エコのために努力するなら、小さなことで細々と努力するより、食器洗いで努力するといい。食器の汚れを紙で拭くと、浄水のエネルギーを節約できる。 ──
エコのために努力しよう、という風潮がある。エコキャップやら、省エネ機器やら、省エネグッズやら。これらのために大金を払う人もいる。
しかしそんな努力をするよりは、食器洗いで努力するといい。そのためには、食器の汚れを紙で拭くといい。それによって、浄水のエネルギーを節約できる。
浄水のエネルギーはかなり大きいそうだ。調べてみると、下記の通り。
「運用時(平均)の電力消費量は、0.669kWh/m3」
これはかなり大きな値だ。これは風呂水などの比較的きれいな水を含めての値だから、食器の汚れのようにひどい汚れの場合には、これをはるかに上回る浄水エネルギーが必要だろう。ざっと見て、 2kWh/m3 ぐらいになりそうだ。10リットルの水を使うとしたら、200Wh ぐらいになる。これは、次の量と同じだ。
・ 1200kW のドライヤーを 10分間使った
・ 600kW のドライヤーを 20分間使った
ずいぶん電力を食っていることになる。
一方、この分を、紙で拭いてから、生ゴミにしてしまえば、消費する電力やエネルギーは激減する。ゼロにはならないが、10分の1ぐらいにはなるだろう。誤差の範囲だから、ゼロになると思っても差し支えない。
結論。
エコのために努力するなら、食器の汚れを紙で拭くといい。そのことで、浄水のエネルギーを大量に節約できる。
また、食器洗いの時間も節約できる。……実はこれが一番の利点かも。
[ 付記1 ]
どんな紙を使うかというと、広告のチラシの裏(インクなし)の部分がお勧めのようだが、面倒臭いし、紙が固い。そこまでエコにこだわる必要はなかろう。
私のお勧めは、再生紙を使ったトイレットペーパーだ。(この場合、消費エネルギーやコストはゼロではないが、総合的には、ベストだと思う。理由は省略。)
なお、普通のキッチンペーパーは、厚くて使いやすいが、再生紙でなくパルプ 100%でああることが多いので、お勧めしない。値段も高い。……とはいえ、水を使うよりは、ずっとマシだが。
一般に、油の付いた鍋や皿を洗うのであれば、水を使うより、紙を使う方が、ずっと早くて楽だ。しかもエコになる。ほぼきれいにしたあとで、最後だけ水洗いすればいい。
[ 付記2 ]
なお、「省エネ」だけを目的とするなら、これとは別に、最高に省エネができる方法もある。それは「冷暖房」を節約することだ。特に冬場には、有効な方法がある。それは「足温器」を使うことだ。
→ 足温器のお勧め
2012年01月21日
過去ログ
洗剤つける前から水でじゃぶじゃぶ流す人ならともかく普通の人なら。
・ ものすごく汚れている食器
・ 紙できれいに拭いて、汚れはもう見えない食器。(油が少し残るだけ。)
水の消費量は雲泥の差です。
後者はほとんど水を使わないで済みます。というか、水なしでも、見た目はすでにきれいですから、水の消費量をゼロにしても大丈夫。
一方、前者で水を使わなかったら……おえーっ。
なるほど,理にかなったコトだったというわけですね。
ある程度キレイに拭き取られた食器であれば,おそらくスポンジ一つを浸したぐらいの水量で,一家4人の食器の量ぐらいであれば十分洗えそうです。
東日本大震災時、かなり長期間にわたって断水
したため、食器をラップでくるんで食事しました。
水洗いが省けるのでラップは非常に重宝しました。
災害等に敷地外の水道管が破損しても使用できるという利点もあるし