具体的な地図は下記の通り。(クリックして拡大)

出典は、下記。(PDF)
→ http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092714.pdf
解説は、下記。
《 セシウム飛散、250キロ以遠にも 群馬の汚染地図公表 》──
文部科学省は27日、航空機を使って測定した放射性セシウムの蓄積量について、群馬県の汚染マップを公表した。東京電力福島第一原発事故によって飛散した汚染の帯が、250キロを超えて広がっていることが分かった。
8月23日〜9月8日、県の防災ヘリコプターで測定した。汚染度の高い地域の帯は、原発から北西60キロ付近まで延びた後、南西に方向を変えて栃木県を越え、群馬県まで続いていた。文科省によると、放射性物質を含んだ雲が山地に沿って風に運ばれ、樹木や雨によって地上に沈着したと推測できるという。
放射性物質の量が半分になる半減期が30年のセシウム137で最も蓄積が多かったのは県北部。原発から約180キロ離れたみどり市や桐生市などの山間部の一部で、1平方メートルあたり10万〜30万ベクレルにのぼった。250キロ離れた長野県境の一部でも3万ベクレルを超えた。チェルノブイリ原発事故では3万7千ベクレル以上が「汚染地域」とされた。
( → 朝日新聞 2011-09-28 )
私なりに解説しておくと、次の通り。
・ 最も放射線量が高いところは、群馬県北半分と、那須高原。
・ いずれも人家はほとんどないところなので、さして気にしないでいい。
・ 汚染の量は、最大で 10mSv/年 程度。郡山市よりは若干低い程度。
・ 居住しても特に問題はないと思うが、農産物は汚染された水準となる。
これまでにも、那須高原の農産物がいくらか汚染されていた、という報道があった。それを裏付ける測定データだと言えるだろう。
→ 栃木産牛 出荷停止へ
なお、上の記事では「栃木産牛」という表現を使っており、あたかも栃木産牛すべてが汚染されているように感じさせるが、栃木で危険なのは県北部だけだ。栃木全体が汚染されているわけではない。
汚染されているのは県北部だが、人家があるのは那須塩原のあたりだけで、他は山間地帯だ。那須塩原と日光以外は、特に気にしなくてもいいだろう。那須塩原と日光も、別にことさら危険という水準ではない。
那須塩原と日光は観光地だが、1週間程度の観光なら、まったく気にしなくていい水準だ。(煙草の副流煙を1回吸った程度の危険度。いや、もっと小さいかな。どちらかと言えば、これらの観光地で交通事故に遭う可能性の方が、百倍ぐらい高いだろう。それはどの観光地でも同様だが。)
気にする人がいるとしたら、これらの土地にいる子供だけだ。その子供たちにしても、特に避難する水準には達していない。
強いて注意するとしたら、これらの土地の牛肉を食うことだけだ。しかしそれは、出荷停止になっているから、問題ない。
全部ひっくるめて言えば、「何も気にしないでいい」と言える。どちらかというと、心配することのストレスの方が、悪影響がある。
> ・ 最も放射線量が高いところは、白根山付近と、那須高原。
とのご解説がありますが、群馬県内では、草津白根山付近はむしろ低く赤城山の東部斜面や北部の武尊山付近が高いように思います。コンターの色設定が似通っているため、管理人様が見間違えたと推察しますが、いかがでしょうか?(この色設定は間違いやすいですね)
今回も重箱の隅、森の中の一葉ごときの意見ですが、ご確認いただければさいわいに存じます。
あ、もしかして草津白根山ではなく栃木・群馬県境の白根山のことでしょうか?
そうであればご容赦願います(でも赤城山の東部斜面のほうが高くみえます)。
白根山付近 → 群馬県北半分
というふうに書き換えました。
東京から見ると、白根山付近というふうにおおざっぱに見てしまいましたが、おおざっぱすぎて表現が不適切でした。(昼間に急いでアップロードしたので、検討が不十分でした。)