2012年02月10日

◆ チョコレートとフェアトレード

 バレンタイン・デーが近づいて、チョコレートを買う女子もいるだろう。だが、フェアトレードのチョコレートを買ってはいけない。それは詐欺商品だからだ。 ──
  
 この件は、私は前にも述べた。
  → フェアトレード (詐欺・問題) (シリーズ)

 要するに、価格ばかり高くして、肝心の金は途上国には回らない。回る分は、スズメの涙でしかない。焼け石に水か。それでいて「援助になります」と大々的に宣伝する。そして多くの金は自分のポケットに入れる。……これは「エコキャップ」詐欺と同様の詐欺だ。

 ──

 話はそれで済んでいる。ただ、参考となる情報を掲げる。
 朝日の日曜版 Grobe で、世界のチョコレート生産の現状、という生地が示してある。
  → チョコレートの、いま -- 朝日新聞GLOBE
 どうせフェアトレードを持ち上げる嘘ばかり書いた記事だろう……と思ったら、案に反して、違っていた。フェアトレードという文字はちっとも現れない。
 かわりに、ガーナなどの現状が報告されている。国家管理や、生産認証や、教育推進などがなされているそうだ。

 これは、私が冒頭の項目で推奨していたことだ。それが現実に進みつつあるようだ。
( ※ 一方、フェアトレードという偽善的な詐欺は、国の方針を妨害するだけだから、なされるべきではない。)



 [ 付記 ]
 以前の朝日は、フェアトレードという詐欺をしきりに推奨していたのだが、朝日の Grobe は、感情論ではなく経済的な原理を理解できているようだ。「フェアトレードは駄目だ」と書けば満点だった。が、そうではなくとも、ありそうなフェアトレード推奨記事がなかっただけでも、合格点だ。また、現状をレポートしているという点では、他にない情報があるので、すばらしい。
 この特集記事を称賛しておこう。
( ※ ネット上で読めることも、称賛しておこう。)



 【 関連サイト 】
 フェアトレードの問題点については、次のサイトでも指摘されている。たいした話ではないが、お暇な人向けに紹介する。
  → http://www.fairtradecenter.org/problems.htm
  → http://www.fair-t.info/mail-magazine/mag109price-and-quality.html
 



 《 本項は、バレンタイン・ネタです。 》
posted by 管理人 at 20:24 | Comment(3) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チョコを 食べるときの 苦さ あらためて感じました
Posted by かずみ at 2012年02月11日 02:01
本当にフェアトレードをしている会社と、消費者を騙している会社を見分けるには、どうすればよいのですか?
それとも、フェアトレードをしている会社は、ひとつも存在しないのですか?
教えてください。
Posted by もずく at 2013年08月13日 19:05
> もずく

 フェアトレード商品の価格が、他の安価な市販品と同等の価格であれば、OKです。
 しかし現実には、そんなものはありえない。小さな非能率な企業・団体が、大手と同じような効率では、なしえない。
 したがってフェアトレードをやっている企業・団体のすべては、消費者をだましていると言えます。
 特に、「高品質」を謳っている企業・団体は、すべてそうです。真のフェアトレードは、粗悪品しか作れない(低収入である)ようなアフリカの極貧国から、粗悪品を買う場合だけです。メキシコなどの中進国から買う場合には、高品質ですが、すべてインチキだと言えるでしょう。高収入の農民に金を払っても、貧しいアフリカ人を救うことにはならない。
Posted by 管理人 at 2013年08月13日 19:31
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