2011年08月16日

◆ 被災地の土地転用を進めよ

 被災地では仮設住宅などの土地が不足している。その一方で、田畑は大量に余っている。これらの田畑を住居用に土地転用することを推進するべきだ。 ──
 
 被災地では仮設住宅や高台などの土地が不足している。不足していると言っても、土地そのものが不足しているのではなく、住宅地が不足しているだけだ。ともあれ、住宅地が不足しているので、次の対策が取られがちだ。
  ・ 山地を造成して、斜面を平地にする
  ・ ずっと遠い内陸部の住宅地を利用する


 前者(山地の造成)は、陸前高田の方針だ。( → 前出項目
 後者(遠い内陸部)は、気仙沼の方針だ。記事を引用しよう。
 宮城県気仙沼市が東日本大震災の被災地で唯一、県境をまたいで建設を進めている岩手県一関市の仮設住宅の入居希望者が少なく、多くが空室になる恐れが出ている。
 平地が少ない気仙沼市は、校庭や公園などの公有地が少なく、仮設住宅87か所のうち36か所は田畑や空き地などの民有地に建設されている。それでも足りず、気仙沼市中心部からそれぞれ13キロ、23キロ離れた一関市室根町、千厩町地区の学校跡地2か所に仮設住宅を建設中で、今月中にも完成する予定だ。
 だが、避難所に身を寄せる被災者は入居に抵抗を感じている。漁師の男性(50)は「一関市から浜に向かうと、車で1時間近くかかる。そんな所から明け方に漁に出るのは無理」と憤る。
  憤るのは、ごもっとも。それじゃ仕事にならないだろう。実際、地図を見ても、あまりにも遠い内陸部だとわかる。
  → 気仙沼と一関の地図
  ( ※ Google Chrome で見ると、軽い表示になる。)

 
 記事では、「平地が少ない」と述べているが、上の地図を拡大すればわかるように、平地はたっぷりとある。ただし、住宅地ではなく、田畑である。

 今回の津波では、湾口の北部の被害がひどく、また、湾口の西部の海岸沿いでもひどい。だが、湾口の西部の海岸沿いから離れたところ(内陸部)は、ほとんどが無傷である。そこには大量の田畑がある。
 これらの田畑の総面積は、津波でガレキの山となった地域の総面積と、大差ない。どちらも大量の面積となるが、ほぼ相殺する。
 だから、これらの田畑に居住することにすればいいのだ。わざわざ遠隔地の内陸部(一関)まで移転する必要もないし、山地を造成する必要もない。目と鼻の先にある田畑に住めばいいのだ。

 問題は、それらが私有地であることと、農地であることだろう。だから、これらの土地を国家が農地として買収した上で、農地を住宅地に土地転用すればいい。
 農地を奪われた農民は、困ってしまうだろうが、その分は、すでにある休耕田を貸与すればいい。(農地なんか、日本中にありあまっているのだ。)

 以上のようにして、問題は解決するはずだ。



 [ 付記 ] 
 問題があるとすれば、孫正義が休耕田を「太陽光発電のため」と言って、奪い取ってしまうことだろう。彼が休耕田をどんどん奪ってしまったら、以上の構想は破綻する。
 要するに、「農地を太陽光発電のために使うか、被災者の住居のために使うか」という二者択一だ。太陽光発電のために狭い日本の土地をどんどん奪われてしまえば、人間様が住む土地はなくなる。そのせいで、産地を造成したりで、莫大なコストがかかってしまう。  (^^);

 休耕田は、土地転用に応じて、農地として利用するべきだ。農地という立派な土地は、ちゃんと農地として利用するべきなのだ。
 そして、太陽光発電のために利用するべき土地は、農地ではなく、砂漠である。
 仮に農地を使えば、雑草がソーラーパネルを侵略する。「ソーラー・ウォーズ。雑草の復讎」だ。 (^^);

