2011年09月18日

◆ 放射線の危険度(西日本の放射能汚染)

 福島の原発事故のあとで、「東日本は放射能で汚染されたので、西日本に移住しよう」という人々が増えた。しかし西日本もまた放射能でひどく汚染されている。その理由は、中国の黄砂だ。 ──
 
 福島の原発事故のあとで、「東日本は放射能で汚染されたので、西日本に移住しよう」という人々が増えた。
 あまりにも馬鹿げているので、私は何度か批判したものだ。なぜか? 一般的に言って、この世に放射能の存在しない地域はない。地球上のどこもかも放射能がある。ことさら微量の放射能にめくじらをたてるのでは、この世に住める場所はなくなる。

 図示すれば、こうだ。

riskbar.gif

 この世にはさまざまな有害物質がある。(横方向。)
 その危険度は、いずれも、危険水準には満たない。(縦方向。)
 なのに、どれか一つだけにことさら着目して、「これは危険だあ!」と騒いで、それをゼロにしようとしても、「頭隠して尻隠さず」である。
 たとえば、図の右方にある黒い棒が目立っていたとしよう。この黒い棒は、今年の3月に一挙に 10倍の値に伸びたものだ。そのせいで人々は、大騒ぎした。「この黒い棒に当たる物質を大幅に減らせ。そのためには莫大な金を掛けてもいい」と。
 しかしながら、この黒い棒に当たる物質を大幅に減らしても、他の物質はそのままである。危険性が少しだけあるものを一つだけ減らしても、他の物質がいっぱい残っているのだから、トータルでは何も変わらないい。無駄に大金を掛けるだけ、あほくさい。下手をすると、その金を使ったせいで、必要な医療費をまかなえなくなり、かえって早死にすることになる。
 要するに、危険がたくあんある中で、一つだけにことさら着目するのは、真実に目をふさぐことになるのだ。
( ※ バードストライクで死ぬ鳥に似ている。地上の一箇所ばかりに目を奪われているから、正面に近づいた危険を見失って、そのせいで死んでしまうのだ。鳥並みの知性しか持たない人間が多すぎる。)

 ──
 
 さて。その具体的な例を示そう。それは、「西日本における放射能」だ。
    ※ 放射能 = 放射線を発する能力(のあるもの)


 福島原発の事故のあとで、「東日本は放射能があるから危険だ」と騒いで、西日本や沖縄に逃げる人々が増えている。しかしそれは早計というものだ。西日本にも放射能は来る。それは「中国からの黄砂」だ。

 中国からの黄砂は、毎年春ごろに、西日本を中心とする地域に押し寄せる。
 1967年以降、日本での黄砂観測日数は平均20日程度であるが、2000年から2002年にかけては50日前後と大幅に増加した。日本で黄砂観測日数が増える年は、中国東北部で低気圧が発達しやすく、西風が強い傾向にある。
 2月から5月にかけてよく観測され、特に春先の4月に多く、夏に最小となる。西日本や日本海側で観測されることが多い。山脈を隔てて東側となる東日本や太平洋側、内陸部では観測数は少ないが、時々観測される。
( → Wikipedia
 こういうふうに、中国の黄砂は日本(特に西日本)に押し寄せる。沖縄は特に直撃を受けそうだ。
 そして、この黄砂には、中国の核実験による放射能がたくさん含まれる。
 ●1980年まで、中国の砂漠での核実験は、地表での核爆発だったので、推定148万人以上が死傷
 1996年まで、地下核実験を続けていた中国の放射能も黄砂に反映されています。
 黄砂入りの雨が降ると、放射線量の測定値が高くなる現象が、福島原発での事故よりも前から確認されています。
 ●福島原発の事故の前から観測されている中国からの放射能
 中国からの大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物など)と共に、放射能も飛来しています。
 全国の環境大気測定局で大気汚染粒子の濃度が環境基準を超過するぐらい、黄砂が飛来した時も、セシウム137が検出されています。
( → 出典ページ
 このように、中国からの黄砂には、放射能がたくさん含まれる。
 また、このページでは、放射能以外の有害物質についても言及されている。中国では、さまざまな公害をもたらす有害物質が拡散されており、それが偏西風に乗って日本(特に西日本)に押し寄せるのだ。

