リビアでは反政府軍が勝利を収めつつある。政府軍側の戦車は、NATO の空爆によって無力化された。
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戦車は空爆によって無力化される。このことは、湾岸戦争でも明らかだったし、ロシアのグルジア進行の際にも明らかだった。いずれも、空爆をされた戦車は、何も抵抗できないまま、炎上・破壊された。
今回、リビアでも、同じことが起こった。政府軍側の戦車は、「マト当てゲーム」みたいな感じで、次々と標的となって、爆破された。
【 閲覧 注意 】
( ※ グロではありませんが、人間の死を感じさせます。)
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戦車というものは、空爆の前では無力となる。それが事実だ。
ただし、2ちゃんねるにいる軍事オタクは、いつまでたってもそれを理解できず、「日本もかっこいい戦車がほしいよ〜」とばかり騒ぐ。(子供のころにオモチャを与えられすぎて、甘やかされたせいだろう。)
[ 付記1 ]
なお、私は「戦車はまったく無意味だ」と述べているのではない。むしろ「戦車は地上戦では最強だ」と思う。
だが、それだからこそ、戦車は最大の攻撃目標となるのである。
[ 付記2 ]
これほどの戦果を上げた兵器は、動画にも示されているように、次の飛行機だ。
→ RAF Tornado GR.4
F-35 みたいな戦闘機よりもはるかに役立つことは、上記の Wikipedia を読めばわかる。湾岸戦争でも圧倒的な戦果を上げたが、その威力を理解する人は日本ではあまり多くない。
[ 付記3 ]
今回の戦争で、戦車はまったく無効だったわけではない。政府軍の戦車が奪われて、反政府軍の手に渡ったあとで、政府軍を攻撃するときには役立った。
これと同じことは、私も前に指摘したことがある。「自衛隊の戦車は、敵軍攻撃のためには役立たないが、敵軍に奪われたあとでは、日本人を攻撃するために役立つ」というふうに。それと同じことが、今回のリビアでも起こったようだ。
市街戦を想定したイスラエルのメルカバでも上からの誘導弾で撃破されます。MBTは、戦車同士の遭遇戦を中心に考えられているので、日本では高射特化群の自走車がエアカバーをしますね。
それがあれば、戦車よりも先に攻撃目標となります。レーダーで航空機を探しているはずなので、そのレーダー電波を出す自走車を見つけて、それを空爆することになる。
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Wikipedia によると、次の話があります。
「35mm機関砲の性能自体は優れているものの、射程は戦闘ヘリコプターや航空機に搭載されるミサイルや誘導爆弾のものより短いため、アウトレンジ戦法により破壊される可能性が大きく、現代の戦場では実用性が低いとも指摘されている」
http://ja.wikipedia.org/wiki/87%E5%BC%8F%E8%87%AA%E8%B5%B0%E9%AB%98%E5%B0%84%E6%A9%9F%E9%96%A2%E7%A0%B2
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ただ、よく考えると、戦争の最初の時点で「レーダー施設の破壊」がなされるので、その時点で、空港のレーダーなどとともに、高射自走車も破壊されるはずです。対戦車攻撃は、もっとあとでなされます。
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福島第一原発のときの戦車は「重すぎて施設が壊れる」とかいう理由で、東電が構内立ち入りを拒否しました。そのためすごすごと帰ってしまったようです。
あと、私は戦車不要論です。
http://openblog.meblog.biz/article/1033513.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/93%E5%BC%8F%E8%BF%91%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E5%9C%B0%E5%AF%BE%E7%A9%BA%E8%AA%98%E5%B0%8E%E5%BC%BE
http://ja.wikipedia.org/wiki/03%E5%BC%8F%E4%B8%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E5%9C%B0%E5%AF%BE%E7%A9%BA%E8%AA%98%E5%B0%8E%E5%BC%BE
http://ja.wikipedia.org/wiki/81%E5%BC%8F%E7%9F%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E5%9C%B0%E5%AF%BE%E7%A9%BA%E8%AA%98%E5%B0%8E%E5%BC%BE
自衛隊の戦車の必要性について
抑止力と失地回復
http://obiekt.seesaa.net/article/157669534.html
http://d.hatena.ne.jp/heinkel/20100922
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20091020/1256007215
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/searchdiary?word=%2A%5B%A4%CA%A4%BC%C6%FC%CB%DC%A4%CB%C0%EF%BC%D6%A4%AC%C9%AC%CD%D7%A4%AB%A1%A9%5D
>あと、私は戦車不要論です。
