2011年08月22日

◆ 太陽光発電の時変化

 太陽光発電の発電量は、時間ごとに山形を描く。正午にピークが来る。つまり、午後は時間とともに急減する。 ──
 
 東京電力のメガソーラー発電所が川崎にある。
  → 浮島太陽光発電所

 その太陽光発電の発電量が、ほぼリアルタイムで表示される。過去分もある。今夏の最大発電量だったと思える8月18日のデータは、下記グラフだ。

solar.png

 きれいなサインカーブとも言えるだろう。正午(ごろ)にピークがある。
  ( ※ 太陽の正中は11時50分頃 → 出典


 ──

 ともあれ、このグラフでは、おおむね 10時台〜13時台がピークに相当する。10時以前と14時以後には、発電量がかなり減る。
 このうち、14時以降が問題だ。というのは、14時以降に電力需要はピーク需要が継続するからだ。

touden0818.gif

 電力需要がピークを脱したのは、20時台からだ。20時まではピークを維持している。

 以上から、こうわかる。
 「 14時から 20時までは、電力需要がピークを維持している。なのに太陽光発電の発電量は、急激に減少していく。特に17時以降は発電量がゼロに近くなる」


 ──

 この意味で、太陽光発電というものが、いかに当てにならないかわかる。
 推進派は次のように述べる。
 「太陽光発電は、夏の電力需要のピーク時に発電量が多いので、ピーク電力対策として有効だ」
 しかしその説は成立しない。なるほど、正午のころだけなら、それが成立する。だが 14時以降には、もはや太陽光発電は頼りにならなくなる。仮に太陽光発電だけで済ませていたら、14時以降には電力不足で停電騒ぎになる。特に午後5時以降には、発電量がほぼゼロに近くなるので、電力不足でどうしようもなくなる。
 
 ──

 結論。

 太陽光発電は将来的に大幅にコストダウンになる、という主張がある。それが数年間で実現するとは思えないが、仮に十数年後にそれが実現したとしても、時間帯による電力不足という問題が生じる。特に夕方以降には、徹底的な電力不足に陥る。また、雨や曇りの日も同様だ。
 


 [ 付記 ]
 昔、次のような言葉があった。
 「土方殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」

 同様のことが、将来には成立するかもしれない。次のように。 
 「日本経済をつぶすにゃ刃物はいらぬ、雨の1分間も降ればよい」

 雨が降るたびに、発電量はゼロに近くなり、日本経済は全面マヒに陥る。
 要するに、太陽光発電というのは、それほどにも「お天気任せ」で、当てにならないものなのだ。

 その意味で、太陽光発電は、あくまで補完的な役割しか担えない。比喩的に言うなら、生きるための給料は得られず、小遣い稼ぎぐらいにしかならない。
 その意味でも「太陽光発電で脱原発」というのは、途方もない夢物語だとわかる。原発は発電量の 30〜40%をまかなっていたが、それほどの量を太陽光発電で代替することはできないからだ。
 どうしても「脱原発」をするならば、太陽光発電以外のものに頼るしかない。最有力の候補は火力発電であり、それに続いて、水力・風力・地熱や、バイオマスやゴミ発電などだろう。太陽光は、はるかに下の候補となる。そんなものを夢見るのは、徒夢(あだゆめ)のようなものだ。
posted by 管理人 at 19:37| Comment(4) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
細かい話ですが、東京の南中時間が明石より早い、という問題もあり。東日本は西日本より標準時早め、国内に時差設けるべき?
Posted by スルッとKANTO at 2011年08月23日 13:17
文中に示しているように、たったの 10分間の差です。
Posted by 管理人 at 2011年08月23日 18:11
ちらっと ネットで見ただけなんですが
植物の木の葉をみて、ソーラーパネルの配置を考えた人がアメリカにいるようです。平面に並べるより20%効率が上がったとか。ソースを失念したので噂話と思って下さい。
Posted by OSSAN110 at 2011年08月26日 10:58
情報ありがとうございました。
 調べてみたところ、次のように判明しました。

 水平状に敷き詰めるよりは、角度を付けた方が効率がいいようです。特に、夕方や冬季などに効果がある。
 → http://slashdot.jp/hardware/article.pl?sid=11/08/24/0156238

 しかしながら、メンテナンスなどのコストが莫大になるので、実用性はほとんどない。
 → http://slashdot.jp/hardware/comments.pl?sid=542494&threshold=-1&commentsort=3&mode=nested

 実を言うと、同様の研究は、日本の研究者が数カ月前にすでになしていた。
 → http://www.kit-power-engineering-lab.jp/plantshoot.html

 ──

 フィボナッチ数列を使うというアイデアは、私が思うに、葉っぱのように両面を使えるソーラーパネルでは有効かも。
 そういうソーラーパネルはすでにある。
 → http://eco.goo.ne.jp/business/keiei/zensen/04.html

 鏡を使うと、有効かも。
Posted by 管理人 at 2011年08月26日 12:19
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