 この話題は、他のサイトでも論じられている。たとえば、下記。
  → 黄砂の放射線量を測定せよ ( YouTube の動画)

 同様に、検索すれば、次のような各サイトが見つかる。
  → Google 検索「中国 黄砂 日本 汚染」

 ──

 結論。

 「放射能が怖い!」と叫んで、放射能を回避する行動を取れば、かえって放射能をたくさん浴びる結果になる。怯えて、あわてて、急いで走れば、猪突猛進して、頓死するだけだ。
  → イノシシ9頭が次々車と正面衝突

 愚かな人間と、愚かなイノシシは、どちらも似ている。まわりがろくに見えないまま、あわてふためいて、まっしぐらに走っていくが、その結果、かえって危険と正面衝突する。
 「放射能が怖い!」とあわてふためく前に、冷静に頭を働かせる方がいいだろう。一つのものしか見えないような視野の狭さでは、バードストライクで死ぬ鳥と同じ運命にぶつかる。
posted by 管理人 at 17:27| Comment(6) |  放射線・原発 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ことさら微量の放射能にめくじらをたてるのでは、この世に住める場所はなくなる。

「微量」というのは何ベクレル以下なのか?という数値のがないと少し議論しづらいですが、そこはおいておくとするなら


核実験によって出る放射性物質の量というのは、今回の原発事故による量とは、規模がぜんぜん違います。核爆弾一発で出る量の、たしか「10000倍」、少なくいっても「1000倍」ですからまず規模がぜんぜん違います。

だからといって、山本太郎のように単に「移住しましょう」というデモ活動もなんか単細胞な気がします。

もうだいぶ時間がたって、漏れた「粉」は下に落ちましたから、土をはいで、汚泥を取って、木の枝を取って、福島原発近くに蒸留施設を作って、処理したら、すべてが終わるんですけど、何でやらないのか不思議で仕方ありません。

何度も申し訳ないですが、「埋めちゃえば終わる」という論争をしましたけど、それには色んな問題が起こると思うんですよね。

「事故を起こしても、埋めればいいから」となれば、つぶさに原発は再開され、基準も甘くなって、簡単に事故が起こり、地下が汚染土だらけになってしまう可能性があるとおもうんですよ。

今まで何でこんなに慎重に原発を運転していたのかがよく分からなくなってしまうんですよね。

「そんなことは起こりませんよ」といわれればもうなにも意見はできなくなりますが、本項の案も
、私からすると、目的はおそらく同じだと思うんですけど(安全な社会とか)、それをすることによる結果はおそらく、著者様の考えているものと相当違うと、私は思っております。


草々
Posted by sasakinet at 2011年09月18日 21:40
> 「事故を起こしても、埋めればいいから」

何で勝手にそう思うのか不思議ですね。私は原発事故が起こる前から「原発は危険なので安全対策をせよ」と警告していました。それほど先見の明があった私が、上記のようなことを言うわけがないでしょう。

「事故が起こったので、できる範囲内で最大限の対策をしましょう」
という見解を
「できる範囲で対策をするというのは、事故をまた起こしてもいいということだな」
と曲解するのは、奇妙奇天烈すぎます。どちらかと言えば、
「できもしないような空理空論の荒唐無稽な対策」
を提案する方が、よほどインチキに思えますけどね。……もしかして、あらゆる現実的な対策を破壊して、現状を停滞状況に持ち込もうという、東電の悪賢い狙いを体現した、回し者なんでしょうか? そう思えば、納得はできますが。

