるのだから。
また、シャケをうまく加工すれば、パン や タロイモ といっしょに食べることもできるだろう。
また、鶏があれば、卵といっしょに、サーモン・エッグ・サンドイッチみたいなものもできそうだ。
→ サーモン・エッグ・サンドイッチ - Google 検索
料理というものは、工夫しだいで、いろいろとおいしく食べることができるのである。貧しい人々を幸福にしてあげるには、金を恵んでやるよりは、少々の物資といっしょに知恵を贈ればいいのだ。それが真の善意というものだ。
( ※ 場合によっては CookPad や E・レシピ みたいな知恵を、世界中のクッキングサイトで集めて、現地の人に見せてもいい。)
【 関連サイト 】
(1)
→ 数百万人に飢餓の恐れ 南スーダンで国連調査
※ これは、似た話だけれど、本項で述べたこととは、直接の関連はありません。
本項の話は、「大規模な飢餓も醤油だけで解決」というほど簡単じゃない。
大規模な飢餓は、もっと根源的な対処が必要です。もちろん。
(2)
→ アフリカがしょうゆ販売の有力市場に、キッコーマンCEO
※ アフリカは将来的に、醤油の有望な市場になるのだから、キッコーマンは、
今のうちに貧困国に醤油を無償援助するといいだろう。損して得取れ。
【 関連項目 】
本項では、アフリカの人々を真に助ける方法を示している。
ひるがえって、「援助しましょう」と言って、他人の金を集めるような、詐欺師みたいな連中もいる。
→ チョコレートとフェアトレード (前項)
→ フェアトレード (詐欺・問題) (4回シリーズ)
→ nando ブログ 「善と偽善」
2012年02月11日
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