2012年02月10日

◆ 秋入学より秋進級

 秋入学の代案として、秋進級がある。最初と最後を半年ずつとして、間の3年間は秋に進級すればいい。これで、留学の問題はあらかた解決する。 ──
 
 秋入学の目的は、「海外との留学の互換性」だ。そして、それならば、「秋入学」のかわりに「秋進級」でも済む。
 秋進級は、「秋入学」の場合と違って、「入学前の半年間のギャップイヤー」みたいなものはない。その半年間を有効利用して、きちんと勉強する。そして半年たったら進級して、2年生となる。大学は合計5年生となる。ただし、1年目と5年目は半年間だ。また、学年の数え方は5年になるが、実質的な通学期間は4年間だ。

    ・ 1 …… 半年間(春〜秋)
    ・ 2 …… 1年間(秋〜秋)
    ・ 3 …… 1年間(秋〜秋)
    ・ 4 …… 1年間(秋〜秋)
    ・ 5 …… 半年間(秋〜春)

 ともあれ、これで何も問題は起こらなくなるだろう。
  ・ 日本から海外へ留学する学生は、進級のときに海外へ行けばいい。
  ・ 海外から日本へ留学する学生は、進級のときに日本へ来ればいい。


 なお、海外から日本へ留学する学生は、大学に入る前に半年間の語学研修(日本語訓練)を受けてもいい。その場合、入学前に半年間の研修を受けることは、有益だろう。
 どちらかと言えば、「秋入学」なんかよりは、外国人留学生向けの「日本語研修センター」を作る方が、よほど大切だ。

 また、日本から海外へ行く学生は、本当はいつ出掛けてもいい。それよりは、留学する意欲そのものが欠けていることの方が、問題だろう。現実は、こうだ。
  → 東大でさえ、海外留学する学生は、全学部生の0・4%に過ぎない
 ま、どうせ金をかけるなら、「国費留学生制度」か「留学補助金」でも設ける方が、よほど有益だろう。その金は無駄にならない。
 一方、1%にも満たない留学志望者のために、国全体の制度を改変するなんて、無駄な事務コストがやたらとかかるだけで、壮大な無駄だ。この無駄にどれほど多額の金をかけても、何ら益するところはなく、単に無駄に消えてしまうだけだ。

 無駄に消えるというのは、たとえば、この記事。
  → 秋入学に医師国家試験の壁
 このネット記事には簡単に書かれているだけだが、紙の新聞にはもっと詳しい情報がある。医師国家試験は毎年2月中旬に行なわれるが、秋入学になると、夏の卒業者が半年間も待たされる。その間に、記憶も錆びついてしまいそうだ。
 それでは困るから、医師国家試験を年二回にしてくれ、と東大は要望している。しかしそれは試験作成の負担がものすごく大きくて困難であるようだ。ただでさえ大変な医療がますます大変になってしまう。(具体的に言えば、優秀な医者が試験作成に時間を取られたせいで、患者が治療を受けられなくなり、たくさん死ぬ。現状でさえ医療の貧困で救急治療を断られる患者がたくさんいるのだ。それがますます悪化する。秋入学のせいで、人がたくさん死ぬ。
 
 というわけで、ひどい無駄のために秋入学をするのは、馬鹿げている。秋入学はまったく不要だ。かわりに秋進級をすればいい。そうすれば、制度改革のせいで死人がたくさん出ることもなくなる。
  


 [ 付記 ]
 前項では「入学前の半年間が無駄になるのが駄目だ」と述べた。その後、本日になって、同趣旨の見解が報道されるようになった。名大の浜口学長の見解だ。
  → 毎日新聞
  → 中日新聞
 私の話とだいたい同趣旨ですね。真似したのかどうかは知らないけど。
posted by 管理人 at 19:29| Comment(0) | 一般(雑学)1 | 更新情報をチェックする
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