> 福島原発近くに蒸留施設を作って、処理したら、すべてが終わるんですけど、何でやらないのか不思議で仕方ありません。

もちろん、技術的にも金銭的にも場所的にも時間的にも不可能だからです。どうしてもやるなら、莫大な場所を確保して100兆円をかけて10年がかりでやるしかないでしょうね。そしてそのあとで溜まった高濃度の放射性物質を処理する方法がわからなくなり、またしても紛糾します。
 放射性物質をなくす方法はありません。単に濃縮して体積を減らす方法があるだけです。
Posted by 管理人 at 2011年09月18日 22:17
>「できる範囲で対策をするというのは、事故をまた起こしてもいいということだな」と曲解するのは、

それは、社会がそうなっていく可能性を含むということなので 曲解はしていないと思うんですが・・・・かまいません、曲解をしたかもしれません。すみませんw

>もちろん、技術的にも金銭的にも場所的にも時間的にも不可能だからです。

私は、不可能ではないと思っています。日本は技術力は世界一ですし、ソ連は国土が広いですから、そのまま放置ですけど、日本は国土狭いですから、そういう意味でも、日本人の誇りとしてやりたいと、私は思いますけどね。

本項からそれてますよね。すみません。もどしましょう

>「放射能が怖い!」と叫んで、放射能を回避する行動を取れば、かえって放射能をたくさん浴びる結果になる。

放射線を回避する行動を取れば、当然浴びる量は少なくなるとおもいますし、なるべく被爆量を少なくしようという気持ちも、当然のことだと思うんですが、「行動しても、逆に多く浴びるよ」という本項の案は、ちょっと一面的過ぎるのではないでしょうか。

草々
Posted by sasakinet at 2011年09月18日 23:45
sasakine 様

おそらく、管理人 様はまともに返信しないでしょう。

なぜならば、

放射線を回避する行動を取れば、当然浴びる量は少なくなるとおもいますし、なるべく被爆量を少なくしようという気持ちも、当然のことだと思うんですが、「行動しても、逆に多く浴びるよ」という本項の案は、ちょっと一面的過ぎるのではないでしょうか。


上記内容は「本項」すら、ちゃんと読んでいないからです。

おそらく、小学生でもある程度の人は、貴殿が読んでいないな・・・中学受験すら・・・やばい・・・と思いますよ。
Posted by pino at 2011年09月20日 13:43
pino様

ご指摘ありがとうございます。

確かに、先回の最後の内容は、「本項に触れなければ!」という感じで書きましたので、何か支離滅裂で終わってますよね。すみませんw。

改めて読みました。

要するに「放射能が怖いと騒いでる人は、他の危険を軽視しがちで逆に危ない、黄砂も危ない」

ということですよね。受験合格?見直しOK。

確かに私も「放射性物質は危険だ!」と叫んでいる人は馬鹿だとおもいますよ。過剰な心配は必要ないと思います。

私は異常と言われますけど、原発全廃論(全世界全部いらない)、入学試験全廃論者(関係ない?)だからかもしれませんが、どうしても放射能に関する記事に目くじらを立ててしまいます。

それと私が、「一面的」と書いた意図は、放射性物質の危険水準を下げるということは、他の危険物質の危険性を下げる事もあり得るかなと、ちょっと思ったので、書いたんですけど、やっぱりちゃんと読めてない訳ですよね。

私は馬鹿なので、皆さんの頭の回転の速さにはついていけませんw。

草々
Posted by sasakinet at 2011年09月20日 22:48
西日本に逃げるにしても、北九州市だけはやめた方がいいようだ。というのは、ここでは餓死者が続々と出ているからだ。理由は、貧しくても、生活保護を受けられなかったこと。
 「おにぎりを食べたいです」と書き置きを残して餓死した人が話題になった。
 → http://poo-mono.jugem.jp/?eid=412

 この人は、せめて福島に住んでいれば、被災者として援助を受けて、長生きができただろうに。おにぎりも食べられただろうし。
Posted by 管理人 at 2011年10月24日 19:23
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