  → 前項の写真
posted by 管理人 at 20:22| Comment(3) |  震災(東北・熊本) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日欠かさず拝見しております。

内容に関してすばらしいので毎日拝見していますし、論点のバランス感覚が絶妙だと思います。

それゆえに一点だけ致命的だと思うのが、「 (^^); 」< こういう絵文字を使っている点です。

このブログの雰囲気、内容と論調にはとてもじゃないけど、どう考えてもマッチしていない。

全て読み終わって納得した所で  「 (^^); 」 、、、、、

あなたが今ここで書いていらっしゃる事を、読んでいるだろう層に、本気で受け止めてもらいたいと願っているのであれば、絵文字はどうしても必要ではないでしょう。

10代20代に媚びなければいけないタレントブログ等とは違う。

「 内容で勝負 」だからそんなの関係ねー、と反論されるのであれば、内容がどれだけ優れていても、印象によって受け止められる結果がいかに違うかをわかっていないとしか言いようがない。

Apple が時価総額世界一になりましたが、Apple はそうした対外的なものの積み重ねが、ここに至るまでの過程で大きかったと思います。

堅苦しい物言いですが、ここで取り上げていらっしゃる内容を考えるとそうした方が良いのではないかと、あまりに惜しくてだまってはいられずコメントさせて頂きました。
Posted by tope at 2011年08月17日 00:20
ご意見ありがとうございます。
 私としても顔文字を書くのはあまり好きではないのですが、ネットには他人を攻撃するのが大好きな人が多くて、人の話を曲解して、「それはおれのことを責めているんだな」と思い込んで、「そんなことを言うのはけしからん!」と反発してくる人が多いんですよね。掲示板でもメールでも、そういう人々があまりにも多いので、辟易していました。そこで、そういうのを緩和するために、「少しはリラックスしてください」という意味で、顔文字を付けています。
 
 ま、皮肉っぽい冗談を、そのまま素直に理解してくれる読者ばかりならばいいんですけど、皮肉っぽい冗談や、ただの冗談を、「おれ(読者)に対する悪意あるイヤミ」というふうに曲解するような、被害妄想の読者がすごく多いんです。それで本サイトに攻撃してくるコメントがかなり来る。

 本項も同様で、早速「被災者の気持ちもわからないおまえの脳は腐っている!」という罵倒のコメントが襲いかかってきました。
 男はつらいよ。

 そういうわけで、「けっこう毛だらけ、猫灰だらけ」みたいなのを混ぜながら、かっかと怒る読者をなだめないといけないんです。
 本サイトの基本方針は、「誰にもいい顔をする冷静な真面目な話」ではなくて、「一部の人からは嫌われるようなことも舌鋒鋭く指摘する」ことですから、どこかで神経をなだめるふうにしないと、やたらと攻撃が襲いかかりすぎるんです。

 ひところは「トンデモだ、トンデモだ!」としつこく攻撃してくるトンデモマニアがありました。

 p.s.
 本項の場合、「被災地で無事だった農民の土地を取り上げよ」ということを主張していますから、「先祖代々の土地を強引に取り上げるなんてけしからん!」という農民の大反発が予想されます。成田空港で農民や過激派の大反発があったのと同様です。下手をすると過激派が襲いかかってくるかもしれない。
 それだけの危険性のある言説を述べているので、身を守る用意もしないといけないんです。「身に危険なことは何も語らない」というのが普通ですが、私は「身に危険なことも語るが、その代わり、  (^^);  をつかってなだめる」というふうにしています。

 なお、17日の「無人飛行機」については、たぶん軍事オタクからの攻撃が相当多数、来そうです。通常はそうなので。
Posted by 管理人 at 2011年08月17日 09:37
参考記事。
 ──
高台移転と多重防御で防災 宮城の復興計画最終案
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011081601000826.html
Posted by 管理人 at 2011年08月17日 10:50
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