2011年10月06日

◆ ノーベル賞学者はトンデモだった

 ノーベル化学賞のダニエル・シェヒトマンは、学界からはトンデモ扱いされた異端児だった。(当時は) ──
 
 世の中には主流派の説に反対したあげく、「トンデモだ!」と批判される人もいるが、そういう人がノーベル賞を取ることもある。その見本が、今回のノーベル化学賞のダニエル・シェヒトマンだ。下記に記事がある。
 ここから部分引用すると、次の通り。
 シェヒトマン氏は当初、同僚たちから発見内容を全否定されたり、笑われたりさえした。研究所長からは結晶学の教科書を手渡されて読んでみてはどうかとまで言われた揚げ句、最終的に米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology)の研究グループを去るように求められた。
 他にもある。
 結晶でもアモルファス(非晶質)でもない固体状態「準結晶」を発見した。これは当時の科学の常識からは考えられないもので、シェヒトマン教授が準結晶の研究を続けようとすると、研究室から退くよう求められたという。
( → IBTimes

 当時の常識では、固体の物質は、ガラスのように分子や原子が不規則で乱雑になっているか、規則正しい結晶かの2種類だけだった。シェヒトマン博士が 84年に論文を発表すると、激しい批判が起きた。
( → 読売新聞

 それまで固体の状態は、原子が周期性を持って規則正しく並んだ「結晶」か、不規則な「非晶質」の2つの状態しかないと考えられていました。しかし、シェヒトマン教授が発見した状態は、原子が結晶ではありえないとされる十角形を描くように並んでいましたが、不規則ではなく、一定の規則に従って並んでいました。発見したとき、シェヒトマン教授もノートに疑問符を3つ書き込んだということです。ほかの研究仲間からも「ありえない」と批判を受けました。
( → NHK
 常識を根底から覆すような研究成果を出すと、たとえそれが真実であっても、激しく批判される。
 人間というものは、かくも常識というものにとらわれるのだ。思想に自由を与えず、思想を縄で羽交い締めにするものは、どこかの専制君主ではなく、自分自身なのである。

( ※ 思えば、そういう束縛から自由だったのが、ジョブズだった。人々は彼の偉大な業績を称えるが、それよりは、彼の自由な発想を称える方がいい。)



 【 関連サイト 】
 
 図形については
  → 説明図
  → 画像一覧「ペンローズ・パターン」

 結晶構造については
 → 結晶にはありえない五角形構造を持つ物質中の原子の振動
posted by 管理人 at 21:15| Comment(1) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
常識を根底から覆すような研究成果というと、
ムペンバ効果を思い出します
Posted by KM at 2011年10月07日 19:31
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