2011年10月05日

◆ 生命の起源は地中で?

 生命の起源について、興味深い研究が得られた。海中ではなく、海底の地中において、タンパク質が蓄積した、という研究だ。 ──

 記事を引用しよう。
 《 生命のゆりかご、海中ではなく海底の地中? 》
 地球上で最初に生命ができたところは、海の中ではなく、海底より下の、水分が極めて少ない地中だった――。そんな可能性を示す研究結果を物質・材料研究機構(茨城県つくば市)と東北大のチームが発表した。
 研究チームは、海底下の高温・高圧の環境を再現する装置に、単純なアミノ酸であるグリシンやアラニンを入れて観察。複数のアミノ酸が結びついたたんぱく質の部品、ペプチドができるのを確認した。ペプチドは水が豊富だと分解してしまうが、水がほとんどない条件だと、長く存在することがわかった。
 チームは、アミノ酸は隕石が海水と反応してつくられ、これが泥や砂などとともに海底に厚く堆積したと推定。38億〜40億年ほど前、アミノ酸からペプチド、たんぱく質へという「分子進化」が、堆積した層内の水分が極めて乏しい環境で進み、生命誕生につながったと結論づけた。
( → 朝日新聞 2011-10-05
 他にも参考記事がある。(詳しい)
  → 茨城新聞ニュース
  → 日経プレスリリース
  → マイコミジャーナル

 ──

 この件を、私はどう評価するか? 実は、私は前に、次の項目を書いた。
  → 生命の起源
 
 ここでは、
 「当初は、RNAだけの世界があった」
 「当初は、タンパク質だけの世界があった」
 という二つの説を紹介した上で、私の見解を次のように示した。
 「ウィルス(RNAウィルス ,DNAウィルス)およびタンパク質が、混在している世界。そこでウィルスが増殖する」


 ここでは、タンパク質のある世界が前提とされている。その見解に、今回の報道は合致すると言えるだろう。
 逆に言えば、私の説を部分的に補強する事実が、今回の研究から明らかになった、と言えるだろう。

( ※ 「タンパク質のある世界」というものが、どういうふうに存在していたかが不明であった。だが今回、「それは地中にまとまって存在することができた」という形で、具体的な存在の形が明らかになったわけだ。)



 [ 付記 ]
 なお、記事の標題の「生命の起源は地中?」というのは、正しくないだろう。
 地中でタンパク質ができたとしても、生命の誕生の過程そのものは、水中であったはずだ。なぜ? その理由は、すぐ下のことからわかる。



 【 関連項目 】

  → 生命の起源

 生命の起源についての詳しい話は、上記項目を参照。
 なお、この項目は仮説段階であるが、これを実証することに影響する研究もなされた。その件は、下記項目に述べた。
  → 人工細胞/生命の起源
 私の仮説のうちのうちで最も興味深い点( PCR法による DNA 増殖と同じ原理)が、人工的に証明された、という研究。
posted by 管理人 at 20:19| Comment(0) | 生物・進化 | 更新情報をチェックする
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