http://openblog.meblog.biz/article/1033513.html
その不要論、戦車を簡単に行動不能にできるていってるのに、奪われて味方が攻撃するのに役立つと自己矛盾を起こしてる。
1台の戦車なら矛盾ですが、複数の戦車があるなら、「壊れた戦車」と「壊れてない戦車」があるのは矛盾ではありません。当り前のこと。
本文を見ればわかるとおり。現実にリビアではそうなっている。
あとは、すでに言及済みのことばかりだが、一応書くと。
> 地対空ミサイル
その有効性は認めています。だから私は「地対空ミサイルの配備を戦車よりも優先せよ」です。
ただ、どこまで有効かは不明。敵がラジコン飛行機を大量に発射したら、それを撃墜するだけで弾切れになる。飽和攻撃に似ている。地対空ミサイルは値段が高すぎて、数量が限定されているから、弾切れ。
リビアでも、NATO 軍か反政府軍の飛行機を地対空ミサイルで少し撃墜したようですが、結局は、NATO 軍に制空権を奪われてしまった。F-117 も1期だけは撃墜されたが、他のすべては撃墜されずに圧倒的に戦果を上げた。
戦車有益論は馬鹿馬鹿しくて話にならない。勝手に夢見ているだけ。まずは本項を読むべし。(爆撃されても破壊されない戦車を開発したのならともかく。)
今度はこれを無視してない?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%B5%B0%E5%BC%8F%E5%AF%BE%E7%A9%BA%E7%A0%B2
>馬鹿馬鹿しくて話にならない。勝手に夢見ているだけ。
その言葉、そのまま返すよ。爆撃する前に撃墜すればいい。
ただ、対空自走砲と飛行機の戦いは、勝負にはなるけれど、飛行機の方が圧倒的に優勢でしょう。対空自走砲は止まっているのも同然だが、飛行機は高速で移動する。いつどこから現れるかもわからない。損耗率で言うと、1対5ぐらいで飛行機有利になるんじゃないかな。それでも、戦車ならば0対1だから、戦車よりはマシだが。
飛行機側は、高射砲やミサイルの射程外(超高空)から、通常のナパーム弾を大量に落として、対空自走砲を熱攻撃することもできます。破壊はできなくても行動不能にしてしまえるはずなので、そこを誘導弾で爆破する。こうして本文の動画と同じになる。
あの動画で破壊されていたのは、戦車ではなくて、自走砲だったかもしれない。
> 爆撃する前に撃墜すればいい。
それが可能なら、F-35 のような戦闘機は必要なく、自走砲だけがあればいい。空軍なしで、自走砲だけの軍隊。おもしろいですね。
( ※ なお、飛行機が対戦車攻撃をするのは、相手空軍を壊滅させて、制空権を握ったあとです。視点を変えると、日本側が敵軍から戦車攻撃を受けるということは、すでに日本と米国の空軍が壊滅させられたことを意味します。一方、それ以前では、空中戦が主体となり、戦車戦は起こりません。……この件は、本項を逸脱するので、これ以上は論じません。)
逆に、戦車が必要だと言ってる方々は、他国への侵攻・占拠を前提としているように思えます。
だとすれば、管理人さんの主張はまったく正当に思えます。
それでも戦車が日本に必要だという主張をするのであれば、「専守防衛」において戦車が有効であるという何らかの事例をあげるか、日本が他国へ侵攻する事態を想定する必要がありますね。
意味しない。
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100416/1271419624
日本は島国なので、敵の戦車は日本海を泳いでこられない。
これ以上は説明しません。おしまい。
全部の戦車を破壊するのに、何往復するつもりだよ…
戦闘機と攻撃機を比較するのも間違ってるし。
なお、誘導爆弾の価格は、安いものでは 200万円ぐらい。一方、戦車は十億円です。(価格の違いは、数量の違いに結びつきます。)
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20091020/1256007215
かといって巨額の費用で最強戦車を開発するのは無駄ですな
そこそこの性能を維持するくらいで充分
戦車が必要なのは市街地戦
日本が他国に侵略することはないですが
北と韓国が戦争状態になったとき
http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/w/o/r/workingnews/47753.jpg
こういう精神状態の人が日本国内にけっこういるという事実
もしこんな人が北の大使館から大量に武器を入手して
日本国内で暴動を開始したとしたら
銀河英雄伝説でラインハルトは
自国の内戦を始めようとするとき
自国に攻めさせないようにクーデター計画を敵国にしかけました(まあ小説だけど)
北の将軍様がこんな戦法をとらないことを願うばかりです
北からの支給がアサルトライフルだけだとしても
歩兵だけで鎮圧しようとすればとんでもない被害がでますな
まあ抑止力として絶対にある程度の数を揃えておく必要はありそうです
グーなしじゃんけんはいい表現だと思う
まあ戦車などは常に最前線にいると思われるのでTVにあまり出なくても仕方ないですね。
あとあまり早期にこういう記事は書かない方がいいですよ。
湾岸戦争でもこういう報道がありましたが後からCIAが調査した結果戦車どころか歩兵にもほとんど
打撃を与えていませんでしたから。
訪問先を間違えていますよ。私は「反政府軍の戦車は役立っている」と書いていますからね。本項の最後に書いてあるでしょ。
よそへ行ってください。
あと、湾岸戦争なら、イラク軍の破壊された戦車の残骸がいっぱいありますよ。当時、写真で報道されていました。ただ、大量虐殺をした証拠の湮滅のため、大量の死体と戦車はいっしょに砂の下に埋められました。今さら砂漠をうろつき回って、掘り出す人はいないでしょう。場所もわからないし。